STEP7 荷物を揃える
日本からイギリスに持っていく荷物は少ないほど楽になります。持っていくもの、あとから送るもの、現地で調達するもの、とうまく分けて日本から持っていく荷物を最小限にしましょう。
荷物は少なめに
短期イギリス留学なら、がまんできるものや兼用できるものは持って行く必要はありません。長期イギリス留学なら、足りないものはあとから送るか、現地で揃えましょう。日本から持っていく荷物は、必要最低限にするのが基本ですが、必需品でなくても、愛読書や家族・友人の写真などは持っていくと良いです。日本文化を紹介する写真も役に立ちます。
機内へ持ち込む手荷物
- パスポート
- 入国審査に必要なもの(学校の入学許可書・予約確認書、財政証明書、帰国便の航空券、滞在先を証明する書類など)
- 現金、カード類等の貴重品
- 滞在先の住所・電話番号
- 学校の住所・電話番号
- 現地の地図
- ポケット版の辞書
衣類
イギリスに限らず、欧米では学生はたいていTシャツにジーンズ、スニーカーといったシンプルな服装。ロンドンのような都会ならおしゃれをしても大丈夫かもしれませんが、田舎ではかなり浮いてしまうことも。スリやひったくりに狙われる危険もあるため、華美なファッションは控えましょう。
また、現地でセーターを買ったらすぐに縫い目がほつれてしまったとか、Tシャツを洗濯したら伸びてしまったという話もよく聞きます。サイズの点でも、小柄な人はなかなかイギリスではピッタリのサイズが見つからないことも。滞在する季節を念頭に置いて、着回しのきく洋服数着を1週間くらいの旅行のつもりで用意していきましょう。また、下着や女性のストッキング類は多めに持っていくと便利。
衣類に関する注意点
日本で荷物を準備していてうっかりしてしまうのが、夏だからといって半袖のものばかりを詰めてしまうこと。たとえ夏でも、現地では夜になれば肌寒くなるので、軽いジャケットは必需品です。また、イギリスでは冬の冷え込みはかなり厳しいので注意。冬に滞在を予定している人は、厚手のコート、マフラー、セーターは当然のこと、帽子やブーツも忘れずに。春や夏に日本を出発する人は、船便で送っておくのがおすすめ。もっともこれらのアイテムは、日本で買うより現地で買うほうが安上がりだし、防寒度も高い。すぐに必要なものでなければ、現地調達するのもひとつの手です。
その他必要なもの
常備薬
風邪薬や胃腸薬は、ふだん飲み慣れているものを多めに持っていくようにしてください。目薬や解熱剤なども持っていくと、安心材料になります。持病のある人は、日本のかかりつけの医師に英文の処方箋を書いてもらって持参を。
メガネとコンタクトレンズ
日本製のコンタクトレンズでなければどの街でも買えますが、あらかじめ日本で予備のものをつくっておきましょう。メガネだけの人も予備を持っていくと安心です。
国際運転免許証
国際免許証は、日本の運転免許証を持ち、免許停止処分を受ける人、停止中の人でなければ誰でも取得できます。住民登録をしている都道府県の警察の運転免許センターか警察署に申請すれば、即日手に入ります。
申請に必要な書類- 国外運転免許証交付申請書(窓口に備え付け)
- 有効な自動車運転免許証(提示のみ)
- パスポート
- 写真1枚(タテ5cm×ヨコ4cm、6ヵ月以内に撮影したもの)
- 発行手数料(証紙代)2,400円
国際学生証
学生は、あらかじめ国際学生証ISICカードをつくっておくと便利。これを提示すると観光施設や交通機関の入場料が割引になります。自分の通う大学の生協で申し込むか、(株)大学生協事業センター(本社営業所/大阪営業所)に来店または郵送で申し込めば発行してもらえます。
申請に必要な書類- 申込書(サイトからダウンロードできる)
- 日本の学生証のコピーまたは在学証明書1通
- 写真1枚(タテ3.3cm×ヨコ2.8cm、裏面に氏名記入、6ヵ月以内に撮影したもの)
- バーチャルカード1,800円/プラスチックカード2,550円
ユースホステル会員証
安くていい旅をするために、ユースホステル(以下、YH)は欠くことのできない宿泊施設。「ユース」といっても、会員に対する年齢制限はありません。最寄りの日本YH協会、または入会案内所の窓口に行って申し込めば、その場で会員証を発行してくれます。オンラインでの入会も可能。申し込みに必要な書類は、① 申込書(窓口に備え付け)、② 氏名と住所が確認できるもの(運転免許証や学生証、健康保険証など)、③会員登録料(成人パス19歳以上)2,500円。
辞書と本
英和辞典、和英辞典は必携。電子辞書も人気です。文法書や役に立つ例文の載っている参考書も便利。長期滞在の人なら国語辞典もあると、より安心です。コンパクトな世界史、日本の歴史や文化についての本など、英語で書かれたものもあると重宝します。また、日本語の活字が恋しくなることもあるので、文庫本を持っていきましょう。
化粧品
大都市のデパートでは日本のブランドの化粧品も手に入りますが、輸入品なので当然高くつきます。特に肌が弱い人以外は、現地調達で充分ですが、とりあえずは使い慣れたものを持っていくとよいです。日本に比べると気候が乾燥しているので、保湿成分の入ったものがおすすめ。
PC(パソコン)
大学はもちろん私立の語学学校でも、PC(パソコン)を学生用に常設しているところは多いので、短期滞在の場合は、自分用のPC(パソコン)がどうしても必要ということはないかもしれません。イギリスのPC(パソコン)でも、日本とのメールのやりとりや、インターネットでの日本語ウェブサイト閲覧は、しかるべき設定をすれば可能。なかには日本人学生のためにこのような設定をしたPC(パソコン)を用意している学校もあります。
電圧とプラグ
イギリスの電圧は240ボルト。日本国内用(100ボルト)の電器製品を持っていく場合は、変圧器が必要。プラグは両国とも角型の3本ピン(BFタイプ)のものが多いが、完全に統一されてはいません。
日本食品
食生活に慣れるのも、イギリスの文化を知るためのひとつの方法です。しかし、心や身体が疲れたとき、日本の食べ物を口にするとやはり元気が出るもの。緑茶や梅干し、漬物など自分が馴染みがあるものを少量持っていくと安心です。大都市では、日本食品を売っているスーパーでたいていの食材は日本よりは高いですが、手に入ります。中規模の都市でも、中華食材の店でしょう油やラーメン、白菜などの野菜ならば手に入ります。ただし、種類は限られていることもあります。
家族に伝えておくこと
日本に残る家族に国際電話かけ方を説明しておきましょう。念のために滞在先の住所も伝えておくと安心です。ちょっとした心遣いで、家族の心配も少しはおさまるはずです。
連絡先
現地での滞在先の住所、および電話番号。引っ越しをした場合も、すぐに新しい連絡先を知らせましょう。また、滞在先に連絡がつかないときのことを考えて、学校の住所、電話番号も残しておいてください。
手紙の宛名の書き方
現在はメールを使う人が多いので、手紙を書く機会はほとんどないかもしれません。しかし、手紙はメールとは違った良さがあります。海外に手紙を書いたことのない家族のために、念のために英文手紙の宛名の書き方を明記しておきましょう。封筒の左肩に差出人の名前、住所を書き、中央には受取人の氏名と住所を。右肩に切手を貼ればOKです。
日本からの電話のかけ方
携帯がなく、寮やホームステイなど共同生活の場に電話をかけるときは、電話の取り次ぎを英語で頼む必要があります。また、つい忘れてしまいがちですが、電話をかけるときは、必ず現地との時差をチェックも必要です。
家族が英語での呼び出しに不安そうなら、KDDIから指名通話をかける方法を教えておくと便利。局番なしの0051にかけて(日本全国共通)、オペレーターに相手先の電話番号と話したい人の名前を告げます。するとオペレーターが相手を電話口まで呼び出し、回線をつなげてくれます。ダイヤル直通よりも料金は若干高いですが、日本語で用件が済むので便利。相手が不在なら通話料金もかかりません。
送金方法
日本、あるいはイギリスで銀行口座を開いたら、その口座番号を家族に知らせて日本の銀行から送金してもらいます。送金手続きの方法は、語学学校に送金する場合と同じです。
留学先へ荷物を送る方法
日本から留学先へ荷物を送る場合、OCSが提供しているサービスなら、簡単、手軽にリーズナブルな料金で利用できます。ドア・ツー・ドアなのもうれしいサービス。
(株)大学生協事業センター
住所 | 《本社営業所》〒166-8532 東京都杉並区和田3-30-22 大学生協会館4F |
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電話番号 | 03-5307-1155 |
イギリス留学の荷物・持ち物:勉強&旅行編
日本の文房具
ペンやマーカーなど文房具は、イギリスでは日本ほど種類が豊富ではありません。日本製のペン類も販売しているが割高です。無印良品(海外では"MUJI")のグッズは人気。日本の祝日が分かる手帳やカレンダーもあると便利(意外と忘れてしまいがち)。おみやげに携帯ストラップ(Hello Kitty は海外でも人気)。シャープペンシルを多用するならば、充分な替え芯。お友達の名前を漢字でお習字風に書くならば筆ペンを。
電子辞書
英和、和英、英英が入った辞書は便利。だが、英語学習には、英語学習者用(English learner's dictionary)の分厚い辞書を現地で購入し、ひとつひとつ調べていく従来の勉強方法がおすすめです。
日本語の旅行ガイドブック
ヨーロッパを旅行するならばガイドブックは必携。日本のガイドブックは写真やイラストが多く重宝します。
日本の歴史や風俗習慣について英語で書かれた本
日本の歴史や文化について英語で説明できるよう持ってくると重宝する。写真もあればさらにベター。日本語の本が恋しくなったら、amazon、hontoでオンライン購入できる(海外送付も可能)。
世界地図
クラスメイトの国をすかさず確認、また、日本がどこにあるのか知らない人へは日本国の位置と形をしっかりと覚えてもらい、日本をアピールしましょう。
イギリス留学の荷物・持ち物:生活編
医薬品、ケアーグッズ
スーパーや薬局(BootsやSuperdrugがチェーン店)で入手できるが、最初はどれを選んでいいか分からないことも。普段使っている薬、目薬、化粧品、コンタクト用品、スキンケアグッズを持参しましょう。のど飴、やわらかいティッシュ(ポケットティッシュは街で配っていない)、油とり紙。薄くて乾きやすい手ぬぐいもあると便利です。冷え性の方は使い捨てカイロ。日本の入浴剤でリラックス。耳かき、爪切り。
洋服、靴
洋服は現地でも、Zara、Mango、H&M、Topshopなどで比較的安価で購入可。小柄な日本人は、ティーン用の子供服も選べます。しかも、子供服は付加価値税(VAT)がかかりません。また、チャリティーショップでセカンドハンドを見つけることもできます。洗濯機で洗えるアイロンがけ不要の服は便利。日本製のストッキング(品質いちばん)。自分の足に合う靴(小さいサイズはなかなか見つからないので持参を)。
日本食
ロンドンであれば日本の食材はほとんど入手できるが割高です。現地でなかなか手に入らない調味料(ラー油、七味など)、自炊派には、めんつゆ、だしの素もあると便利。お寿司の海外進出により、しょうゆやのりは、最近、スーパーでも売っています。フリーズドライのインスタントみそ汁やスープもホッとしておすすめ。おはしも一膳あると便利。
クレジットカード
イギリスで多額の現金を持ち歩くのは危険。旅行などでホテルを予約する際にカード番号を聞かれることも。いざというとき、1枚持っていると便利です。
その他
洗濯ネット、洗濯石鹸、洗濯バサミが付いた物干しロープもあると便利。カバンに入るコンパクトな折りたたみ傘。ポンチョやカッパはウォーキングをするのでなければ必要ないでしょう。
イギリス留学の荷物・持ち物:電子機器編
携帯電話
短期滞在の場合は、国際ローミングができる日本の携帯電話を持っていきましょう。中長期滞在の場合は、国際ローミングは割高なので現地での購入がおすすめ。
旅行用変圧器、変換プラグ
イギリスなどヨーロッパの電圧は220~240Vが多いです。電気機器に付随する充電アダプターが240Vに対応していれば変圧器は必要ありません。変換プラグは必須(イギリスは角型3ピン)。ヨーロッパ旅行をするならば、その他の変換プラグも必要(丸型2ピンが主流)。ノートパソコン用のACアダプターの電源コード部分は、国内規格にしか対応していないことが多いです。メーカーやショップに確認し、適応する電源コードを事前に購入しておきましょう。
イギリス留学の実現に向けて、まずは相談してみよう!
イギリス留学
- 留学スタイルやチェックポイントなどイギリス留学
- 語学学校の種類や費用についてイギリス語学留学
- 制度やビザについて知ろうワーキングホリデー
- ロンドン、オックスフォードで暮らすイギリスの人気都市
- 実現に向けてスケジュールを立てよう語学留学までの11のステップ
- お金の準備や持ち物について出発準備7のステップ
- 滞在先、マナー、安全について留学生活について
留学について知ろう!
成功する留学だからできること
カウンセラーは留学経験者なので、気兼ねなくご相談いただけます。
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雨と寒さに対する準備は万全に
ホームステイ先となる家が古い場合、セントラルヒーティングがなく、家の中も寒いことがありますので、寒さ対策は充分にしていくことをおすすめします。たとえば、厚めのタイツやカイロなどを持っていくと重宝するでしょう。それから雨が多いですから、雨をはじくパーカーやジャケットもあるととても便利。