契約は慎重に
交渉は毅然とした態度で
行儀はいいし、家賃の滞納もしない日本人は、大家さんに歓迎される。しかし、主張もしなければ文句も言わないとなると、はっきり言ってなめられやすい。真剣な話をしているときにやたらとニコニコしたり、相づち代わりにイエス、イエスを繰り返したりするのはやめよう。大家さんとの交渉には、毅然とした態度で臨むべきだ。
条件は何度でも確認する
設備や賃貸条件は、くどいほど念を入れて確認しよう。「早くしないと別の人に貸してしまう」と契約をせかされても、疑問点がはっきりしないうちは決めないこと。最終的な賃貸契約は書面で行われる。契約書の内容が確認したとおりか、重要な条件が抜け落ちていないかなどしっかりチェックしよう。特に、次のことは必ず確認しておく。
- 家賃に含まれていない料金の有無
- いつから入居できるのか
- デポジットは確実に戻ってくるのか
- 部屋を引き払うときは、どのくらい前に知らせるか
入居が決まると、デポジットdepositと呼ばれる保証金を要求される。金額は、家賃1ヵ月分程度。入居中に備品を壊した場合は、このなかから修理代が充当される。
デポジットの領収証は必ずもらう
デポジットは、部屋を傷つけたり備品を破損したりしなければ、部屋を引き払うときに全額戻ってくる。ところが、借り手の無知をいいことに返金に応じない大家も稀にいる。デポジットを支払う際には、必ず「返金可 Refundable」かどうか契約書を確認すること。
物件の見学や交渉には友達を同伴する
部屋の見学には、友達についてきてもらおう。自分だけでは見過ごしがちな細かい点も、2人、3人の目で見ればそれだけ気づく確率が高い。フラット暮らしの長い人やイギリス人が一緒なら、さらに好都合だ。
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賃貸契約時の注意点
不動産屋を通す際には所定の契約書が用意されているので、サインをする前にていねいに読んで、不明な点はサインをする前に確認してください。大家さんとの直接契約の場合、あとでトラブルになる危険性があるので、契約書の作成を申し出てください。契約書を作ってくれない場合は、支払ったデポジットの領収書に、「デポジットは契約終了時に、物件の破損などがない限り返金します」と一筆加えてもらうようにしましょう。キャッシュで支払いを要求されたら、領収書に、何の費用か(家賃の場合、いつからいつまでの分か)を明記してもらい、大家さんの名前、住所、電話番号も記入してもらいましょう。また、光熱費以外にカウンシルタックスCouncil taxを別途支払う必要があるかどうか、忘れずに確認してください。