大邱(テグ)旅の今回のテーマは「美容鍼」。周囲の大人女子がこぞって「やってみたい〜〜!」と言っていた美容法です。
「えっ、鍼が怖い?」。そんな鍼ビギナーの方も、もしも自分の顔が、わずか20分で驚異的にリフトアップするのを体感したら、癖になるかもしれません。
じつは、今回の大邱旅をご一緒した【旅いさら・企画担当】の岩崎さんは、今回が美容鍼初体験。エステや整体、整顔などは日本で体験済みでしたが、鍼の威力を期待しつつも、ちょっぴりコワゴワ。私は鍼治療を日本でも韓国でも定期的に受けていることもあり、そのリフトアップ効果も体験済み。美容鍼効果は個人差もあるので、今回は岩崎さんの変化に興味津々でした。
当日、大邱市観光課の丸山さんが予約してくれていたのは、大邱韓医大学校付属大邱韓方病院内にある韓方医療体験センターでした。大邱韓医大学校付属大邱韓方病院は、韓方専門病院ですが、西洋医学の治療も取り入れている先進的な韓方病院の一つ。韓方医療体験センターは、韓医学の良さを外国人に知ってもらうために設置された、体験中心のセンターです。
主なプログラムは、韓方美肌ケア+美容鍼、韓方美肌ケア+埋線(メセン)鍼。観光客でも気軽に受けられる体験プログラムを運営しています。
美容鍼も埋線鍼も、外科的手術ではなく、韓国伝統の韓方美容技法です。美容鍼は、鍼を顔に打つだけですが、埋線鍼は、韓方薬糸を顔の皮膚の中に入れることで、顔を整形することができる、美容鍼よりちょっとハードルが高い施術。痛みが伴うので麻酔クリームなどを塗りますが、美容鍼よりも長く効果が続きます。
私は痛みに弱いこともあり、今回も美容鍼をセレクト。効果の高さだけを考えたら、埋線鍼が良いのかもしれませんが、痛いのが苦手な人、施術後の痣などが気になる人、初心者には、痛みのほとんどない美容鍼の方がやはりおススメ。
美容鍼にも、肌の弾力改善、顔のリフトアップ、額や法令線、目、唇のしわ改善、非対称の顔矯正のほか、目に見える小顔効果があります。とはいえ、鍼の効果によってコラーゲン生成を持続できるのは約1か月程度。つまり、月1で定期的に行わないとリフトアップ効果は保てません。
韓方医療体験センターでも、初めての人の場合は、最初に1週間に2回程度打ち、その後、週1で1か月間通い、10回程度打った後は、月1程度でもOKとおっしゃっていました。
それでは、岩崎さんの写真で、美容鍼の様子をレポします。
韓方医療体験センターでは、美容鍼の前に必ず、韓方美肌ケアを行います。このフェイシャルマッサージをすることで、美容鍼の効果がアップするからだそうです。
きれいにクレンジングをした後は、高周波をかけて肌を温めます。鍼をする前に高周波をかけることで、リフティング効果がさらにアップするのだそうです。岩崎さんの場合も、高周波だけでだいぶリフトアップされたように見えました。
いよいよ、鍼を打ち始めます。鍼は日本からの使い捨て輸入鍼を使用。日本の鍼の方が細くて繊細なので、顔に鍼を打つには最適なのだそうです。
鍼を打ち終わったら、20分間そのままじっとしています。岩崎さんに打った鍼の数は50〜60本。人によっては80本くらい打つ時もあるそうです。普通は、たるみの起こる部分、法令線などに集中的に刺すのですが、岩崎さんの場合、法令線がまだないので、法令線には打たれていませんね(羨ましい!)。
20分後、鍼を抜き、病院オリジナルの韓方パック(拱辰整顔パック)を15分間して、鎮静したら終了です。パック中は腹部によもぎのお灸をしてお腹も温めます。
美容鍼後の岩崎さんの顔は、周囲の人たちが驚くほどリフトアップされ、小顔になりました。同じ美容鍼を受けた私も、あごが細くなり、たるみがかなりとれたのですが、岩崎さんほどではなかったです。写真で、ビフォー、アフターを入れてみたのですが、わかるでしょうか?
こちらの美容鍼の施術時間は、フェイシャルケアや高周波も含み約1時間30分。短時間で目に見える変化があることから、小顔効果を期待する人、たるみや法令線、しわに悩む人に人気が高く、実際受けてみた人の多くは、自分の変化に驚くそうです。
私も、美容鍼を打った後は、お肌がツルツルになり、肌もワントーンアップ!たるみもほとんどなくなり顔がすっきり。エステ以上の変化がありました。岩崎さんも初体験の美容鍼で大きな変化があったことから、日本でも美容鍼を体験してみたくなったそうです。
現在大邱では、多くの韓方病院で、美容関連の施術をするところが増えてきています。ただ残念なことに日本語が通じるところはまだまだわずか。予約時に頼めば、医療通訳を派遣してくれるサービスは行っていますが、予約する際には、韓国語のできる人に予約を頼まなくてはなりません。
こちらの韓方医療センターは、予約メールなら英語も日本語もOKとのこと。韓国語のできる人に予約をお願いするか、メールで予約をしてみてください。予約時に、医療通訳を派遣してくれるよう頼むのを忘れないように。
【関連情報】
★大邱韓医大学校付属大邱韓方病院内・韓方医療体験センター
住所:大邱市寿城区新川洞路136(旧住所:寿城区上洞162−4)
☎:053−763−1121(日本語不可)
E-mail:dhh@dhu.ac.kr(日本語、英語可)
営業時間:9時〜17時(土曜〜12時)
休日・日曜
※予約は3日前まで。
韓方美肌ケア+美容鍼(20万ウォン)
木谷 朋子
『留学ジャーナル』の編集者を経て1989年より2年間イギリスへ留学。帰国後はイギリスを始め、ヨーロッパ各地やアジア、オーストラリアなど、世界各地を取材。海外の旅文化や最新の旅行情報、語学、留学をテーマに幅広い分野で執筆活動を続ける。韓国関連の著作:『Live from Seoul』(ジャパンタイムズ)、『人気韓国ドラマロケ地めぐり』(学研)ほか、『るるぶ韓国』、『るるぶソウル』(JTBパブリッシング)では『韓流ブック』を担当。