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シアトルの新アトラクション*シアトルチョコレート・ファクトリーツアー

   
Eko
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よく目立つ鮮やかなピンクの看板

オーガニックのチョコレート店がしのぎを削るシアトル、チョコレート・ツアーと言えば試食会の意味で、制作過程見学を定期提供しているところは珍しく、工場ツアーといえばテオ社と、代名詞のようになっています。この「旅いさら」でもそのツアー体験記を書かせていただいたことがありました。

ところが、そのテオ社のチョコレートと並んで手に入れやすく地元に根付いているシアトル・チョコレート社が、フラッグシップストアで2月から新たに工場ツアーを始めたということで、行ってまいりました。ツアーはオンラインで日時を指定して申し込みます。柔らかくてシルキーなトリュフ系のシアトル・チョコレート、大好きです。

建物は意外と殺風景

行ってみると、カラフルなパッケージで定評のあるチョコレート会社というイメージとは裏腹に、建物は意外と殺風景です。でも元々が工場ですしシンプルなのが当たり前なのでしょう。

いかにもファクトリーストアという感じの内装

入り口を入れば、フラッグシップストアもいかにもファクトリー内という感じのスッキリした内装です。でもそれが商品の色みをかえって際立たせている感じもします。

チョコまみれの豚とチョコの壁

こちら、左側の写真は入り口わきに座り込んでいた、チョコクリームまみれの豚のオブジェ。かなり大きくて、きっと本物の豚と同じぐらいでしょう。この由来はうっかり聞きそびれましたが、パイクプレース・マーケットのマスコットが豚で、こんな風に横座りした豚を飾り立てるコンテストが催されたことがありました。確か10年ほど前でしたが、その時のものかもしれません。

右側は「チョコの壁」で、パイクプレース・マーケットの裏手にある「ガムの壁」を模しているそうです。私も1個、貼り付けさせてもらってきました。ガムの壁というのは、行き交う人々が噛んだガムを壁一面に貼り付けていくことで生まれた、世界に名だたる不潔な名所として有名な一角です。

量り売りのトリュフチョコ

こちらはシアトル・チョコレートの代名詞にもなっている量り売りトリュフチョコです。通常、取扱店では既に包装されたものが売られていますが、ワシントン州の名産品を集めた土産物店「メイド・イン・ワシントン」では以前から量り売りコーナーがありました。好きなフレーバーを好きな割合で詰めていくのは、ジュエルトーンの深い色合いの包紙も美しくて、なんだか嬉しくなってしまいます。

パッケージ入りももちろんあります

もちろん化粧箱入りになったものもあって、同じハート型の箱でも「I Love You」だけでなく「Thank You」や「Thinking of You」(あなたのことを思っています)「Good Luck」(幸運を祈ります)など、メッセージ性のあるデザインの多様さはシアトル・チョコレートならではです。

ハードタイプのjcocoライン

こちらは同社が出している「jcoco」という別ラインのチョコレートです。塩キャラメルやエスプレッソ、ドライフルーツなど同じようなフレーバーの種類が並びますが、一番大きな違いはトリュフではなくハードタイプの板チョコだということ。そしてスパイスを効かせた大人向けの味も多いのだそうです。

スペシャルパッケージの展示販売

そして壁際にはギフトボックスやスペシャルパッケージ等の展示販売の棚がありました。

スペースニードル型パッケージ

こちらはスペースニードルの形を写したパッケージ。シアトルからのお土産にはもってこいですね。

フェリー型パッケージ

シアトルが面する入り組んだピュージェット湾に浮かぶ島々をつなぐフェリーの形のパッケージ。観光用ではなく、人々が毎日通勤に使うフェリーです。

ビーストモード・チョコ

こちらは新製品のビーストモード・チョコ。NFLシーホークスの名物ラインバッカーだったリンチ選手が手がけたキャラクター物です。ビーストはリンチ選手のニックネームで、ある試合で彼が得点した時に熱狂したファンの歓声と足踏みの振動が地震計で観測されたので、ビーストモードが彼と彼の攻撃の異名になりました。

工場ツアーの入り口(右)と出口(左)

さて、ツアーの時間が来ればガイドに迎えられ、店の奥にある待合室に入ります。ガラス戸の向こう側の右側から入り、工場を回って左から出てくるようになっています。

カカオとガナッシュ用チョコレートクリーム

まず入って供されるのは、トリュフに使う基本のチョコクリームです。かなり甘いですが、ここに色々と入れていくのでこのぐらいの方がいいのでしょう。これを味わいながら、カカオ栽培やチョコレートの製造過程などのショート・フィルムを見ながら、疑問があればガイドに質問をします。

その後で工場内に入りますが、撮影が許可されているのはここまで。髪が落ちないよう頭にネットをかぶり、鞄などはロッカーに入れて手ぶらになります。見学コースは上から工場内を見下ろす形になるように作られていて、チョコレートの型抜きから梱包までを見ることができます。パッケージングは機械を使わず人の手で、大勢の人達が忙しそうに手を動かしていました。

見学ツアーの終わりに頂く試食のチョコレート

工場内の見学を終えた後は、様々なフレーバーのチョコの試食があります。けっこうたくさんなので、食べ切れずに持ち帰る人も多かったです。ラズベリーやシーソルトなどが並ぶなか、印象的だったのは一番右のカイエンペッパー入りのホワイトチョコレートでした。

私は辛いものがあまり得意ではなく、ホワイトチョコレートもあまり好きではないはずなんですが、これは美味しくて買って帰りました。後から喉に一瞬だけ来るカイエンペッパーの刺激が気持ちいいという、新感覚のチョコレートです。

スパイスが並ぶ壁はキッチン実験室のよう

この出口の部屋には製品に使われているスパイスが綺麗にディスプレイされ、まるで実験室のような感じでした。

ところでシアトル・チョコレートの社長は女性です。女性も気持ちよく働ける職場ということで社員に女性が多く、工場の職員は男性は3〜4人であとは全員が女性なんだとか。

それでテーマカラーをピンクに決めたそうで、なるほど、看板も店内で使う商品バッグも、見学コースの階段も全てピンクで統一してありました。道から目立つようになのかと思っていましたが、そういうことだったんですね。

ピンク色がテーマカラー

さてこのツアー、先にも書きましたが予約するにはオンラインで日時を指定します。でも当日でも空きがあればその場で参加もできます。

料金は1人10ドルで、子供料金の別はありません。ただし6歳以下のお子様はご遠慮くださいということだそうです。でもまだ始めたばかりで試運転段階なので、今後の様子から状況に応じて変えていく部分もあると思います、とのことでした。

また、工場がフルで操業しているのは月曜から木曜までです。ツアーは月曜から土曜まで行われていますが、できれば操業している曜日に行った方が楽しいし勉強になると思います。

【データ】
名称:シアトル・チョコレート・ファクトリーツアー
住所:1180 Andover Park West, Seattle, Washington 98188
TEL:(206)637-2127
URL:https://www.seattlechocolate.com/
営業時間: 月〜金曜 10:00〜17:00
ツアー: 月〜土曜 10:00〜15:00 所要時間1時間
     料金 1人10ドル
     

Eko

Eko
夫の転職に伴い渡米、シアトルに住み着いて、気が付けば20年になりました。仕事、子育て、学業と突っ走って来ましたが、2011年3月の震災をきっかけに、微力ながら復興のお手伝いをさせて頂いています。長年住んでいるからこそ知っている昔話など交えつつ、大人の、または家族で、そして子供向けと、シアトルの色々な楽しみ方をお届けします!

    

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