カナダで車を運転する

車の運転

広いカナダでは、ほとんどの人が車を持ち、車で移動しています。カナダは道幅は広く、走りやすいですが、エリアによっては冬は雪が多く路面が凍りつくこともしばしば。夏は野生動物が道路に飛び出してくることも。また、カナダでは車より人が優先。慎重に運転するように心がけましょう。

車に乗る

カナダの道路の走行方向は日本とは逆、つまり右車線を走行します。交通ルールも日本とは違う面があるため、ルールや標識について少し勉強してから運転しましょう。運転に関する教本は、運転試験場や本屋で購入可能です。カナダのガソリン・スタンドは、セルフサービスが一般的。自分でガソリンを入れたあと、お金を支払うシステムです。ただし、厳冬期はフルサービスになります（車の中で待つことができる！）。寒い季節に車に乗るときは、乗車前に点検を忘れずに。冬期は、サンドバック、バッテリーが上がったときのためのブースターケーブル、懐中電灯、防寒用の毛布、雪おとし用のブラシ、窓の洗浄剤を車に積んでおき、ガソリンはいつも満タンにしておくこと。また、スパイクタイヤやチェーンは禁止の州もあるので確認を。

日本の運転免許証を切り換える

カナダの運転免許証は、州政府の管轄になっているため、州によって有効期限は異なりますが、通常、短期滞在の場合は国際運転免許証と日本の運転免許証を携帯すれば運転できます（ブリティッシュ・コロンビア州は日本の運転免許証のみで6ヵ月間運転できます）。有効期限以降も運転したい場合は、カナダの運転免許証に切り換えます。最寄りの総領事館に、①日本の運転免許証、②日本の運転免許証を証明する翻訳証明書（各総領事館で作成できる。手数料は25カナダドル）、③パスポート、を持参して手続きを行いましょう。通常、視力検査と写真撮影だけで仮免許がすぐに発行され、免許証は約3週間後に郵送されます。

運転免許証のとり方

カナダでは運転免許は州の管轄なので、州ごとに免許のとり方は異なります。たいてい運転試験場で筆記試験と身体適性検査の両方をパスすると、ラーナーズ・ライセンスLearners Licenceという、実際に路上で練習できる期間限定の仮免許が交付されます。その後、ドライブ・スクールに行くか、運転免許証取得者に同乗してもらって練習します。練習期間が終了すると、今度は運転試験場で実技試験。これに合格すれば州の運転免許証が交付されます。通常、1年間程度は実質的に1人では運転できないことになるので、日本で運転免許証を取得しておき、それを現地の免許証に切り換えるほうが早いでしょう。

自動車保険に入ろう

カナダで車を運転するなら、自動車保険に入る必要があります。強制保険に加え、万一に備えて任意保険や車両損害保険にも加入するのがおすすめ。治安の良いカナダとはいえ、車の盗難もあります。州によって、もしくは保険会社によって加入方法や賠償額、支払う保険料が多少違うので、あらかじめシステムを確認しておきましょう。

故障や事故にあったら

カナダで運悪く事故にあってしまったら、小さな事故でも保険会社を呼んで立ち会ってもらいます。直接交渉は極力控えましょう。また、カナダにも日本のJafのようなサービスをしてくれる機関CAA（The Canadian Automobile Association）があり、車に関して何かトラブルがあった場合には電話1本で駆けつけてくれるので便利。24時間サービスで、会員が優先されますが、非会員でも利用できます。

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