旅いさらでは2014年の春より香港やシンガポールにて、現地大学生と日本人大学生がチームを作り、アジア圏で現地展開する企業の課題解決に取り組む「武者修行型グローバル人材育成プログラム」を行っています。今年の春からは、そのプログラムでお世話になっている香港大学の学生さんたちが日本を訪れ、企業訪問はじめ企業の課題解決に取り組む、インバウンド型グローバル人材育成プログラムを行っています。香港の大学生の夏休みは6月からスタートします。それにあわせて、今月より香港大学の学生さん6名が来日致しました。初日の企業訪問は「ニコン」からスタート。 1917年に設立された光学機器メーカーの「ニコン」。ニコンの持つ技術とその歴史を知ることができる施設は品川駅に隣接する、品川インターシティーの中にある「ニコンミュージアム」です。カメラメーカーとして有名なニコンですが、医療機器、産業機器の分野でも高度な技術を有していることを知らない人も多いでしょう。単にひとつの会社の歴史を知るということに留まらず、様々な有益な知識を得ることのできる施設となっています。案内してくださったのは元ニコンの社員で、現在は旅と写真の専門家として、カメラマン、写真ツアーの講師兼添乗員、旅行ライターなど様々な分野で活躍されている伊東浩先生です。 学生の皆さんが熱心に見入っているのは、カメラのレンズの元となる合成石英ガラスです。まったく濁りが無く気泡も入っていません。ここからレンズを削り出すのは、ものすごく高度な技術が必要です。 ニコンの歴史を説明する映像を熱心に見ています。 ニコンが、これまで作ってきた約450点のカメラが展示されています。伊東先生の説明にも熱が入ります。 ちょっと難しい、産業関連技術に関する説明にも学生の皆さんはしっかりと耳を傾けていました。 さきほどの写真で、学生たちが説明を受けていたのがこちら。半導体露光装置のレンズです。これが何にどうやって使われるのかを理解するのはなかなか難しいのですが、この何枚も組み合わされたレンズを見ているだけで、技術レベルの高さが感じられます。 光学ガラスに関する展示を熱心に見ている男性陣。 女性陣は、バイオ技術に関して伊東先生の説明を聞いています。 伊東先生のような方に説明を受けながらニコンミュージアムの展示を見て廻るというのは、なかなかできない貴重な体験です。きっと学生の皆さんも多くのことを吸収されたことでしょう。この後、香港大学の学生は名古屋・大阪にも訪れ、約3週間の滞在中数多くの企業訪問を行い、多くの日本人学生と交流して無事に成果報告を終えて帰国いたしました。同じアジア圏に暮らす若者たちが交流するだけにとどまらず、ぐっと深い視野や考えを持って、その国の「企業」と関わる事のできる「武者修行型グローバル人材育成プログラム」は、今後も「インバウンド」「アウトバウンド」両方の側面を持って、日本・アジア、世界の学生向けに展開を行ってまいります。 地球の歩き方 旅いさら編集局地球の歩き方 旅いさら編集局です。海外情報、イベント情報、旅いさら新着情報などを発信しています。