大学院レベルで勉強するには3つのコースと聴講制度
大学院課程では、修士号、博士号だけでなく、さまざまな学位や資格の取得が可能だ。取得方法や期間はコースによって異なる。世界的な権威をもった教授のもとで、学問を極め、密度の濃い研究を行う。
大学院レベルでの勉強方法
大学院レベルでの勉強方法には、ポストグラデュエート・ディプロマを目指すコース、レクチャー、セミナー、チュートリアルからなるTaught Master's Programme、指導教授のもとで研究論文を書くResearch Programmeの3通りがある。それぞれ、取得できるディグリー、期間が異なるので、自分の経験や目的によってコースを選ぼう。
ポストグラデュエート・ディプロマ
ポストグラデュエート・ ディプロマ Postgraduate Diplomaは学位ではないが、イギリスでは大学院レベルの資格として認められている。通常、1年間(9ヵ月)のコースに出席後、試験を受けて、このディプロマを取得する。学部での専攻と異なる分野を大学院で専攻したい場合、専攻分野の知識が充分でない場合などは、このディプロマ取得後、修士課程に進む。あるいは、そのまま大学院に残り修士論文を提出することで修士課程修了とみなされる。
大学が用意したコースで学ぶ
Set Course、Taught Courseなどと呼ばれるコースはレクチャーやセミナー、レポートの提出などを組み合わせた内容になっている。通常、コース最後には試験があり、論文の提出も要求される。この方法で取得する学位は修士号(MA、MScなど)のほか、 勉強の仕方からHigher Degrees by Instruction、Higher Degrees by Courseと呼ばれている。取得までの期間は1年(12ヵ月)~2年が一般的。
独自に研究するコース
1~3年、教官から指導を受けながら、独立して研究し、論文を書く。この方法で取得する学位は、修士号、博士号のほか、勉強の仕方からHigher Degrees by Research、Higher Degrees by Thesisと呼ばれることもある。これは、すでにその分野に関する知識が充分にあり、独自に研究を進める段階に達している人がとる方法。少なくとも、それまで大学院で学んだ経験のある人が対象となる。
大学院に進学するには
大学院レベルに入学するには、大学を優秀な成績で卒業していること。コースによっては専攻を希望する分野の学士号をもっていなくとも受け入れ可能なものがある。また、充分な英語力があることが基本的な条件となる。入学申し込みをする場合は、学部のようにUCASを通して申請するのではなく、一般に各自が直接行う。
学部の専攻と異なる分野に進学したいとき
学部レベルでの専攻分野に関連した科目を大学院で専攻するのであれば、通常、問題はないわけだが、取得している学士号とはまったく異なる分野への進学を希望する場合は、入学が許可されないケースがある。その場合、大学院用のファウンデーション(進学準備)・コースを受講するなどの道がある。
入学条件はケース・バイ・ケース
その分野の学士号を取得していなくても、大学院で専攻しようとする分野に関連する職歴のある人は、そのキャリアが考慮される場合もある。いずれにせよ、入学条件はケース・バイ・ケースだ。自分の学歴や職歴を明記して、各大学に問い合わせることになる。
必要な英語力は IELTS 6.5~7.0以上
IELTSだと理系で6.5以上、文系、社会科学、ビジネスなどは6.5~7.0以上くらいが目安。TOEFL®ではiBT 88~100程度を受け入れ基準とする大学が多い。もちろん、イギリスで学士号を取得した場合、英語力の証明をする必要はない。
大学院入学の時期
ポストグラデュエート・ディプロマ・コースや、マスターコースで学ぶ場合、入学時期は、一般に学部と同じ9月または10月。独自に研究するコースの場合は、随時のところが多い。
情報の収集と入学校の決定
情報の入手方法は基本的に学部レベルの場合と同じ。まず各大学のウェブサイトでポスト・グラデュエートのページを見るなどして、候補を数校に絞りこもう。さらに、各大学に手紙もしくはインターネットでポストグラデュエート用のプロスペクタスおよび入学願書を請求して、入学校を検討する。postgraduateもgraduateも同じ意味でいずれも大学院レベルを指す。
大学院関連ウェブサイト
準備は1年以上前に始める
入学校を決めたら、申し込みはコース開始の8ヵ月から9ヵ月くらい前に行う(ただし、それ以降でも空きがあれば、入学を認めてくれる場合もある)。したがって、コース開始の1年以上前には準備を開始しなければならない。
入学申し込みの手順
願書と学校側が要求する必要書類(取得した学位の証明書、成績証明書、推薦状通常2通、英語力の証明等)を送り、審査の結果を待つ。入学試験等はないが、すでにイギリスに留学している場合は、インタビューを受けるよう通知されることがある。オファーをもらったら(合格したら)、あとは大学側の指示に従って、入学手続きを行う。大学によってはPre-Sessional English Courseを設けているところもある。
大学院の授業料目安
●人文科学/社会科学系:12,000~28,000ポンド
●自然科学系:12,000~28,500ポンド
●医学/歯学/獣医学系:13,000~30,000ポンド
聴講生になる
学位やディプロマの取得を目標とするのではなく、大学院レベルの授業を受けたい人は、いわゆる聴講制度を利用するといい。ただし、聴講生といえども、イギリス人学生と同じ授業を受けるのだから、入学条件が甘くなることは な い。 大学によって、Occasional Students、Non-Degree Students、Visiting Stu-dentsなどと呼ばれている。
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大学院入学への必要条件
大学院への入学は、一部例外を除き、書類選考となり、自分の研究テーマや卒業後の予定などを明らかにするPersonal Statementとリファレンスが重視されます。受け入れる大学院サイドは、入学を希望する学生が充分アカデミックな能力をもっているかどうか、学生が将来、大学院での勉強をどのように役立てるつもりかなどを確認し、入学の合否の判断材料とします。また、それと同時に、この学生を大学院に入学許可した場合、大学院側にはどのようなメリットがあるかも判断材料とするのです。大学院に願書を出す際には、研究に対していかにフォーカスしているか、チームに対してどのように貢献できるかを強くアピールしてください。
無駄のない計画を!
大学院留学では、英語力が不足していても入学可能な場合があります。しかし、大学によっては期日までに語学力アップを要求することも。「成功する留学」東京進学デスクでは、簡単な英語力診断テストを受けていただくことで、大学院留学の準備段階で、語学研修期間を含めた適切な留学期間をアドバイスすることができます。出発から大学院での勉強スタートまでを無駄なく計画してください