高校から目的に合わせて柔軟なコース選択
高校の長期留学には、1年間ほどの「交換留学」と、イギリスの高校で3 ~ 4 年 間過ごし、それから先の進学まで見据えた「卒業留学」が考えられる。イギリス の教育制度は日本とはかなり異なるので、まずはその違いをしっかり見極めよう。
イギリス流の教育
学業だけを重視するのではなく、スポーツや音楽、ボランティアなどの活動を通じて多様な経験をすることで、考える力を身に付け、一人ひとりの長所と個性を伸ばすのがイギリス流の教育。
科目数は初等教育で9 科目以上、中等教育初期にはさらに科目が増え、後期になると、個人に合わせてより専門的に科目を絞っていく。課外活動は学校によるが、30種類以上あるところもあり、好みに合わせていくつも選ぶことができる。
義務教育以降の教育の総称
義務教育が終了する16歳以降の教育と職業訓練を総称してファーザー・エデュケーションFurther Education、18歳以降の大学レベルの教育を高等教育=ハイヤー・エデュケーションHigher Educationと呼ぶ。
イギリスの高校留学
1.高校1年生から留学する場合
日本で中学校を卒業して、日本の高校1 年生に相当する学年に入ろうとした場合、11年生に入学することになるが、これだとGCSEコースの途中から入ることになる。イギリスの大学は日本の中学卒業資格をGCSE 取得として認めて
はくれるので、12 年生であるGCE-A レベルからスタートすることも可能だが、日本の中学卒業レベルの英語力と学力では授業に対応するのは厳しい。入学できてもあまり英語を使わない学科しか取らせてもらえない可能性が高く、それでは進学できる大学のコースも限られてしまう。自分の学力や英語力に合わせて入学する学年を考え、10年生に入学してGCSEを2年間で勉強した後、Aレベルに進んでもいいだろう。
2.高校2、3 年生から留学する場合
高校2、3 年生から留学する場合は、学校に頼んでAレベル開始前に1 年間の準備コースを作ってもらう。または、シックス・フォーム・カレッジやチュートリアル・カレッジに入って、個人的にプログラムを組んで特訓してもらうなどの配慮が必要となる。
卒業留学と交換留学
高校生の長期留学には、主として異文化体験を目的とする半年から1 年間の「交換留学」と、中等教育修了を目的とした「卒業留学」がある。
交換留学とは、高校生だけに1 年間だけ認められている制度。外国でホームステイをし、現地の高校に通って、その国の人々や各国からの留学生と交流を深め、異文化体験をすることができる。イギリスの学校では、一般的に新学年の始まりは9 月からで終了は6月頃。授業は週5日制(月縲恚燉j日)。イギリスは世界各国からたくさんの留学生が集まるため、学校生活を通じて国際感覚を養うことができる。
1年留学
交換留学とは異なり、私費で1年間留学をするのが1年留学。交換留学に比べ費用は高くなるが、自分で行きたい地域や学校を選ぶこ
とができる。ただ学校によっては1年留学を認めてくれない場合もあるので、きちんと確かめてから判断しよう。
卒業留学
基本的に公立校は卒業留学の留学生を受け入れていないため、私立校に通うことになる。学校選択の際は、実際に訪問し、面接を受けて決めよう。面接は学校が留学生を審査するという意味合いだけではなく、留学生がその学校に行くかどうかを決定するためでもある。
日本人は英語力が弱く、成績の基準が学校によってまちまちで決定材料となりづらい。そのため、学校側は日本人生徒のやる気や潜在能力、学科、スポーツ、音楽などさまざまな分野での学校への貢献度を見る。GCE-A レベルの合格率がトップクラスの学校になると、英語や数学の試験などを行う学校もある。
公立校への留学
イギリスでは公立校に入学できるのは親がイギリスの市民権を持っているか、海外赴任などでイギリスで仕事をし、納税している場合のみに限られる。
卒業留学の条件となる成績
卒業留学の申請手続きには、日本で在学していた学校の成績表が必要となる。学校によって成績がどの程度重視されるのかは異なる
入学前の語学研修
イギリスの新学期は9 月に始まる。日本の学年が終わるのは3月なので、4月からイギリスの語学学校で英語の研修を始め、9 月に入学するのが理想的。入学前の5 ヵ月間の英語研修は、親元から離れてイギリスの暮らしをするのに慣れる準備期間にもなってよい。入学後は通常の授業と並行して留学生のための英語講座EFL(English as a
Foreign Language)のレッスンを受講する。
学校選びのポイント
下記のポイントを考慮しつつ、自分の性格や学力、留学の目的にあった学校を選ぼう。
①学校の規模
小規模の学校の方が、校長自らが全生徒を把握していて、面倒見がよいことが多い。
②共学・別学
創立時から共学の学校であれば、男女比はだいたい同じ。元男子校で現在共学の学校は、男子の数が圧倒的に多い。そのため女子には女子高の人気が特に高い。
③寮生・通学生の割合
寮生の多い学校がおすすめ。通学生の多い学校は、放課後や週末の活動があまり活発ではないことが多い。
学校選び
留学手続きの第一歩となる学校選択。自分の性格、学力、英語力、学校でやりたいことなどを中心に考えて自分に合った学校を選ぼう。
ガーディアンを確保する
イギリスのほとんどの学校では、入学に際してガーディアンが必要とされる。何か問題が起きたときの対応や、寮が閉まる学期中の中休みの間の滞在場所が必要となるためだ。
ガーディアンは親戚や知人でもよいが、学校のそばに住んでいて、責任ある任務として理解してもらったうえで依頼しよう。現地に親戚や知人がいない場合は、留学エージェントに依頼することになる。留学エージェントを利用すれば、留学前の学校選びや諸手続き、ガーディアンの手配から留学中までサポートしてもらうことができる。
留学エージェントの利用
手続きや入学後のトラブルなどが不安な人は、留学エージェントを利用するとよい。学校への入学手続きや留学中のケアなどをしてくれるので安心だ。
イギリス留学の実現に向けて、まずは相談してみよう!
費用
学校によって授業料と寮費は異なるが、シニアスクールの場合、年間約14,000 ポンド以上。これにEFLレッスン料、テキスト代、制服、保険などの費用で1,500 ポンド程度プラスした額を学校に支払う。学校によっては1 学期分相当の保証金を預かるところもあるが、基本的には入学金は必
要ない。
そのほか、週末や中間休みのガーディアン宅の宿泊費や交通費、おこづかいなどで年間約5,000ポンドくらい見ておくとよい。これらの費用を合計すると、約350万円となる。留学サービス機関を利用した場合、さらに100~150万円必要となる。
長期留学に抵抗がある人向けのサマープログラム
長期留学することにためらいがある人は、夏休みを利用して手軽に外国体験ができるサマープログラムに参加してみるとよい。プログラムは7月上旬から始まるものが多く、期間は1週間から 週間ほどの短期だ。
留学生のために開かれたプログラムがほとんどで、英語力があまりなくても参加できる。
短期留学の魅力
短期留学のみで英語力をアップさせるのは難しいが、英語に対する恐怖心をなくし、異文化体験により視野を広げることができる。
異文化体験によって視野を広げる
サマープログラムは、ほかの国からの留学生と交流したり、現地の一般家庭にホームステイをすることで、英語での環境に慣れ、異文化体験できるのが魅力的だ。家族の元を離れ、自分のことをすべて自分で行わなければならないので、積極性や自立心を養う機会にもなる。また将来留学するための参考にするのもいいだろう。
留学後の進路
高校留学後、そのままイギリスの大学に進学するのか、帰国して日本の大学に進学するのか、留学する際に視野にいれておきたい。イギリスの大学に進学する場合、英語での授業についていけるだけの高い語学力が求められる。
また費用も多くかかるので、それを支える保護者の理解も必要だ。
日本の大学に進学する場合には、AO入試や帰国生入試などの受験方法、受験の時期や希望する大学の帰国子女枠の条件などについて調べておくとよい。
帰国子女枠
一般的に留学後日本の大学に進学する帰国子女枠(海外帰国生受験) の対象になるのは、2年以上の長期留学となる。
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