ピカデリー・サーカスの駅から歩いて1〜2分という繁華街の真ん中なのに、そこだけポッカリと異次元空間みたいに閑静なエリアに居を構える「ハムヤード・ホテル」。
ロンドンでは「ソーホー・ホテル」や「シャーロット・ストリート・ホテル」など都会的なセンスのブティック・ホテルを展開する、ファームデイル・ホテルズ・グループの経営です。
そしてここでは、行った事のある人たちが口を揃えて絶賛する、とても評判の良いアフタヌーン・ティーを楽しめるんですよ。
噂のアフタヌーン・ティーは、メイン・レストランに隣接したティールームで供されます。
ウェッジウッドの食器は、このホテル・グループの経営者でもあるキット・ケンプという女性アーティストがデザインしたもの。また食器だけでなく、ホテル全体のインテリア・デザインも彼女が手掛けています。
さて、友人と私の頼んだ2人分のアフタヌーン・ティーが三段トレイで運ばれてきました!
一番下には、セイヴォリーと呼ばれる軽食と、暖かさを保つためナプキンで包まれたスコーン。
真ん中のトレイにはケーキやマカロン、チョコレート・ムースなど可愛いお菓子たち。そして最上段には、スコーンのためのクロッテッド・クリームとジャム2種類です。
メニューは毎月変わるそうで、私たちが行った時はクリスマス気分に溢れたもの。それではセイヴォリーから、頂きましょう!
ターキーのミニ・バーガー、ホウレン草のケーク・サレ、小さなソーセージにベーコンを巻いたピッグズ・イン・ブランケット(毛布に包まれたブタ)。フィンガー・サンドウィッチはスモーク・サーモンとクリーム・チーズでした。どれも美味しくて、量もちょうど良いのです。
ナプキンに包まれたスコーンは小ぶりサイズが6個、つまり一人3個ずつですね。外側がカリッとしていて、中はほっくり&しっとり。こちらも上出来!
お茶は友人がアール・グレーを、私はダージリンを頼んで、頃合いを見計らってポットにお湯を足してもらいました。12時に予約して行ったのですが、「2時半までごゆっくりどうぞ」と言われたとおり、本当にゆーっくり寛げたのも嬉しかったです。
それでもケーキやスコーンを全部食べ切れなかったので、残りは持ち帰りにしてもらってお会計を済ませました。
料金は一人£19.50にサービス料12.5%で£21.94(2015年12月現在)。ロンドンの有名ホテルではアフタヌーン・ティーに£35.00〜£50.00はかかる所が多いので、とてもリーズナブルだと思います。
ホテルを出る前に、地下にあるイベント・スペースも見てみましょう。
まずはバー。上階から下のバー・カウンターまで続く、オレンジの螺旋状タワーが圧巻です。フレッシュ・オレンジのジュースやカクテルに使うのでしょうね。
パーティーなどイベント用の貸し切りスペースも、それぞれデザインが凝っています。
びっくりしたのはボウリング場。こんなお洒落なボウリング・レーン、初めて見ました。もちろん貸しシューズも揃っていて、小規模ながら本格的なのです。
天井からミラーボールが下がっているから、きっとここはダンス・フロアー。ワニを模したアート作品が、ユーモラスで強烈なインパクトですよね。
家具・調度品はもちろん壁紙などの細部を見ても、それぞれキット女史の厳選したものだと頷けます。モダンで素敵な「ハムヤード・ホテル」、かなりお勧めです!
【データ】
ハムヤード・ホテル(Ham Yard Hotel)
住所: 1 Ham Yard, London W1D 7DT
Tel: 020 3642 2000
URL: https://www.firmdalehotels.com/hotels/london/ham-yard-hotel/
最寄り地下鉄駅:ピカデリー・サーカス
小野 雅子
ロンドン西郊外に住む会社員、職場はヒースロー空港周辺です。在英20年以上の経験値を発揮して、初めてイギリスへいらっしゃる方にも興味深く分かりやすいロンドン観光&生活ガイドとしてお役に立てれば…と思います。個人ブログ「ロンパラ!」はこちら♪