アメリカ留学中でのマナー

気軽にあいさつしよう。意思ははっきりと

アメリカに留学していると、習慣やマナーの違いに戸惑うことが少なくないでしょう。留学生活をより快適かつ安全に過ごすためにも、ぜひ知っておきたいこと、あるいは注意すべき点について少し考えてみましょう。

日常生活でのマナー

気軽に声をかけよう

たとえば、アパートのエレベーターの中で知らない人と乗り合わせる。お店やレストランに入って、店員と目が合う。そんなとき、日本では何も言わないことが多いですが、アメリカでは、"Hi! How are you doing?"と声をかけ合うのが普通。お天気の話など、さらに会話が進む場合もあります。アメリカ人は、こうした見知らぬ人とのコミュニケーションを大切にしています。店を出るとき、別れるときも、"Have a nice day!"など、にこやかにあいさつしましょう。

自分の権利は主張しよう

アメリカでは何をするにしても、文句を言わないでいるとその状況に満足しているのだと理解されてしまいます。アメリカ留学中はしっかりと頭に入れておきましょう。たとえば、寮の部屋。騒音がひどかったり、部屋の状態が悪くても、自分から文句を言わなければ、満足しているのだと見なされてしまうので注意。不満がある場合は、できるだけ早くハウジング担当者に状況を説明し、部屋や寮を替えてもらわなければなりません。これはアメリカ人社会のルールのようなもの。日本人としては、こういうやり方に違和感がある場合もありますが、慣れていく必要があります。

日本語で話すときはTPOを考えて

アメリカ留学中、語学学校や滞在先などでのちょっとしたマナーのひとつに、日本語の問題があります。たとえば、カフェテリアで食事をしているときや寮のプレイルームで話をしているときなど、そこにいるのが全員日本人ならば、あまり大騒ぎをしない範囲で日本語で話すのは悪いことではありません。しかし、そこにひとりでも外国人がいる場合には、必ず英語で話すように心がけましょう。なぜなら、相手に疎外感を与えてしまい、せっかくの仲よくなる機会をつぶすことにもなりかねません。

イエスかノーかははっきりと

アメリカで何か意見を求められたときには、しっかりと自分の意思を表示しましょう。あいまいな答えでは相手に伝わらなかったり、誤解を与えてしまうことも。アメリカは何でもはっきりと意思表示をしなければ、わかってもらえない国です。アメリカは、相手の考え方そのものの是非よりもイエスかノーのどちらなのか、自分の意見をもっていることを尊重します。「どちらでもいい」とか「よくわからない」と言ってばかりいると、自分の意見をもっていない人だと思われてしまいます。極端な場合、「この人は話す価値がない」と思われ、そのうち相手にされなくなってしまうおそれもあるので注意しましょう。

断っても、失礼にはならない

たとえば、アメリカに留学するのに、日本からホームステイ先に到着したらホストマザーがあなたにこう聞くかもしれません。「コーヒーをいかが？」。もしコーヒーが嫌いだったら何と言えばいいのか。相手がせっかく好意ですすめてくれているのに、はっきり「飲めません」と言ってもいいのでしょうか。問題ありません。むしろ言わなければダメなのです。ここでイエスと言ってしまったら、それから毎日コーヒーを飲むことにもなりかねません。失礼にならないように、「せっかくですが、コーヒーは苦手なんです。"Thank you, but I don't drink coffee."」と言っておけば何も問題はないでしょう。そうすれば、彼女のほうからなにか別のものをすすめてくれるはずです。日本的な遠慮や言葉に出さなくても通じるだろうという考えは、アメリカでは通用しません。相手に失礼になってはもちろんいけないですが、イエスとノーのきちんとした意思表示は、むしろ相手にも喜ばれるのがアメリカなのです。

国は違ってもマナーは世界共通！

マナーというと堅苦しく聞こえますが、基本は日本とそれほど変わりません。常識と言い換えてもよいでしょう。レディファーストなど、ポイントさえ押さえていれば怖がることはありません。

ドアの開閉のマナー

ドアの開閉に関しては、ルールがあるので注意してください。アメリカはレディーファーストの国ですから、ドアは必ず男性が開けること。女性が複数いる場合も、必ず女性たちを先に通してから、男性は最後に通ってドアを閉めてください。また、これは女性でも同じですが、ドアを開けたとき、自分の後ろに誰かいたら、その人が来るまでドアを押さえて待ってあげると親切でしょう。誰かが自分のために、ドアを押さえてくれていたら、"Thank you."のひとことを忘れずに。

海外のマナーは難しい！留学生活についてわからないことはカウンセラーに聞いてみよう！

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