オーストラリアでの健康管理

留学中は力まず、無理せず心と体の健康管理を
効率よく勉強するには、心と体の健康管理も大切。留学生は、気候や食事の変化、慣れない土地でのストレスなどで体調を崩しやすいので注意を。留学中は自分の体調とよく相談して、無理はしすぎないようにしましょう。

健康管理は滞在中の最重要項目

オーストラリア留学中で不安なのは病気。気候や環境の変化、勉強のしすぎで体調を壊す留学生も少なくありません。留学中はしっかりと健康管理を行いたいもの。しかし、実際に病気になってしまったら、休息をとったり、症状に応じて病院に行くこと。自己判断で放っておくと取り返しのつかないことになりかねません。

病気になってしまったら

ホームステイ中なら、まずはホストファミリーに相談を。どこの家庭もかかりつけの病院をもっているので、予約をとってもらいましょう。緊急の場合なら、日本で加入した海外旅行保険の緊急連絡先に連絡してもOK。病院を紹介してくれたり、必要とあれば通訳の手配などもしてくれます。なかには日本語で対応してくれる病院もあるので事前に調べておくのがおすすめ。

持病がある人は

日本で海外旅行傷害保険に加入していけば、万一病気やケガに見舞われても、たいていの支払いは保険でカバーできるはず。しかし、慢性疾患の治療には利用できないので注意。常に診療や治療が必要な慢性の病気をかかえている人は、経済面でも留学中の医療態勢を整えておく必要があります。

病気はある程度、予防ができる

外出から帰ったらまず必ずうがいをする、手を石けんで洗う、規則正しい食事や日常生活を送る、睡眠を充分とるなどして気をつけましょう。

日本との医療システムの違い

オーストラリアでは、病気になったからといって、日本のようにすぐ専門病院に行くわけではありません。大きな病気や緊急時でない限り、まずはGP（General Practitioner）と呼ばれるかかりつけのホームドクターに診てもらいます。そのうえで、必要があればホームドクターから各科の専門医を紹介してもらうというのが一般的な流れです。専門医や総合病院に行く場合は、予約をとってから。また、どちらの国も医薬分業制であるため、必要な薬は病院で出してもらった処方せんを持ち、薬局に行って購入します。なお、薬局では処方せんがなくても買える薬も取り扱っています。

病院での英語例

気分が悪い。	I feel sick.
寒気がする。	I have chills.
薬は何回飲むのですか？	How often do I take the medicine?
熱を計りますのでこの体温計を脇の下に挟んでください。	Please put this thermometer under your arm, so we can measure your temperature.
薬局で薬をもらって帰ってください。	Please go to the pharmacy and receive your medicine before you go home.

海外旅行保険でキャッシュレス治療サービス

海外旅行保険に加入していれば、ケガや病気の際は保険会社がそれぞれ提携している病院に行き、その場で一切現金を使うことなく治療を受けられることがほとんど。オーストラリアの場合、保険会社の別なく、キャッシュレスサービスを受けられる病院もあります。

帰国したほうがいい場合

睡眠、食欲に影響がひどく出ると、心だけでなく体の大きな疾患につながるおそれがあります。言葉の問題から、医者とも話せずにいるとますます状況は悪化するおそれも。この場合、早急に帰国して日本で治療することをおすすめします。友人や家族の支えが大きな力となり、また言葉の通じる医者に相談することが快方へのカギとなるでしょう。

留学中に健康的に過ごすためのポイント

よい人間関係を築く: 語学留学生はとかく、語学習得のために日本人と距離をおこうという人が多いですが、やはり悩んだり困ったりしたときには日本語で話せる友人が大きな力になります。お互いの海外生活がより充実するために、支え合える友人に出会いたいもの。学校や地域で行われる日系関係の集いや行事に参加してみれば、すぐに日系コミュニティの事情がわかるはず。そこで知り合った人の友人や違うグループの人たちを紹介されたりと、輪はすぐに広がるでしょう。気の合う友人や同じ境遇、学校に通う友人に巡り会うことができます。

ストレスを解消する: 一番のおすすめは、運動（エクササイズ）をすること。心身症で医者に行くと必ずアドバイスされるのが毎日何らかのかたちで体を動かすこと。水泳、ジョギング、散歩など、軽くてもよいので毎日欠かさず行うことを心がけましょう。特に散歩は20分も歩けば、脳にたまった緊張感が解きほぐされるといわれています。眠りを導くホルモンも活性化してよいとの研究も発表されているのでおすすめ。あとは、楽しいと思えることをたくさんしてみましょう。ショッピング、おしゃべり、飲み会、踊り、映画鑑賞、アウトドアスポーツなどで気分をリフレッシュすることが大事。