ワーキングホリデー現地生活ガイド
ワーキングホリデーで日本出国から入国審査、住まい探し、仕事探し、生活全般の注意事項、友達作りなど、ワーホリ渡航中に関する情報をまとめています。また、いろいろな場所で使われるシーン別英会話例も紹介します。
目次
日本出国
空港へは、遅くとも出発の2時間前に着きましょう
パスポート、ビザの取得などの渡航準備を済ませ、荷造りを終えたら、あとは出発です。まずは日本出国から現地到着までの手順と乗り換えなどの際の注意点を説明します。
チェックイン・カウンターへ
空港には、遅くとも出発の2時間前までに着くように行きましょう。まずは航空会社のチェックイン・カウンターへ。預ける荷物とパスポート、航空券またはeチケットの控えをカウンターに出します。そのあとで搭乗券、荷物の預かり証(クレームタグ)、そのときに使用する分を切り取られた残りの航空券を受け取ります。預けた荷物は現地入国後まで手にすることはできないので、入国審査のときに必要となる書類などは入れないことです。逆にナイフやハサミなど凶器となり得るものや液体類は機内持ち込みができないので、預け入れ荷物のほうに入れておきましょう。
機内持ち込みの手荷物にすべきもの
パスポート、クレジットカードや現金といった貴重品のほか、学校や滞在先の住所と電話番号、帰りの航空券や預金残高証明書、ビザなど、入国審査時に必要となる書類、パソコンやカメラなど破損しやすいもの。万一、預け入れ荷物がロストバゲージになった場合のことを考えて、洗面用具や数泊分の下着なども入れておくと安心です。
出国手続き
出発1時間前には出国手続きを済ませておきましょう。税関→出国審査という順にチェックを受けます。税関(Customs)は物品の輸出入をチェックするところです。高級外国製品を持ち出す人は帰国の際、みやげ品と間違えられて税金を取られることがあるので申請しておく必要があります。出入国審査(Immigration)は実質的な出国手続き。パスポートと搭乗券を係官に提示すします。通過後は搭乗ゲートを確認したら、その近くで搭乗案内を待ちます。
機内で
機内では、到着後の環境の変化に備えて、充分な休息をとりましょう。また、本書などを読み返しながら、到着後の手順をシミュレーションしておくと、慌てなくて済むでしょう。到着前になりますと、客室乗務員から入国カードが配られます。必要事項をすぐに記入してパスポートに挟んでおきましょう。
乗り換えがある場合
直行便以外の便は、別都市への立ち寄り(トランジット)や、違う便への乗り換え(トランスファー)があります。トランジットの場合は空港内のトランジットルームで待機していればいいです。トランスファーの場合、航空会社が異なると、空港の乗り継ぎカウンターなどでチェックインをして新しい搭乗券をもらいます。その際は荷物の預かり証も見せて荷物の積み忘れのないよう確認しましょう。
乗り継ぎ便に乗れなかったら
乗り換え時間が短いと乗り継ぎの便に乗り遅れるのでは、と心配になるかもしれませんが、乗り継ぎ客がいるかどうかは搭乗者リストでわかっているので、たいていの場合、全員が乗り継ぐまで出発時刻は調整されます。飛行機が大幅に遅れて乗り継ぐことができなくても、次の便を優先的に予約してくれるはずです。そういうときは、落ち着いて航空会社の係員に相談しましょう。出迎えの人が来ることになっている場合は、電話で連絡を入れておきましょう。うまく連絡がとれなくても、到着地では、搭乗者リストや予約リストなどを調べてくれていることもあります。
入国審査・税関での注意事項
必要書類をきちんと用意すれば入国審査は怖くない!
ビザがあれば、ワーホリメーカーとして適切な人物だということを大使館が認めていることになります。胸を張ってパスポートを差し出し、"Hello!"などとひとこと添えて審査を受けましょう。
入国審査へ
入国手続きは、入国審査(Immigration)→ 検疫(Quarantine)→ 税関(Customs)の順。入国審査ではパスポートのチェックが行われるので、パスポートと機内でもらった入国カードを用意して列に並びます。床に引かれたラインの所で待ち、順番が来たら速やかに審査を受けます。
曖昧にうなずくのは厳禁
入国審査では、審査官から滞在目的や滞在予定期間などを聞かれます(質問は次ページ参照)。簡単な質疑応答で終わる人もいれば、時間がかかる人もいます。審査の際、航空券や預金残高証明書、学校の入学許可証などの提示も求められることがあるのですぐ出せるようにしておきましょう。 審査官の言葉が聞き取れなかったら慌てずに"Pardon?"もしくは"Sorry?"と言って聞き返しましょう。たいていの審査官はゆっくりと話してくれるでしょう。曖昧にうなずいたり、いいかげんに"Yes"や"No"を言うのは厳禁です。
両替では小銭を混ぜてもらう
税関を出ると両替銀行があります。空港の銀行はフライトがあれば日曜でも営業していますが、一般に交換率が悪いので、当面必要な額だけ両替しましょう。交通費などで小銭が必要になりますので、両替の際は小額の紙幣も混ぜてもらいましょう。
宿泊先へはひとりでも行けるように
語学学校の出迎えサービスを頼んでいる場合は、通常、自分の名前を書いたボードを持って待っていてくれます。万一会えない場合にも臨機応変に対応できるよう、滞在先や学校の電話番号と、滞在先の住所や空港からの行き方などは下調べをしておきましょう。そしてタクシー代と食事代分くらいの現金も用意しておきましょう。
現地生活スタート
しっかり休養をとったら、生活情報を収集しましょう
ようやく始まるワーキングホリデー生活。まずはしっかり休息をとってから、いろいろな情報を集めてみましょう。日本語情報は、日本人向け情報センター、日本語の新聞や情報誌、日本食料品店などで得られます。
滞在先に着いたら
ホームステイの場合、滞在初日もしくはなるべく早い時期に確認することがいくつかあります。食事の時間やシャワー、トイレ、洗面所の使い方、洗濯、門限などの生活ルールや学校への通学ルートについてです。学生寮などでも同様の説明を受けるでしょう。聞き取れなかったら、繰り返してもらってメモを取ります。「ちょっとしつこいかな」と思うくらいで大丈夫。不明な点はできるだけその場で確認、納得いくようにすることを習慣づけておきましょう。また、自分の希望はできるだけこの機会に、はっきりと伝えておくことです。ホテルやユースホステルに宿泊する場合は、チェックインを済ませ、まずは休養。そして必要な情報を集めましょう。
学校や町へ行ってみる
語学学校に通うことになっている人は、登校日に先立って一度学校に自分で行ってみるのもいいでしょう。滞在先から学校までどのくらいかかるか、事前に調べておけば初日に慌てる必要もないし、現地の地理に慣れるのにも役立ちます。 町へ出て、銀行、スーパーマーケットなど、これからの生活で必要不可欠な場所も調べておきましょう。周辺の詳しい地図を手に入れたら、住まいを起点にあちこち歩き回ってみましょう。
日本語の情報は日本人の多い都市部に集中している
都市部には日本人のワーホリメーカー向け情報センターや日本食料品店などがあり、そういった場所の掲示板は日本人ワーホリメーカーが情報を得る場となっています。多い時期になりますと求人やフラットシェア等の情報で掲示板に貼る場所がなくなるほどです。日本語の新聞や情報誌がある都市も多いです。日本語の情報は、日本人の多く住む大都市には多いが、小さな町ではあまり期待できないでしょう。
地元の情報も利用しましょう
英語で書かれた情報になりますが、住んでいる町の語学学校や大学、スーパーマーケット、バックパッカーズの掲示板なども大切な情報源です。大学などの掲示板は誰でも利用できます。地元の新聞もフルに活用しましょう。大都市から小さな町まで町の規模にかかわらず、どの町にもいくつかの地元紙があります。地域密着型の新聞にはたいていクラシファイド(Classified)のセクションがあり、地元の不動産情報や求人情報が出ています。情報源のひとつとしてぜひ活用しましょう。
現地生活スタート時の注意点
わけのわからない所にはむやみに近づかないこと、声をかけてきた人に気軽に付いて行かないこと。喫煙や飲酒については禁止されている場所があるため必ず確認を。そして何より健康が第一。無理をせず充分な睡眠をとりましょう。
困ったワーホリメーカーの実例
ワーホリでは異国の地で勉強・労働・旅行と自分色に自由に計画を立て行動することができます。ただし、ときどきこの自由の意味を勘違いして、学校やボランティアを簡単に辞めてしまったり、せっかく始めた仕事も連絡もなく辞めてしまったりする人もいます。あとに続く後輩は、何かを始める前から日本人だからと同じ目で見られるようになってしまうので、自分だけの問題ではなく、日本人としても大人としても、自分の行動にはしっかりと責任をもって行動しましょう。
在留届は必ず提出しましょう
海外に3ヵ月以上滞在しようという人は、旅券法第16条により、居住地を管轄する在外公館に行って「在留届」を提出しなければなりません。これは、万一事故や災害に遭ったときに、日本からの連絡や保護を受けるのに必要なものなので、必ず最寄りの日本大使館や領事館などに提出しましょう。用紙は大使館で直接入手、または外務省のウェブサイトからダウンロードできるほか、インターネットでの届出もできます。(外務省ORR Net: www.ezairyu.mofa.go.jp/)必要な書類は届出書とパスポートですが、変更も考えられるので必ず現地で確認しましょう。また、転居するとき、あるいは帰国するときも、大使館、領事館にその旨を連絡しましょう。
住まいを探す
目的に合った住み方を見つけよう
ワーキングホリデー生活の基盤となる住居を探そう。フラット暮らしやホームステイ、短期滞在に適したユースホステルやバックパッカーズなど、さまざまな住み方と、それぞれのメリットなどを挙げます。
滞在先はどこにする?
滞在先は、やはり時間をかけて選びたいもの。しかし時間や予算の都合で選択肢が少ない人が多いのも事実です。まずは自分のワーキングホリデーにとって何が一番大事かを考えてみましょう。おすすめとしては、最初の数ヵ月をホームステイで過ごし、その国の文化や習慣を理解し、英語力がついてから、シェアをするなどしてアパートなどに引っ越すという方法。ホームステイでは生きた英語を学び、シェアやアパートでは社会勉強と違った生活をすることでいろいろなことが学べます。
ホームステイのメリットとは?
ホームステイは、日本から語学学校の申し込みをするときに一緒に頼むのがオススメです。出発前に滞在先を決めておけるので安心です。ホームステイの何より大きなメリットは、初めて外国で生活するにあたって、マナーや生活習慣を身に付けやすいことでしょう。また、ネイティブスピーカーであるホストファミリーと日常的にコミュニケーションをとることで、語学力もアップします。家具や食器など、生活用品はすべて用意されていることもポイントが高いです。ワーキングホリデーのスタートは、ホームステイが最も適しているといえるでしょう。ホームステイは語学学校に手配してもらうという方法が主流ですが、現地で探すことも可能。新聞や掲示板などを見れば、ホームステイ情報を得ることができます。ただし、最初の滞在先は日本で手配しておくことをおすすめします。
学生寮
大学の学生寮は通常、正規学生を優先的に入れるが、学校によっては付属の語学学校で学ぶ留学生用に、一定数の部屋を確保しているところもあります。数に限りがあるので、手続きはできるだけ早め(コース開始の4ヵ月以上前)に開始しましょう。通常、部屋にはベッド、机、タンスなどひととおりの家具が備えられています。食事は校内のカフェテリアが利用できます。
安くて便利なユースホステル
安くて便利な宿泊施設として人気があるユースホステル。旅行のために利用する人が多いですが、フラット探しをする際の仮の滞在先として利用しているワーホリメーカーも多いです。ドミトリーと呼ばれる相部屋が多く、料金は国や地域により異なりますが1泊2,000~5,000円と格安です。館内にある掲示板や、ほかの宿泊者からさまざまな情報を得られるのも、大きなメリット。ただし、ユースホステルを利用するには会員にならなければなりません。現地で入会することもできますが、日本で事前に登録しておきましょう。到着直後の当面の滞在先としてユースホステルを考えているなら、まず現地のユースホステルのオフィスへ行き、最新のハンドブックを入手しましょう。
オ・ペア/ナニーで宿泊を確保
1週間に30時間程度の家事(家の掃除、買い物、子供の世話など)を手伝う代わりに宿泊と食事を提供してもらう「オ・ペア」(カナダでは「ナニー」と呼ばれる)というシステムがあります。生活費は安くあがり、おこづかいをもらえることもあります。毎日の生活の中で語学力を身に付けられるという意味でも効果的な滞在方法といえるでしょう。ただし、ある程度の語学力がないと難しいです。しっかりとコミュニケーションをとり、家事をこなさないといけないからです。また、経験を問われることもあります。オ・ペア(ナニー)は家族との相性が重要だということも知っておきましょう。家族の一員として扱ってもらえて有意義な時間を過ごせる人もいれば、そうでない人もいます。いずれにしても、お金を払って滞在するわけではないので、気楽な生活を望む人にはあまり向いていないかもしれません。社交的で家事をいとわず、生活費を安くあげたい人には選択肢のひとつとして魅力のある方法でしょう。
ホームレッスンとは?
先生の家にホームステイし、1対1で英語を学習するのがマンツーマン・ホームレッスンというシステム。レッスンの時間は週に10時間から25時間ほど。さらに、経験豊富な先生に日常的に接しながら実践的な英語を習得していける、効率のいい学び方です。問い合わせ、申し込みは、「成功する留学」デスクへ。
ユニット/フラット/アパートに入居する
ワーキングホリデーで最も一般的といえるユニット/フラットやアパートでの生活。ビザの期間が決まっているワーホリメーカーの間では、短期間でも比較的簡単に入居できるシェア(共同生活)が人気です。現地で自分自身で部屋を探して、契約を結ぶのはなかなか至難の業。もともと誰かが契約をしている部屋にシェアメイトとして入居するのが、簡単かつ経済的なのです。さらに、いろいろな国の人と住むことで、語学力の向上にもつながり、日本ではなかなか味わえない経験もできるはず。ただ、シェアならではのデメリットもあるので、借りる前に条件をよく聞いて、慎重に滞在先を決めましょう。
希望の滞在先を見つけるには
滞在先を見つけるには運やタイミングもありますが、積極的に行動した人ほど、希望の滞在先が見つかりやすいのも事実です。契約期間が長いほうが有利に交渉できる可能性もあります。 部屋探しには、留学エージェント、新聞、インターネットなど、いろいろな方法があります。どの方法でも、部屋の見学は必ず友人など誰かと一緒に行くようにしましょう。部屋を確認する目が多いほど、自分で気付かない点に友人が気付いてくれるケースもあります。また、同居人について、家の中のルール、保証金はいつ返してもらえるのか、退去する場合はいつまでに申し出が必要かなど、しっかりと確認しましょう。何も聞かぬまま入居するとトラブルになることもあります。契約する前には必ず物件やその周辺を見に行きましょう。昼と夜では環境が変わるところもあるため、安全性を確認することが重要です。交通機関の利便性もチェック。シェアの場合はシェアメイトと会って話してみましょう。口約束はせず、決めごとは書面に残すようにしましょう。契約期間や規定も忘れずに確認をしましょう。
シェアする場合の注意点
入居前に約束事をしっかり決めておく
シェアの場合は口約束で済ませることが多いですが、なるべくなら契約書を交わしたほうがいいです。また、共同空間の使い方に関することなども、入居前にしっかり文書で取り決めておくのが望ましいです。最初に決めておけば、あとあといやな思いをしなくて済みます。
共同生活のルール例①家賃について
一般的に、家賃のほか、光熱費などすべてを等分に負担します。Bond(保証金)は通常家賃の2~4週間分ですが、出るときに返金される場合が多いです。
共同生活のルール例②食事について
いろいろなパターンがあります。最も一般的なのが、各自が自分の食料を買い、自分で買った物だけを使用するというパターン。共同生活をしている全員が週あたりのお金を決めて出し合い、食事当番が料理するということもあれば、材料だけを共同で買って冷蔵庫に入れ、各自が勝手に料理することもあります。後者だと、誰かひとりが材料を多く使ってしまって不公平になることも起こり得ます。全員が納得できる方法を選択できるよう、最初に話し合い、きちんと決めておきましょう。
部屋選びはここをチェック!
環境
- 周囲の環境は昼夜を問わず安全か
- 交通の便はいいか
- 周囲に騒音の原因になりそうなものはないか
- 食料や日用品の買い物ができるお店や コインランドリーは近くにあるか
部屋の状態
- 日当たりはどうか
- すきま風は入らないか
- 清潔か
- 隣の物音が聞こえないか
部屋の設備
- 家具付きの場合、必要な家具は揃っているか
- 照明設備は充分か
- 暖房設備の種類
- バス・トイレは清潔か
- 玄関の鍵はしっかりしているか
- コンセントの場所と数はどうか
- 電気のスイッチを入れてみる、窓やドアを開け閉めしてみる
電気・ガス
- 電気・ガス・水道代は家賃に含まれるのか
- 別料金の場合、どのように徴収されるのか
共有部分
- エレベーターはあるか
- 管理人はいるか、建物に入るための暗証コード、鍵、インターホンはあるか
- ホールや階段の照明は暗すぎないか
- 共有部分の掃除は誰がしているのか
シェアメイト、住人
- シェアメイトはどういった人たちか
- 同じ建物にどういう人が住んでいるのか
- 大家は同居か別居か
大家の態度
- 質問に率直に答えてくれるか
- 入居条件や家賃の説明は充分か
ホームステイを楽しもう
快適なステイにするために、心得ておきたいこと
その国ならではの文化や習慣を家庭のなかで体験できるホームステイ。まったく異なった文化と生活習慣をもつ家庭に入るのだから、こまやかな配慮が必要です。より快適に楽しくホームステイ生活を送りましょう。
学校側が受け入れ家庭を手配
語学学校へ通う数週間は、ほとんどの人がホームステイをします。多くのホストファミリーは学校と契約しており、学校側が受け入れ家庭を手配します。複数の留学生を受け入れている家庭もあります。食事は朝夕2食付き(カナダは3食付きが多い)、部屋は一人部屋が与えられるのが一般的です。
いろいろなホストファミリーがある
「家族」の形が多様化しているのはどこの国も同じこと。シングルマザーとその子供という家もあれば、夫と死別した女性の一人暮らし、籍は入れていないカップルがホストファミリーということもあります。ホストファミリーの出身国もアジア、南米、ヨーロッパなど、いろいろです。また、日常生活が宗教と密接に結び付いている家庭もあります。宗教上のタブーには気を使うようにしましょう。
ホームステイを楽しむための心構え
家庭によっては、本当の家族のように接してくれ、一生の付き合いが始まることもあれば、あまり近しい関係を築かず、ステイする人に"間借り人"として接する人たちもいます。学校による手配でも、現地で自分で探したとしても同じで、住んでみるまではわからないことなのです。よい家庭にあたれば非常にラッキーだし、たとえ期待どおりでなくてもそれで普通と思えるくらいに気楽に構えておきましょう。ホームステイを楽しむには、過大な期待を抱かず、努力すべきところはするということが大切です。
進んでコミュニケーションをとりましょう
食事やお茶の時間には会話に加わったり、食事のあとかたづけを手伝ったりして、自ら家族に溶け込もうと行動すれば、生きた英語を学ぶことができて、家族ともよりよい関係を築いていくことができます。英語が上手でなくても心配はいりません。つたない言葉でも、努力している気持ちが伝わればいいのです。家族とのコミュニケーションを通して、言葉だけでなく、現地の生活や文化も知ることができるというのは、ホームステイの大きなメリットといえます。しかし、過剰な期待は抱かないこと。コミュニケーションを上手にとって、お互いが生活しやすい距離感やルールを作っていきましょう。
言葉に出して伝えましょう
感謝の気持ちは言葉で相手に伝えましょう。反対に、ホストファミリーに対して疑問や不満があったら黙ってがまんをせず、言葉にして伝えましょう。話す前は深刻な問題と思えることでも実際に話をしてみれば、お互いに「なんだ、そんなことだったのか」というようなこともたくさんあります。英語力はあまり問題ではありません。
ファミリーのルールを守る
タバコを吸うときは、吸ってもいいかどうかを確認します。帰宅が遅くなるときや外食するときには、ひとこと言ってから出かけましょう。一方、自分の考えや意見はハッキリ述べ、わからないことは質問するようにしましょう。食べ物の好き嫌いがある人は最初に言っておきましょう。どうみても家族側に問題があると思われるときや、対処の仕方がわからないときは、早めに学校のアドバイザーや友達に相談しましょう
電話は注意して使う
電話の使用はステイ先の了解を得てから。市内通話ならOKと言ってくれる家庭もありますが、できるだけプリペイドカードを使い、ステイ先に料金が請求されないようにしましょう。もしくは携帯電話や公衆電話を使いましょう。いずれにしても、電話を使うときには事前に許可を得て、長電話はしないことです。
仕事を始める前に
ホームステイで特に問題となるのは仕事を始めたとき。例えば、レストランで働く場合。帰宅は夜遅く、外食も増え、会話する時間も減ります。家族にとっては、深夜帰りの多い迷惑な存在と映るかもしれません。仕事を始める前に、仕事の条件などを説明し、家族に不都合なことはないか、相談しましょう。よそへ移ってほしいと言われる場合もあるでしょう。大事なのは事前の話し合い。お互いに納得がいくようにすれば、たとえステイ先を出ることになっても悪い感情を残すことはありません。くれぐれも決定後に家族に告げたり、黙って働き始めたりしないように。
主要都市ユースホステル/バックパッカーズリスト
各国共通情報格安宿泊施設の利用
国名ユースホステル/バックパッカーズ名・特徴
- シドニー
- Base Sydney
477 Kent Street, Sydney
02-9267-7718
シティレールのタウンホール駅より徒歩約7分、ダーリング・ハーバーへも徒歩圏内。部屋は1~10人部屋、女性専用の部屋も。レセプションは24時間オープン。
- ブリスベン
- Base Brisbane Central
308 Edward Street, Brisbane
07-3211-2433
セントラル・ステーションから徒歩5分の場所にあり、シティ中心に行きやすい立地。部屋は1~10人部屋があり、女性専用の部屋も。レセプションは24時間オープン。
- ケアンズ
- Njoy! Travellers Resort
141 Sheridan Street, Cairns
07‐4031‐1088
ケアンズの中心部から離れたところにあるドミトリー。部屋は2~6人部屋があります。
- メルボルン
- THE VILLAGE MELBOURNE
167 Franklin Street,Melbourne
03-9329-7525
バックストリートモールから約15分ほどのところに位置。部屋は2~8人部屋や10人以上の大部屋があります。レセプションは24時間対応。
- パース
- Billabong Backpackers Resort
381 Beaufort Street, Perth
08-9328-7720
西オーストラリア博物館のそばにあるホステル。市の中心街へ行くにも便利な所。4~8人部屋があります。レセプションは24時間対応なので安心。
- オークランド
- YHA Auckland City
18 Liverpool Street, Auckland
Central, Auckland
09-309-2802
オークランドの中心部から歩いて10分の場所にあります。部屋はシングル、ツインタイプからダブルやファミリータイプまであります。近くには韓国人街があり韓国料理を楽しむことも。
- クライストチャーチ
- The Bealey Quarter
263 Bealey Avenue Christchurch
03-366-6007
中心部から離れたところで緑が多くWiFi環境も整っています。
- バンクーバー
- C & N Central Station Hostel
1038 Main Street, Vancouver
604-681-9118
アムトラックやグレイハウンドを利用するのに便利な立地。104の部屋に加え、会議室、休憩室、キッチンを完備。インターネットは、無料でワイヤレスの利用が可能。
- トロント
- HI Toronto
76 Church Street, Toronto
416-971-4440
部屋は6~10人のドミトリータイプから、4人部屋、個室までさまざま。男女混合の部屋と男女別の部屋から選択できます。キング駅まで徒歩1分、ユニオン駅やダウンタウンの中心にも近い。
- ロンドン
- YHA London Earl's Court
38 Bolton Gardens, Lodon
0345-371-9114
アールズコート駅から徒歩圏内のところに位置。レセプションは24時間オープン。
- ダブリン
- CITI HOSTELS
2 Charlemont Street, Dublin
01-475-0674
グラフトン・ストリートから徒歩5分。周辺に歴史的な建物や観光地があり、アクセスも便利。近年改築され、建物内も清潔。部屋は2~12人タイプ。オーストラリアニュージーランドカナダイギリスアイルランド主要都市ユースホステル/バックパッカーズリスト
語学学校に通う
ワーキングホリデーの語学習得は短期決戦!
現地では、働くにしても、ボランティアをするにしても、その国の言葉ができることが第一条件。まずは語学学校に通ってみましょう。言葉に不自由しなくなれば、次の目標に進んでいける。
短期間でいかに効率よく学ぶか
ワーキングホリデーでは語学学校に通える期間に制限があることが多い(オーストラリア:4ヵ月、ニュージーランド/カナダ:6ヵ月、イギリス/アイルランド:制限なし)。その期間でいかに上達するかが大きな課題になります。
人気の2ヵ国留学!ワーキングホリデー前にフィリピンで英語の勉強を!
英語の特徴について
オーストラリアはオージー・イングリッシュ、ニュージーランドはキウイ・イングリッシュと呼ばれ、イギリス英語に近いが、それぞれ独特のイントネーションや発音があります。カナダはアメリカ英語に近いので、日本人にはなじみやすく、訛りも少ないのできれいな英語といわれています。また、カナダのケベック州ではフランス語も公用語のひとつなので、フランス語が学べる学校もあります。イギリスでは伝統的なブリティッシュ・イングリッシュを学ぶことができます。渡航前に訛りを気にする人も多いが、語学学校ではきれいな英語を教えてくれるので心配はいりません。
放課後は復習の場
ホームステイ先あるいは町中で、習った単語や表現を1日1回は使ってみましょう。ユニット/フラット/アパートをシェアするのなら、なるべく日本人以外の人を探し、英語を使う環境に身をおけば、イヤでも慣れていきます。
エクスチェンジ(交換)レッスンにチャレンジ
授業中以外でも、英語について質問できる人を見つけたいなら、積極的にアクティビティなどに参加して学校のスタッフと話したり、地元の学生と英語・日本語のエクスチェンジ(交換)レッスンをしてみましょう。日本語を学んでいる学生なら、外国語を学ぶ難しさを知っているので、教え方もうまい。現地では地元の人と日本人との交流のため、エクスチェンジ・パーティなどのイベントも多いので、学校や町の掲示板をチェックしてみましょう。
ただし相手が信用できる人かどうか見極めが必要です。
行けばペラペラ、は甘い夢
語学学校に通っているのになかなか話せるようになりません、という悩みをもつ人は多いです。語学学校に2ヵ月程度通って身に付くのはおもに「リスニング能力」。また、話す力は「日常生活で怖がらずに話せる」程度。「現地に行けば英語がペラペラになる」というのは残念ながら甘い夢です。ある程度話せるようになるには、積極的な努力が必要になります。
語学学校には情報が集まっている
海外からのワーホリメーカーや留学生が集まる語学学校では、仕事のこと、ホームステイ先のことはもちろん、食料を手に入れるにはどの店がいい、あの店はよくないといった生活に関する情報まであらゆる情報の交換ができます。日本人学生、ほかの国の学生、先生など、相談相手は大勢います。また学校には掲示板があり、「ユニット/フラット/アパートのシェアメイト募集」とか「車売ります」などといった各種の貼り紙も出されています。勉強以外にも、現地での生活に必要な情報が集まっている場所なのです。おおいに利用するといいでしょう。
さまざまなメリットがある語学学校
ある程度語学力に自信をもって出発する人もいると思うが、そういう人は語学学校に通うメリットはないかというとそんなことはありません。語学学校には日本以外の国からの留学生もたくさん通っているため、語学を勉強することに加えて、外国人の友達をつくる場ともなるのです。日本ではできない文化交流ができますし、滞在先やアルバイトの情報などが入手できることもあります。
学校では、しゃべった者勝ち!
基本的にどの学校に行っても、ある程度の数の日本人がいます。日本人とも上手く付き合いながら、なるべくほかの国の友達を作りましょう。とにかく、授業中も放課後もしゃべった者勝ち。恥ずかしがっていては質問もできないし、英語で会話することもできません。語学の上達にはとにかく、間違ってもいいので話すことが大事です。そして、予習&復習は必ずやるようにしましょう。
ユースホステルからの通学はおすすめしない
「ユースホステルに泊まりながら語学学校に通えますか?」という声を聞くことがあります。ユースホステルやバックパッカーズなど、若者が集まる安い宿泊施設は人の出入りが多く、荷物の管理は大変。旅行中はいいが、落ち着いて学校に通うのには適していません。安全面からも、学校が紹介してくれるホームステイや学生寮に滞在することをおすすめします。
友達をつくる
パーティやスポーツを通して多国籍の友達をつくろう
せっかく海外に来たのだから、日本人とばかり付き合っていてはもったいません。現地の人々や留学生など、各国の友達をつくれば、語学力の上達もさることながら、遊び、仕事、旅行へと世界が広がっていきます。
コミュニケーションの基本
海外では「言わなくてもわかってくれる」ということはあり得ません。明確な意思表示を好む文化なので、日本特有の曖昧な表現は通用しないのです。「どちらでもいい」「よくわからない」という態度もよくありません。心の中で考えていても表現しなければ、何も考えていない人と受け取られてしまうこともあります。下手な英語でもいい、何でもハッキリ意思表示をすれば、そこから関係を築いていくことができるはずです。本当の友達をつくりたかったら、「雰囲気をこわしたくないから何となく笑う」、「わからなくてもわかったフリをする」のではなく、積極的に自分を表現しましょう。
オージー流コミュニケーションとは?
明るく、おおらかで、細かいことにこだわらないオージーたち。日本では、見知らぬ人にあいさつをする習慣はないが、オーストラリアでは家の近所などを歩いていると、知らない人からも"Good day, Mate!"と声をかけられることもしばしば。そんなときは、臆さずに、あいさつを返そう。また、海外では年上の人に対してもファーストネームで呼ぶのが普通。
パーティに参加する
海外の人はみんなパーティ好き。本格的なディナーパーティから、夏の定番バーベキューパーティ、引っ越ししたばかりの部屋で開くハウスウォーミング・パーティなど、さまざまな種類があり、普段着で楽しめるものがほとんどです。パーティは多くの人と知り合うチャンス。積極的に参加しましょう。また、客が飲み物や料理を持参するBYO(Bring Your Own)パーティも多いので、その点は事前に確認して出かけましょう。日本に比べてナイトクラブも気軽に行くことができます。料金もリーズナブルなので、友達を誘って楽しんでみるのもいいでしょう。
スポーツを通じて友達づくり
海外ではラグビー場、サッカー場、ゴルフ場、テニスコートをよく見かける。これらの施設にはクラブなどの連絡先も明記されているので、自分から連絡すれば参加できることが多いです。また、オーストラリアやニュージーランドではサーフィンやスキューバダイビング、カナダではアイスホッケーやローラーブレード、イギリスではクリケット、乗馬なども楽しめます。地域に密着したコミュニティセンターでは、スポーツとフィットネスを基本にした、いろいろなプログラムがあります。やったことのあるスポーツなら気軽に参加でき、友達づくりの楽しさが味わえます。
趣味の講座に参加する
現地の生活に慣れたら、カルチャー教室や趣味の講座に参加してみましょう。これらの講座には、英語、フランス語、スペイン語、中国語などの語学講座もあるから、現地の言葉以外のコースでもう1ヵ国語を学ぶのも楽しい。語学以外でも陶芸、ダンス、コンピュータ、空手、ヨガ、手話など講座は多種多様。こうした講座の情報は、語学学校、図書館、コミュニティセンター、市役所、地元の新聞や雑誌、日本語情報誌などから得られる。地域住民向けの講座なので、国籍、年齢ともに語学学校とはまた違った層の友達ができるでしょう。
いろんな人に話しかけてみましょう
誘われたり、話しかけられたりするのを待っていてはダメ!初めは勇気がいりますが、思い切って自分から積極的に話しかけましょう。クラス以外のお友達とも話せるきっかけになります。放課後や週末にカフェや映画、ビーチなどへ誘ってみるのもいいでしょう。学校の休み時間やアクティビティに参加をしたときなどは、決まった仲間といるだけではなく、なるべくいろんな人と話をするよう心がけましょう。最初はみんなひとりでワーホリ生活をスタートしています。これだけ多くの国の人と一度に話せる機会は一生のなかでそうないはず。友達の輪を少しずつ広げていって充実したワーキングホリデー生活をエンジョイしましょう。
日本人とうまく付き合おう
現地でできた日本人の友達は、悩みを相談し合ったり、困ったときに助け合ったりできる大切な存在です。英語中心の生活でストレスがたまったときや疲れたとき、日本人の友達がいてよかったと思うときもあります。しかし、いつも日本人だけのグループで固まって、日本語ばかり話していると、現地の人やほかの国の人たちは、その輪に入ることができません。学校や職場、パーティ会場などでは、日本人だけのグループで行動するのは控えましょう。
安全対策
自分を守るのは自分、常に安全に気を配ろう
海外では、何が危険かを知っておくことが大切。比較的治安のよい国々であっても、犯罪は発生します。自分の健康管理、安全管理には充分気を付けながら過ごそう。また、旅行中のケガや事故にも注意が必要です。
健康管理に気を付ける
日頃からバランスのいい食生活を心がけ、デンプン質のものや肉ばかりでなく、意識して野菜や果物をとりましょう。滞在先の食事が偏りがちなら自炊するのも一考です。睡眠時間も充分にとったほうがいいでしょう。必要以上に物事を悪いほうに考えるのもよくありません。常備薬を用意し、海外旅行保険にも加入して、万全の備えをしておけば、気持ちにゆとりができ、精神的にも健康でいられます。
入っててよかった!海外旅行保険。万が一のために安心して旅立とう
タバコとアルコール
空港、駅、オフィスビルなどの公共の場所は禁煙となっているところが多く、違反者には罰金が科されることもあります。国内線航空機はすべて禁煙。ホテルやレストラン、ショッピングセンターなどもほぼ禁煙と思ったほうがいいでしょう。アルコール飲料は、日本のように自動販売機などで自由に買うことはできず、酒類はリカーショップのみというところが多いです。実際の年齢より若く見られがちな日本人の場合、身分証明を持っていないと売ってくれないことも。国によって制度が違うので事前に確認をしておきましょう。
ドラッグの誘いは絶対に断る
友達ができなくてさびしかったり、つらい思いをしたりすることは誰にでもあります。そんなとき、声をかけてもらうのはうれしいもの。しかし落とし穴もあります。例えばドラッグ。どういう理由であれ手を出せば、それは違法行為。「知らなかった」では済まされません。誰かに頼まれて別の人に渡したものがドラッグだった場合も無罪とはなりません。ドラッグの誘いは絶対に断りましょう。また、宗教の勧誘を目的に声をかけてくる人もいます。関心がなければ「無宗教だから」というように理由をはっきり伝えて断ることです。
ヒッチハイクは乗るのも乗せるのも危険
外国を旅行するのだから、ヒッチハイクを経験してみたいという人がいるかもしれません。だが、ヒッチハイクは乗ることも乗せることも危険がともないます。野宿をするのも危険。必ずキャンプ場などの宿泊地を利用しましょう。
外出先は同居人に告げておこう
旅行に限らず、普段から外出先をホームステイ先の家族やシェアメイトなどに伝える習慣をつけ、旅行のときは日程も知らせましょう。必ず誰かが自分の行き先を把握しているようにしておきましょう。日本の家族にも2~3週間に一度は連絡を入れることです。
鍵をかけないほうが悪い
海外に出て、日本の自宅近辺の感覚をそのままもち込むのは考えもの。例えば在宅時は鍵をかけないという人は要注意。もちろん、鍵をかけずに家を出たり、車内に荷物を置いて車を離れたりしたら、盗難に遭っても文句は言えません。「鍵をしないほうが悪い」し、「荷物を外から見える所に置くほうが悪い」のだから。到着後2週間くらいは、地元の生活をよく見て、自分自身の危機管理の仕方を身に付けましょう。
夜遅い時間は非常に危険
電車がある時間帯でも、無人駅周辺や遅い時間はとても危険。ただ待っているだけで殴られてお金やパスポートを盗られたという話もあります。危ないエリアだけではなく、遅い時間のひとり歩きは絶対に避けるようにしましょう。大通りを歩いたり、同じ方向の帰り道の友達と一緒に帰宅するなど工夫しましょう。
貴重品の管理はしっかりと
例えばオセアニアでは、凶悪な犯罪は少ないが、スリや置き引きなどの被害は多いので、自分の身の回り品の保管は日本よりも気を使うようにしましょう。特に外出先では、高額なものや大金を持ち歩かないように気を付けましょう。
空き巣はけっこう多い
治安がよいといわれているオーストラリアでも空き巣被害はあります。窓から見える所に貴重品を置いたり、車の中に荷物を置いておくと窓ガラスを割られて盗まれることも。また、外国人排斥主義者が集まっているような場所や、人気のない暗い所で襲われることもあるので注意しましょう。
安全のための10ヵ条
海外だからとハネを伸ばすのもいいが、「自分の行動には自分で責任をとる」のは必要最低条件。学校や滞在先から一歩外に出たら、常に身を守ることを考える。具体的に気を付けるべき点を挙げてみましょう。
1.夜遅くに出歩かない
夜は人気のない所を歩きません。夜の外出から帰るときは、迎えに来てもらうこと。男女とも注意が必要。
2.多額の現金を持ち歩かない
多額の現金を無防備に持ち歩くのは危険。銀行口座からこまめに引き出そう。
3.貴重品を放置しない
財布をダッシュボードなど車内に置いたまま車を離れるようなことは絶対にしません。
4.常に周囲に気を配る
見知らぬ人と接近する場所は要注意。銀行のATMを利用するときは背後で待っている人に気を付けること。
5.飲みすぎない
慣れない土地で酔っ払うのはとても危険。酔った勢いで交通違反でもしようものなら実刑は間違いなし。
6.無理をしない
旅行やスポーツなどで、自分の体力と能力を過信するのは事故のもと。
7.ホメ言葉に驚かない
あなたは魅力的だ、などという異性の言葉に素直に感激するのは考えもの。下心を見抜く眼力をつけましょう。
8.派手な格好をしない
ブランド物の洋服やバッグなど、日本のOLファッションは現地ではかなり浮いてしまう。いいカモと思われるのがオチ。
9.ドアは不用意に開けない
ノックの音がしたからといって、相手を確かめずにドアを開けるのはもってのほか。
10.ドラッグには手をださない
マリファナなど、ドラッグの誘いがあっても、絶対に手を出さないこと。「周りがやっていたので、つい」は言い訳になりません。
盗難・紛失に遭ったとき
現金
第一に、多額の現金は持ち歩くのも、家に置くのも非常に危険だということを肝に銘じておきましょう。盗られた現金は、まず戻って来ません。万一全財産をすべて盗まれてしまったら大変です。現地生活を継続することが不可能になるばかりか、明日の生活や帰国にも困りかねません。警察にすぐに届けを出し、当面のお金の捻出方法を考えなければなりません。最も手っ取り早いのは、クレジットカードでのキャッシング。次は日本からの送金。その国に支店のある銀行からなら、最速で翌日には振り込まれます。
クレジットカード、銀行カード
盗難や紛失に気付いたら、すぐにカード会社や銀行に連絡をし、他人が利用できないように手続きをしましょう。これはとにかく迅速に。連絡が遅れた分だけ、他人に利用される可能性が高くなります。連絡をしたら担当者の指示に従って再発行の手続きをします。カード番号や緊急連絡先をあらかじめ控えておけば、いざというとき、迅速に対応することができるでしょう。
パスポート
まず、警察へ。そこで「紛失・盗難届受理証明書」をもらいます。その書類と、パスポート再発行のための必要書類(①大使館・総領事館備え付けの一般旅券再発給申請書②写真(45mm×35mm)2枚③ 大使館・総領事館備え付けの紛失届④その他本人と確認できる書類)を持って、大使館か総領事館で再発行の手続きをとることになります。紛失に備え、コピーをとっておくかパスポート番号や発行日などを控えておくといいでしょう。帰国直前に紛失した場合は、「帰国のための渡航書」の発行を受ける。これは帰国のためのものなので、途中他国に立ち寄ったりすることはできません。他国で乗り継ぎをして帰国するような場合は、大使館/総領事館に相談しましょう。
所持品
盗難に遭ったら、警察に届けましょう。海外旅行保険で携行品盗難の保険をかけていた場合、警察で発行してもらう「紛失・盗難届受理証明書」が必要になります。これを保険会社に提出すれば、規定に従って補償されることになります。
海外旅行保険の資料請求・申し込み
「成功する留学」のウェブサイトから、「留学&ワーキングホリデー特別仕様保険」の資料請求や申し込みが可能です。※オンライン申し込みは留学期間が1年までの場合のみ
現地でインターネットを利用するには
今やインターネットは生活の必需品。滞在先でもインターネットで情報収集したり、日本の家族や友人とメールの交換をしましょう。現地でインターネットを利用するにはどんな準備が必要なのだろうか?
ステイ先のWi-Fi環境を事前に確認しましょう!
自分でパソコンやスマホを持参する場合は、SIMもしくはWi-Fiの選択肢があります。 まずは、コスト面でかからないステイ先のとWi-Fi環境の確認をした上で検討するのが良いでしょう。 もしステイ先のWi-Fiを使わせてもらえるようであれば、ネットの利用がステイ先のみと制限はされますが、コストをかけずにネット環境を手に入れられればやはり大きなメリットです。
自分のパソコンがなくてもインターネットは使える!
自前のパソコンがなくても、町なかにあるインターネットカフェを利用して、インターネットをすることが可能です。Yahoo!メールやGmailなど、ウエブブラウザ上でメールの送受信が無料でできる電子メールサービスを利用すればインターネットカフェでもメールのチェックをすることができます。返信する場合、パソコンに日本語システムが入っていなければ日本語入力はできませんが、都市部には入力可能なところも多いです。日本語システムでなければ、英語かローマ字での入力になります。ウエブメールの電子メールアドレスを取得するには、ホームページにアクセスして、オンライン上でサインアップします。
日本から持って行ったパソコンを現地で使うには?
電源の電圧、電源プラグのコンセント
形状、電話回線などは、日本の規格と異なります。日本から携帯したパソコンを使い、現地でインターネットを利用するには最低限、次の機器が必要です。
- 変圧器( 電圧アダプターが100~240Vに対応していれば必要ない)
- 電源プラグ
- モジュラージャック・アダプター
日本から現地へパソコンを持ち込むには?
入国時に各国の税関で所持品検査があります。個人使用が目的で購入後6ヵ月以上経っていれば、ほぼどこの国でも無税で持ち込みを認められますが、パソコンに限らず購入して6ヵ月未満の電気製品は課税の対象となる国がほとんど。持ち込むパソコンは、自分が日常に利用している個人使用のパソコンで、帰国時には必ず持ち帰るということを説明しましょう。ちなみに、飛行機に搭乗する際、パソコンは専用バッグに入れ、手荷物として機内に持ち込むことをおすすめします。
パソコンを現地で購入しようと思うのだけれど・・・
パソコンを現地で購入するのもひとつの方法。現地で販売されているパソコンは、当然現地の電源の電圧や電話回線に適しているし、保証や修理、各種サービスが受けられる。また、国によっては価格も安い。ただし、当然のことながらOS(オペレーションシステム)は英語。そのままでは日本語の入力や表示ができません。OSが日本語でなくても日本語を読めるようにするソフトもありますが、自分でその設定をするのが難しいと思う人は、日本から日本語OSのパソコンを持って行ったほうがよいでしょう。
万一、パソコンが故障したら?
日本製のパソコンは、海外での使用について保証されていないものがほとんどなので、故障したときなどに海外で修理やサポートが受けられないこともあります。メーカーによっては、海外での保証対象モデルもあり、海外ユーザーサポートを受けることができるものもあります。いずれにしても、メーカーごとに対応が異なるので、日本を出発する前に調べておきましょう。
シーン別英会話
入国審査・税関での質問例
入国審査にて
- Q:What is the purpose of your stay?
- 滞在目的は何ですか?
- A:Working-holiday.
- ワーキングホリデーです。(イギリスの場合は、Youth Mobility Schemeであることを伝えましょう)
※留学ビザや就労ビザで入国するわけではないので、「語学学校に通うため」とか「仕事をするため」といった点を強調しないこと。
- Q:How long are you going to stay?
- 滞在期間はどのくらいですか?
- A:Twelve months.
- 12ヵ月です。(ビザによって許可された期間を答える)
- Q:Where are you going to stay?
- どこに滞在しますか?
- A:At ○○ hotel.
- 〇〇ホテルです。(ホームステイ先が決まっている場合は、ホストファミリーの名前と住所を提示する)
- Q:Do you have a return ticket?
- 帰りの航空券は?
- A:Here it is.
- ここにあります。
- Q:How much money do you have with you?
- 所持金は?
- A:One thousand dollars in cash.
- 現金が1,000ドルです。
※所持金について質問を受けた場合は現在持っている金額を答えるようにします。現地で銀行口座を開いて送金してもらう予定の人も、当座分として持っている額を言えばいいです。提示を求められたら、現金・クレジットカードなどを見せること。
- Q:What's your occupation?
- あなたの職業は?
- A:I'm an engineer./a programmer.
- エンジニア/プログラマーです。
税関で
- Q:Anything to declare?
- 何か申請するものは?
- A:I have nothing to declare.
- ありません。
- Q:What's in your bag?
- バックの中身は何ですか?
- A:Personal eff ects.
- 身の回り品です。
- Q:You have brought more than is allowed.
- 持ち込み制限を超えています。
- A:What should I do?
- どうすればよいのでしょうか?
- Q:This item is prohibited.
- これは持ち込み禁止品です。
- A:Will you take this away?
- 処分していただけますか?
- Q:Anything else?
- ほかにありますか?
- A:That's all.
- これだけです。
両替
現金の両替を頼む
- あなた
- Could you exchange this? I'd like somesmall changes, please.
- これを両替してもらえますか?小銭も混ぜてください。
- 相手
- Here you are.
- どうぞ。
空港出迎えを依頼した場合
出迎えサービスの人と会えたら
出迎えサービスを学校に依頼した場合、出迎えの人が学生の名前の付いたカードや看板を持ち、待っています。確かにその人が出迎えの人かどうか、身分証明書を見せてもらって確認しましょう。
- あなた
- Excuse me, but may I see your
- 失礼ですが、あなたの身分証明書を見せて
- 相手
- Sure.
- いいですよ。
出迎えの人が見当たらない場合
前もって学校の連絡先を控えて携帯しておき、出迎えの人に会えない場合は、学校に連絡してみましょう。確認することで、手違いがあった、出迎えの人が遅れている、などの状況がわかることがあります。
- あなた
- Hello. My name is Yoko Ueda(あなたの名前)and I'm a new student.
- もしもし、私は新入生のウエダヨウコ(あなたの名前)といいます。たった今シドニー空港(空港名)に着きました。
- 相手
- I think he's being late. I'll give him a callnow.
- 彼は遅れているんだと思います。
- あなた
- Where can I take a bus for city centre?
- どこに行けば市内行きのバスに乗れますか?
- あなた
- Does this bus go to city centre?
- このバスは市内まで行きますか?
- あなた
- I'd like to go to ABC hotel. Could you letme know when we get to the nearest bus stop, please?
- ABCホテルまで行きたいのですが、最寄りのバス停に着いたら教えてもらえますか?
- あなた
- What's the fare?
- 料金はいくらですか?
部屋探し(電話でアポをとる)
気になる物件の情報を見つけたら、電話をしてまだ空いているかを確かめる
- あなた
- Hello. I saw your "flat share" ad in the newspaper(on the bulletin board in ××store)
- もしもし。新聞(××店の掲示板)で、フラットシェアの広告を見たんですが。
- 相手
- Sure, that's still available. When do you want to come?
- まだ空いてますよ。いつ見に来たいですか?
- あなた
- Gr eat! Ho w about this coming afternoon?
- よかった!今週の土曜日はいかがですか?午後3時では?
実際に部屋を見て、詳細を確かめる
- あなた
- Does the rent include the utilities?
- 光熱費は家賃に含まれていますか?
銀行口座を開設する
- あなた
- I'd like to open a cheque account.
- 銀行口座(当座預金)を開設したいのですが。
- 相手
- It's $100. If you want to avoid paying the monthly maintain fee, I suggest you keep $500 in your account.
- $100です。でも$500を口座に入れておくと、毎月の口座維持手数料はかかりませんよ。
ホームステイ先で
ホームステイ先に到着した日、家族に自己紹介をする
- あなた
- Hello, nice to meet you!
- こんにちは、はじめまして!
- 相手
- Nice to meet you, too! Welcome, Yoko.
- はじめまして、ヨウコ! ようこそ!
- あなた
- Thank you for having me as a hoststudent. I'm so glad to see you all.
- ホストステューデントとして私を受け入れてくださって、ありがとうございます。皆さんに会えてとてもうれしいです。
- 相手
- You must be tired. Make yourself at home. Would you like something to drink?
- 疲れたでしょう。どうぞくつろいで。何か飲み物を用意しましょうか?
- あなた
- Yes, please. Can I have a cup of tea,please?
- はい、お願いします。紅茶をいただけますか?
ステイ先の家庭のルールを聞いておく
- あなた
- Could you write down the rules that I have to respect in the house?
- この家で守らなくてはならないルールを書いてもらえますか?
シャワーの使い方を聞く
- あなた
- Could you tell me how to use theshower? I'm not sure how to turn on the tap.
- シャワーの使い方を教えてもらえますか?水の出し方がわからないんです。
仕事探し
飛び込みで面接の約束を取り付ける
- あなた
- Excuse me. I saw the notice of "helpwanted"at the front. I've always wanted to work here. Could you please arrange an interview for me?
- すみません。店頭の求人の貼り紙を見たのですが。ずっとこのお店で働きたいと思っていたのです。面接をしていただけませんか?
ワーホリ経験があるカウンセラーに、わからないことを聞いてみましょう
ワーキングホリデー総合案内
- ワーホリについて知ろう!ワーキングホリデーについて
- 学ぶ・働く・旅行するワーキングホリデーで何ができる?
- 出発までにやっておくことワーキングホリデーの準備
- 現地で楽しく過ごそう!ワーキングホリデーの現地生活ガイド
- 国毎に比較してみようワーキングホリデーの国別比較チャート
- ワーホリにいくらかかるの?ワーキングホリデーの費用
- オーストラリアで安くワーホリ大人のワーホリプログラム
- ワーホリ体験談半年で150万円稼いだインターン体験談
- どんなサポートが受けられるの?サポートプログラムのご案内
国別ワーホリ情報
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