「大学付属」英語コースの特徴

進学を目指す学生の多い「大学付属」

大学の語学教育部門で開講している英語コースには、通年の一般英語コースのほか、アカデミック英語コース、検定準備コースなどがある。ビジネス英語、医師・医学生用、弁護士・法学生用、英語教師用コースなどを開講している大学もある。もともと学部に入学する外国人を対象に設置されたため、夏期コース以外は進学を目指している留学生が多い。たいてい初級から受け入れてくれるが、なかには中級以上の英語力を入学条件にしているところもある。

大学内の施設を自由に利用できる

大学の設備は、一部の例外を除いて、英語コースの学生にも開放され、学生寮の利用もできる。また、一定レベルの語学力がつけば、公開講座を聴講したり、大学の短期コースをとることも可能。イギリス人学生と知り合うチャンスも多く、キャンパスライフを満喫することができる。

ファウンデーション・コース

大学のなかには、英語コース以外にも、大学進学準備のためのファウンデーション･コースFoundation Courseを併設している学校もある。このコースでは、英語力を高めると同時に、将来、学部や大学院レベルで専攻したい科目の基礎知識を学ぶ。また、レポートの書き方など、大学で勉強するうえで必要なスタディースキルを習得する。コース受講に際しては、日本の高校卒業資格と、中級以上の英語力が必要だ。期間は通常1年間。

ブリティッシュ・カウンシル認定校

学術交流を目的としたイギリスの公的機関ブリティッシュ・カウンシルBritish Councilでは、英語を母国語としない人々に英語を教えることを目的とする学校が、英語研修機関としての一定の基準（教師、教授法、施設、運営など）を満たしているかどうかの監査を行っている。基準以上と判断された学校は、認定校の指定を受け、語学学校協会English UKのメンバーとなっている場合が多い。

行き届いたケアが期待できる私立校

学生へのサービス面が充実していることが私立校の長所。進学や滞在、学習についてなど留学中のさまざまな相談に応えてくれるので、迷いの多い人にはおすすめです。費用が若干高くなるのがマイナスといえますが、近年では格安で良質な学校も増えています。

英語の勉強法

出発時のレベルが初心者の人も上級者の人も、耳が英語の音に慣れるのに3ヵ月かかるといわれていますが、その時に必要になる力はなんといっても単語力です。少しずつ英英辞書を使うことに慣れ、英語の単語を英語で説明する訓練をしていくことをおすすめします。毎日こつこつ積み上げること、そして覚えた単語は必ず会話に取り入れてどんどん使っていきましょう。学校で学ぶ部分は全体の30％、残りの70％は自分の日々の努力です！

現地学生と交流できる学生寮

長期留学生が優先されるが、公立カレッジ・大学付属の英語コースの学生は学生寮に滞在することが可能だ。大学やカレッジの寮なので、現地の学生と触れ合う機会が得られるのはメリットと言えるだろう。夏期は特に学生寮滞在が可能になる学校が多いが、夏休みで寮を離れてしまうイギリス人学生が多いため、交流の機会はあまりないかもしれない。