アメリカ留学中の健康管理

心と体の健康に気を配る習慣を

留学でいちばん心配なのは「現地で病気になってしまったら」ということではないでしょうか。アメリカ留学中は、気候や食事の変化、慣れない土地でのストレスなどで体調を崩しやすいので注意。日頃から健康管理には気を配りましょう。

留学中の健康管理

出発前に健康状態をチェックする

アメリカ留学前に一度、病院で自分の健康状態をチェックしておきましょう。もし悪いところが見つかったら、出発前にきちんと治療を。「いたって健康」と太鼓判を押されれば、自信をもって出発できます。特に虫歯の治療は海外旅行保険では基本的にカバーされないので、少しでも不安があれば、必ず治療しておきましょう。

食事に気を配る

ホームステイの場合は、出された食事をきちんと食べていればOK。問題なのは、寮やアパート暮らしでの食生活。食事時間が不規則になったり、栄養が偏ったりしてしまいがち。食事のバランスが悪いとだんだん抵抗力がなくなり、病気にかかりやすくなります。できるだけ、自炊を心がけましょう。不足しがちなビタミンやカルシウムを摂取するには、牛乳や果物をとるのがおすすめ。

充分な睡眠をとる

食事とともに健康の基本となるのは、睡眠。毎日の勉強が忙しいとついつい夜更かしをしてしまいがちですが、その分、週末にしっかり休養しましょう。睡眠不足では勉強もはかどらないし、精神的に不安定になりやすいので気をつけましょう。

精神的ストレスをためない

まわりに誰も知っている人がいない、英語が思うように上達しない、勉強がきびしくてついていけないなど、ストレスの原因はさまざま。留学中に「一度もストレスを感じなかった」人などいないでしょう。ストレスと上手につきあうには、まず長い間ストレスをためこまないこと。平日は忙しくても、週末や休暇中にはゆっくり体を休めてリラックスするよう心がけましょう。たまには友達とパーティーで騒ぐのもいいし、音楽を聴いたり本を読んだり、スポーツで汗を流すのもOK。何か悩みごとがあるなら、信頼できる人に相談してみましょう。自分ひとりで問題を抱えているのは精神衛生上よくないばかりか、問題の解決にならないことも多い。他人に話すことですっきりしたり、自分では思いつかなかった解決の糸口をアドバイスしてもらえたりすることもあります。

病気になってしまったら

大学のヘルスセンターHealthCenterを利用できるのであれば、そこへ行って指示をあおぎましょう。必要であれば、病院を紹介してくれるはず。夜間や休日などでヘルスセンターに連絡がつかない場合は、救急病院に行くか救急車を呼びます(電話番号は911)。ただし、この番号に連絡すると、救急車だけでなく消防車やパトカーも来てしまうことも。地域ごとに救急車だけを呼ぶ電話番号があるので、調べておきましょう。ホームステイしている人なら、まずはホストファミリーに相談を。たいていどこの家庭もかかりつけの医師(ホームドクター)をもっているので、そこの予約をとってもらいましょう。緊急の場合なら、日本で加入した海外旅行保険の緊急連絡先に連絡してみるのがおすすめ。保険会社では病院を紹介してくれたり、必要とあれば通訳の手配などもしてくれます。

アメリカの医療保険について

アメリカの医療技術レベルは世界一といわれています。しかし、問題は医療費の高さ。カゼで医者にかかっただけでも150ドル以上かかってしまいます。必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。

留学生は海外旅行保険が便利

留学生の場合は、日本から海外旅行保険に加入していくか、現地で学生用の医療保険に加入することになります。最近では、語学学校のほとんどが保険の加入を義務付けています。語学学校によっては指定の医療保険に加入することを義務付けているところもあるので、パンフレットなどをチェックしてください。ただし、学生用の医療保険は、単に大学のヘルスセンターを無料で利用できる程度のものから、一般の医療保険と比べてまったく遜色のないものまで、補償内容はさまざま。語学学校から特に指定がない場合は、日本から海外旅行保険に加入していくことをおすすめします。