ニュージーランドでのホームステイ
ホームステイを快適に過ごすために
ニュージーランドに留学する人の多くは、最初の滞在先としてホームステイを選びます。ホームステイ滞在は、ニュージーランドの習慣や文化を知るのにも絶好の機会。フレンドリーなニュージーランドの家族と一緒に、楽しい留学生活を送ろう!
ニュージーランドのホームステイは満足度が高い!
ニュージーランドでのホームステイは留学生に好評!ホストファミリーはたいてい気さくで温和な人たちなので、交流を楽しみながら滞在できます。自然が豊富なニュージーランドでは、ホストファミリーと一緒にトレッキングやビーチ散策などのアクティビティを楽しむ留学生も多いです。何より、ふだんの食事や過ごし方、コミュニケーションから、ニュージーランドならではの習慣を実体験できるのが大きな魅力です。
ホストファミリーってどんな人たち?
ニュージーランドのホームステイ先でお世話になる家庭はさまざま。小さな子供がいる家庭、若いカップルの家庭、子供たちはみんな独立したシニアの夫婦の家庭などなど。そして、最近多いのがシングルマザーの家庭です。子供の相手やペットが苦手な人は、お世話になる家庭が決まる前に、学校に希望を出すこともできます。
ホームステイ先は学校側が事前にチェック
1ヵ月の費用は7万円~
ホームステイ費用は、地域や学校によって異なりますが、1ヵ月の滞在でNZ$800~1,100(7万円~10万円)が相場です。費用には、朝夕2食の食事が含まれます。水道光熱費などもすべて含まれており、学生寮と比べると安く滞在できます。
ホストファミリーが決まったら事前に連絡を
ホームステイ先が決まったら、日本を出発する前にメールで挨拶をしてみましょう。自己紹介や感謝を伝えるだけでなく、ホームステイの手配トラブルの防止にもなります。
<あいさつに使える英語表現>
4月1日からホームステイでお世話になります。
Thank you for accepting me as a homestay student from April 1st.
もうすぐお会いできるのをとても楽しみにしています。
I am really looking forward to seeing you soon.
ホームステイ先での確認事項
ホームステイ先に到着したら、できるだけ早めに以下のことを確認しておきましょう。嫌なことはしっかりNOと伝えることが大切。
食事/台所
- 食事の時間やルール
- 冷蔵庫に自分のものを入れてもいいか
- 使っていい食器や調理器具はどれか
- お湯の沸かし方
- 食べられないもの・アレルギーの有無
お風呂
- 週何回入浴できるか
- シャワーやバスタブの使い方
- 入浴できる時間帯
自分の部屋
- 掃除のルール
- 掃除機の収納場所と使い方
- シーツや枕カバーの替えがほしいときは?
- 友達を自室に招いてもかまわないか
- 門限はあるか?
洗濯
- 週何回洗濯できるか
- コインランドリー利用の場合、その場所
- 洗ったものは、どこへ干せばいいか
近所
- 最寄りの銀行はどこか
- 最寄りの郵便局はどこか
- 最寄りのスーパーマーケットはどこか
電話
- 電話を使ってもかまわないか
- 通話料金の目安(何分単位でいくら)
- 夜の電話の取り次ぎは、何時までか
ホームステイの心構え
ホームステイではゲストじゃない!
ホームステイは、ホテルとは違い"ゲスト"ではありません。自分も家族の一員として生活することが大事。食事の用意や後片付けを積極的に手伝ったり、共用部分の掃除をしたりと、家事のお手伝いは積極的に。「食器を用意していいですか?」「トイレ掃除しますね」など、具体的に自分は何ができるかを伝えるとともに、家族のやり方も聞いてみましょう。
節約の気持ちを忘れない
ニュージーランドでは、日本よりも水がずっと貴重です。キッチンやシャワーの水を出しっぱなしにしたり、許可なくバスタブにお湯を張ることはしないようにしましょう。電気も同じく、ネットの使い過ぎや共用部の電気のつけっぱなしにも気を付けて。ニュージーランドのホームステイによっては、シャワーの時間やWi-Fiの利用を制限している家庭もあります。
すべて教えてもらう気持ちで
知ったかぶりしてあとでトラブルになるのは避けたいです。最初から教えてもらう、という気持ちでホストファミリーと接しましょう。家具家電の一つとっても、日本と使い方が異なることがあります。
思っているだけでは伝わらない
日本ではあなたの気持ちを汲み取ってくれる人もいるかもしれませんが、ニュージーランドでは言葉にしないと伝わりません。「疲れているから今日は早く自分の部屋に行きます」など、何でも一言言葉に出して伝えてみよう。勝手に行動して誤解されるより、理解してもらった方がトラブルが少ないです。感謝の気持ちも同じくです。ホストファミリーには感謝しているのに自分の気持ちをうまく伝えられない人は、誕生日などにあらためて手紙を書くなどして伝えるのがおすすめ。
笑顔とあいさつを忘れない
笑顔とあいさつは、国や言葉が関係ない共通のコミュニケーションです。朝の「おはようございます」と、夜の「おやすみなさい」がマスト!いずれも笑顔で元気にしてみましょう。
ホストファミリーに嫌がられる態度
・ふてくされた態度
・無口
・部屋を散らかす
・外出が多い
・人種性別差別
・協調性がない
・長電話
日本で準備しておきたいこと
せっかくなら、ホームステイ滞在中は快適に暮らしたいですよね。日本にいる間にできる、事前準備について確認しておこう!
- ●日本のこと
- ホームステイ先でも学校でも、日本のことを必ず聞かれます。あまりにも分からないことが多いようでは、せっかくの交流が台無しに。常識としても、日本の歴史や文化について基本的なことをおさらにしておましょう。英語で日本のことを紹介する書籍を参考にしてみて。
- ●料理
- 日本食はニュージーランドでも人気があります。ホームステイ先で、簡単な日本の料理を作ってあげると喜ばれることも。全く自炊をしない人は、日本にいる間にお味噌汁やチャーハンなど、2~3品でも覚えておくのがおすすめです。
- ●家事
- 特に学生の場合、ホームステイで初めて家事をする人もいます。なるべく勝手が分かるよう、日本にいるうちからなるべく家事に参加しておきましょう。基本的な掃除・洗濯のやり方だけでも押さえておくこと。
とにかくコミュニケーションが大切!
ニュージーランド留学において、ホームステイ関係のトラブルは少なくありません。もちろん、人と人なので合わないこともあるかもしれませんが、ホームステイ滞在中はコミュニケーションをよく取り、お互いを理解しようとする姿勢が大切です。
事前にルールを聞いておく
ホームステイ初日は、まず家庭のルールを把握しておきましょう。後から言った言わないとトラブルになる前に、まとめて聞いておくのがおすすめです。英語が聞き取れなかったら、必ず聞き返したり、紙に書いてもらったりして理解すること。お互い気持ちよく生活できるよう、家庭のルールは必ず守りましょう。
ホームステイで確認しておきたいルール
- 掃除
- 自分で掃除をするのか、家族がしてくれるのか。週1回などと頻度を決めているホームステイ先も多い。自分で掃除をするよう言われたら、掃除用具の収納場所や使い方を確認しておこう。
- 食事
- ホームステイでは基本的に朝夜のごはんが提供されます。朝食はバラバラのことも多いですが、夕食は決まった時間に取ることが多いです。食事の時間・場所とともに、もし夕食が要らないときはいつまでに連絡するのかをチェック。好き嫌いはなるべくしない方が良いですが、どうしても食べられないものやアレルギーがあれば、前もって伝えておくこと。
- 洗濯
- ホームステイでは、洗濯の頻度・時間が決まっていることが多い。家族がやってくれる場合には、どこに洗濯物をまとめておけばいいのか聞いてみよう。自分でやる場合は、洗剤の量や洗濯機の使い方、干し場の確認も忘れずに。
- シャワー/お風呂
- 水が貴重なニュージーランドでは、お湯をタンクに貯めて利用するという家もある。シャワーの時間やお風呂の使い方の決まりはよく聞いておくように。日本とは違い、毎日入浴できるとは限らない。
- 外出
- 留学中は友達と出かけたり、アクティビティに参加することもある。門限や連絡のルールがあるのか確認しておこう。何時ごろ帰るのか、夕食は必要か、予定があれば早めに伝えておくこと。
- ネット
- 家のWi-Fiを使わせてくれる家庭もあれば、使わせてくればい家庭もあります。ネット環境をめぐるトラブルは起きやすいので、ホームステイ初日に必ず確認しましょう。ネットの使い過ぎには十分注意して、節度ある使い方を。
トラブルになったら
まずはファミリーと話し合う
学校が慎重に選んでくれたホストファミリーにも、やはり当たり外れはあります。用意される部屋ひとつとってみても、テレビや冷蔵庫まで付いた部屋から、殺風景な狭い部屋までさまざまです。多少の不便は受け入れる必要がありますが、生活や勉強に響くようなら、"嫌なこと" "変えてほしいこと"を明確にし、まずは率直にホストファミリーに伝えてみてください。相手は悪気がなく、話してみたらすんなり解決したというケースは多いです。
解決できない場合は学校に相談
話し合いで解決できなかった場合は、学校や留学エージェントに相談しましょう。必ず希望が通るとは限りませんが、客観的なアドバイスをもらえるはず。ただし、何でもかんでも第三者を頼るのはおすすめしません。留学したからには、自分でトラブルを乗り越えるのも勉強です。
ホームステイ先を変えたほうがいい場合
差別や契約違反など、どうしてもホームステイを変えた方がいい場合もあります。
- ホストファミリーが英語を話せない場合
- ホストファミリーの誰かが病気になったり、死亡したり、離婚したりして緊急事態になった場合
- ホストファミリーが引っ越し、通学や生活に不便が生じることになった場合
- 学校があまりにも遠い場合
- ファミリー同士の仲が悪かったり、夜ふかしや騒音などで落ち着いた生活がしにくい場合
- 家庭内が不衛生な場合
- セクハラ、暴力など身の危険を感じる場合
- 差別を受ける場合
ホームステイは楽しむ気持ちで!
ホームステイ先ではいろいろと問題が起こることもありますが、心配しすぎる必要はありません。基本的なコミュニケーションを取っていれば、帰国後もやり取りをしたりと、良好な付き合いを続けている留学生はたくさんいます。まずは異文化や習慣の違いを楽しむ気持ちで生活してみましょう。
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部屋に閉じこもらない
日本人留学生の態度で誤解を招きやすいのが、消極的な態度です。英語力や性格の問題があるかもしれませんが、無口だったり部屋に閉じこもってばかりだと、ホストファミリーは不快に思います。留学生に慣れている家庭は多いので、シャイにならず積極的に話しかけてみましょう。その日あったことを説明するだけでも、大いに英語の勉強になります。