ロンドンの主要な美術館や博物館は入場料が無料なので、大いに利用したいものです。
とはいえ平日の昼間は何かと所用で忙しい現代人。そんな風潮にそって日本でも欧米諸国でも、金曜日を中心に夕方以降も開館時間を延長しているミュージアムが増えてきましたね。もちろんロンドンのミュージアムにも、同じ傾向があります。
でも各館によって、曜日や時間はまちまち。そこで代表的なものを挙げてみようと思います。
まずはV&Aの愛称でも親しまれている、ヴィクトリア&アルバート美術館。絵画や彫刻などはもちろんのこと衣装、宝飾品、家具、陶器などを含めた装飾美術&工芸デザイン全般を網羅したバラエティ豊かな展示を誇ります。
ここの開館時間は通常10:00〜17:45ですが、金曜日だけは10:00〜22:00になります(一部の展示は対象外)。
そしてロンドンと言えば多くの人が真っ先に思い浮かべる場所のひとつが、大英博物館ではないでしょうか?
古代エジプトのロゼッタ・ストーンやミイラからアッシリアの塑像、日本コーナーでは古伊万里に浮世絵など、世界中から蒐集した貴重な遺物や美術品の数々。まさに大英帝国最盛期の残照を見る思いがします。
大英博物館は通常10:00〜17:30、金曜日のみ10:00〜20:30となります。
次はナショナル・ギャラリー。高くそびえるネルソン提督像や四頭のライオン像で有名なトラファルガー広場にあります。
13世紀から20世紀初頭までのヨーロッパ絵画コレクションを中心に、ダ・ヴィンチやラファエロからフェルメール、セザンヌ、ゴッホなど名画の数々が待つ贅沢な空間。通常の開館時間は10:00〜18:00、金曜日は10:00〜21:00です。
そしてナショナル・ギャラリーに隣接するナショナル・ポートレイト・ギャラリーは、その名の通り肖像画と人物像がメインの美術館。
やはりロイヤル・ファミリーや古今東西の歴史に残る有名人、文化人などを題材にした作品が多いですね。
なお今回ご紹介した5つのミュージアム全てに共通する事ですが、基本的に常設展示はフラッシュを使わなければ写真撮影OK。でも例外となる展示品もあって、その場合は「No Photography(ノー・フォトグラフィー)」という注意書きとともにカメラのイラストにXマークを付けた明瞭なサインが掲げてあります。
ナショナル・ポートレイト・ギャラリーの開館時間は土〜水が10:00〜18:00、木曜日と金曜日は10:00〜21:00になります。
そして最後にご紹介するのが、近代・現代アートの粋を集結したテイト・モダン。サウス・バンクと呼ばれるテムズ川の南岸にあります。
こちらの開館時間は日〜木が10:00〜18:00、金曜日と土曜日は10:00〜22:00になります。
以上の開館時間&曜日、将来的にはまた変更される可能性もありますが、いずれも2015年11月現在での詳細を記しておきました。また基本的に週七日オープンとはいえ、12月25・26日&1月1日は休館ですのでご留意を!
【データ】
ヴィクトリア&アルバート美術館
住所: Cromwell Rd, London SW7 2RL
Tel: 020 7942 2000
URL: https://www.vam.ac.uk/
大英博物館
住所:Great Russell St, London WC1B 3DG
URL: https://www.britishmuseum.org/
ナショナル・ギャラリー
住所: Trafalgar Square, London WC2N 5DN
Tel: 020 7747 2885
URL: https://www.nationalgallery.org.uk/
ナショナル・ポートレイト・ギャラリー
住所:St. Martin's Pl, London WC2H 0HE
Tel: 020 7306 0055
URL: https://www.npg.org.uk/
テイト・モダン
住所: Bankside, London SE1 9TG
Tel: 020 7887 8888
URL: https://www.tate.org.uk/
小野 雅子
ロンドン西郊外に住む会社員、職場はヒースロー空港周辺です。在英20年以上の経験値を発揮して、初めてイギリスへいらっしゃる方にも興味深く分かりやすいロンドン観光&生活ガイドとしてお役に立てれば…と思います。個人ブログ「ロンパラ!」はこちら♪