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口調や文脈で意味が変わる?

   
大瀧綾子
大瀧綾子
 

●口調や文脈で意味が変わる?

口調や文脈で意味が変わる?


先日、読者のSさんからメールを頂きました。

Sさんはカリフォルニアに出張で数ヶ月滞在されたり
など、仕事で英語を使う機会も結構あるそうです。


いろいろ現地での楽しいエピソードなども聞かせて
いただいたのですが、Sさんとのやりとりのなかで、
取引先の目上の人と英語でやり取りをする際に苦労
したことなども聞かせていただきました。


以下、Sさんのメールから引用しますね。


「外国の目上の方に対する失敗談で今でも覚えて
いるのは、海外Supplier(カナダにある鋳造会社)
の製品品質が悪く苦労していた時期があり、

こちらからも渡航して話し合ったり、こちらに来て
もらって話したりしていたのですが、日本で協議
していた際、私が疑問に思っていた事が全てクリアになったので

"以上で終わりです。ありがとうございました。"
と、日本語で表記するとこうなるのですが、

つたない英会話能力の為に、その時は何を思ったか、
"Over. Thank you very much."

と言ってしまったのです。^^;

その後の雰囲気の悪さは、ほんと最低でした><

まぁ、彼らが帰られる前までには、表面上は元に戻った
様に見えたのですが。。。」



"Over"という単語には、確かに「終了する」という
意味があり、日常会話でもよく使われます。


英辞郎を引いてみると、

My vacation is almost over.
「休暇ももうすぐ終わりだ」


という例文も見つかります。


ですが、文脈や口調によっては、切り捨てるような言い方
に聞こえることもあります。


例えば恋愛関係などで、

It is over.

と言われたら、「もう終わりだ」と最後通告をされて
しまった、そんな場面が頭に浮かびます(泣)


Sさんがそのときどういった口調でお話されていた
かはわかりませんが、恐らく「話し合いを打ち切る」
「もうあなた方とはこれ以上話したくない」という
ニュアンスで受け取られてしまったのかもしれませんね。


それまでの話の流れから、そうではないと実際はわかる
でしょうし、だからこそその後、表面上だけにしても
元に戻ったのかな、と思います。

    

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