0円留学が違法？実情やリスクとは【留学費用を抑えるコツも】

「0円留学」という留学方法をご存知でしょうか。

通常の留学よりも大きくコストを下げることのできる留学方法ですが、しっかりと調べておかないと、思ったよりお金がかかったり、想像した留学生活とかけ離れていたりと、後悔してしまうこともあるようです。

今回は、そんな0円留学のメリット・デメリットや、留学コストを抑える方法をご紹介していきます。

0円留学とは？

そもそも0円留学とは、留学先でインターンシップやアルバイトとして働く代わりに、授業料や滞在費が0円になるというプログラムです。

フィリピン・セブ島の語学学校に0円留学の取り扱いが多く、数週間から6か月までと留学期間はさまざま。業務内容も、コールセンターや語学学校のお手伝いなど、多岐にわたります。

ただし、0円留学には、費用や業務内容について、注意が必要な点がいくつかあります。

0円留学はタダじゃない！？実際にかかる費用

0円留学では、学費や寮費が免除されますが、実際には初期費用として30～40万円かかります。全くお金がかからず留学できるという訳ではないので注意しましょう。

具体的には、以下の内訳です。

• 往復航空券
• 空港出迎え費用
• 滞在先の手配
• 各種保険の手配
• 航空券の手配

授業料や家賃がかからないにしても、食費や通信費など、毎月かかる費用が5～8万円あります。

0円留学を実現する方法4選！

フィリピン・セブ島で働きながら学ぶ

一つ目に、フィリピンの語学学校の0円留学プログラムを利用する方法です。

フィリピン・セブ島の学校では、日系企業のコールセンターや語学学校のインターンシップとして働くスタッフの数を確保するために、働きながら学べる留学制度を導入しています。

基本的に、インターンシップ業務では、日本語での対応がメインなので、仕事において英語力を伸ばす効果はあまり期待できないでしょう。一方で、渡航しやすく、日本からの留学生が多いことから、英語初心者の社会人にとっては挑戦しやすい留学方法でもあります。

カナダで働きながら学ぶ

二つ目に、カナダのCoopプログラムやワーキングホリデービザを利用して、0円留学をする方法です。

留学先として人気のカナダでも、現地で働いた給料で学費を相殺し、実質0円での留学を目指せます。ただし、相当な語学力がなければ、現地の企業で英語を使って働くのは難しいのが現実です。

結局就業内容として多いのは、ホテルや日本食レストランでの、ベッドメイキングや皿洗いなどになります。相場よりも給料が低いことが多いため、留学費用をまかなうだけの資金を確保するのは難しいかもしれません。

オーストラリアで働きながら学ぶ

三つ目は、カナダと同じく、オーストラリアのワーキングホリデービザで働きながら学ぶ方法です。

日本と比べて時給が高いため、収入面は期待できます。日本と比べて時給が高いため、収入面は期待できます。さらに、オーストラリアでは、住み込みで家事や子供のお世話を手伝う代わりに、家賃や食費がタダになる「オペア留学」も盛んです。

ただし、ここ2～3年、オーストラリアワーホリや留学人気の高まりとともに、留学生が希望の職に就くのは難しい状況が続いています。英語力や渡航時期によっては、仕事が見つからないこともあるため、事前の英語学習や留学計画はしっかり行いましょう。

国内でリゾートバイトをしてから留学する

ニセコなどの外国人の多い国内で、リゾートバイトをしてから留学をする0円留学プランも存在します。

外国人が営む企業やレストランなどが多いニセコは、国内留学先としても有名で、英語が日常的に必要となります。アルバイトをしながら英語力を伸ばすことができるので、留学準備の一環にもなるでしょう。

しかし、留学費用に十分な貯蓄ができるほど、時給が高いというわけではない点には注意が必要です。

0円留学のメリット・デメリット

せっかくの留学を無駄にしないため、0円留学のメリットとデメリットをしっかりと把握しておきましょう。費用を抑えることは大切ですが、留学の目的によっては、安い留学が良い留学だとは限りません。

0円留学のメリット

0円留学の最大のメリットは、その費用の安さです。

留学費用の内の大部分を占める「学費」を削ることができ、場合によっては「滞在費」や「食費」までタダにすることができます。本来であれば、月に授業料と生活費で30万～40万円かかっていたところを無料にできるのは、「お金がない」という理由で留学を迷っている人にとって魅力的です。

また海外で働く経験ができるため、留学の目的が「とにかく海外に出て働いてみたい」という方にとっては、0円留学が充実した経験になります。

0円留学のデメリット

0円留学は授業料がタダになるとお伝えしましたが、実際に授業を受けられる時間数も減ります。

多くの場合、午前中が授業、午後がインターンシップといったスケジュールで、実際に英語のレッスンが受けられるのは、通常の生徒の半分以下になってしまいます。さらに、仕事に時間を割かなければいけないため、復習や予習といった学習もおろそかになってしまいがちです。

現地での業務の多くは日本語を使った仕事、もしくは人と話さない仕事であるため、現地の人との交流や人脈づくりはあまり期待できないでしょう。他にも、職種や給与が選べない場合が多く、労働時間に制限があると生活がギリギリになってしまうこともあります。

【失敗例】0円留学の実情とは？

実際にあった失敗談から、0円留学の注意点をご紹介いたします。

英語力が伸びない

0円留学では、「せっかく留学したのに全く英語力が伸びなかった」と後悔する人が多いのも事実です。

語学学校での授業数や交流が少なかったり、就業先で結局日本語ばかりでコミュニケーションすることが多くなるからです。0円留学をするならむしろ、ビザ申請料や各種手数料がかからずに行ける、観光ビザで短期間学校に通った方が、英語を話す機会をつくるうえでは良いこともあります。

日本に帰った時に、アピールできる英語力や経験があまり得られないことも理想の留学とのギャップのひとつです。

不法就労で捕まったケースも

フィリピンに0円留学でインターンシップとして滞在していた日本人60名が、不法就労の疑いで現地の警察に捕まってしまうという事件が発生したことがありました。

実はフィリピンでインターンシップをするには、就労に必要な書類を発行して提出する必要があります。日本人インターン生たちは、フィリピンの語学学校のプログラムを利用して留学していたようですが、学費の代わりの無賃労働が問題になり、事件へと発展しました。

0円留学で留学エージェントを利用する場合は、各国の法律やルールに準じているか、信頼できるエージェントに相談して適切な手続きを踏んでから行うようにしましょう。

参考：フィリピンで日本人が不法就労の疑い　「60人逮捕」の衝撃と余波: J-CAST 会社ウォッチ

0円留学がおすすめの人・おすすめできない人

メリット・デメリットを踏まえて、0円留学がどんな人に向いているのかを解説していきます。

こんな人におすすめ！

0円留学は、「留学の費用をできる限り抑えて海外で働きたい！」という方におすすめです。

0円留学では、通学に加えて現地就業やインターンシップが組み込まれているプログラムが多いため、自分で仕事を探す手間を省いて、渡航後すぐに働くことができます。海外での仕事が保証されているので、学校や仕事内容にこだわらず、「とにかく海外で働いてみたい！」という人におすすめです。

こんな人はやめとけ！

インターンがメインとなる0円留学は、英語学習に集中できる環境が整っているとは言えません。

「帰国後にアピールできる英語力を身につけたい」「留学生として海外生活を満喫したい」という方にとっては、0円留学は向かないでしょう。留学に明確な目的意識があり、留学後のキャリアに繋げたい方は、目的に合わせた学校に通うことをおすすめします。

英語をしっかり学びたいなら語学留学がおすすめ

「留学を通してしっかりと英語を身につけたい」という方には、やはり語学留学がおすすめです。

留学で最大限英語力を向上させるには、語学学校に通いながら、友達やクラスメイトと交流し、英語環境をどんどん作っていくことが大切です！留学エージェントは、今のあなたの英語力レベルや予算に合わせて、英語力アップのためのベストな留学プランをご提案します。

英語力アップや節約に！フィリピン2か国留学も

フィリピンカナダやオーストラリア、イギリスといった英語圏の国に行きたいけど予算が心配という方におすすめなのが「フィリピン2か国留学」です。

留学で効果的に英語を身につけ、生活や仕事で生かすには、事前に英語の基礎力を高めておくことが重要です。2か国留学は、カナダやオーストラリアといった英語圏への留学の前に、授業料と生活費を抑えられるフィリピンで、集中的に英語を学ぶプランです。

英語力に自信がつけば、2か国目で生活や進学、仕事の選択肢も広がるため、より良い留学になるのはもちろん、節約にも繋がります。「お金がない...」と0円留学を検討している方は、フィリピン2か国留学もぜひ視野に入れてみましょう。

2か国留学について知ろう！

実際フィリピン留学にはどれくらい費用がかかる？

フィリピン留学にかかる費用の目安です。留学費用は、語学学校や都市、滞在方法、渡航時期などによっても大きく異なります。

フィリピン留学の費用には、以下を含みます。

• 入学金
• 授業料
• 宿泊費（ホームステイ）
• 空港出迎え費用
• 往復航空券代
• 海外旅行保険
• 送金手数料
• ビザ申請費用

留学費用について詳しく知りたい方は、留学エージェントに見積もりを出してもらいましょう。自分の希望と予算に合った、最適な留学プランを提案してもらえます。

留学費用を安く抑える方法5つ！

ここでは、留学準備からできる費用節約のコツをご紹介します。

物価の安い国やエリアを選ぶ

留学費用は、国や都市の物価によって大きく変わります。欧米に比べて生活費や学費が安く、留学費用を抑えて生活しやすい国としては、フィリピンやマルタが人気です。物価の高いアメリカやイギリスと比べて、留学費用がおよそ1/2程度になります。

同じ国であっても、日本と同様に、都市部ほど生活費が高くなる傾向があります。行きたい国があるのなら、都市部の学校ではなく、郊外の学校を選ぶのも留学費用を節約するコツです。

語学学校が安い時期を選ぶ

学費は、留学費用の内訳の中で大きな割合を占めます。授業料の安さで語学学校を決めるのは危険ですが、できるだけ安い留学を考えるなら、語学学校が安い時期に留学するのがおすすめです。

語学学校には、繫忙期と閑散期があります。春休みや夏休みなどの長期休暇は留学生が多く、その分学費やホームステイへの滞在費が高くなってしまいます。反対に、秋から冬は、比較的学校や滞在先に空きがあることが多いです。

閑散期には、学校側が生徒を確保するために、授業料の割引や、特別価格のキャンペーンなどを提供することもあります。時間に余裕があるのなら、留学エージェントに相談して、語学学校が安い狙い目の時期を教えてもらいましょう。

留学エージェントのキャンペーンを利用する

留学エージェントが独自に行っている、キャンペーンを利用するのも一つの方法です。

渡航時期によって、留学エージェントが、入学金や特定のプログラムの割引を提供している場合があります。自分の希望に合っているならば、利用しない手はありません。ホームページやSNSなどで、留学エージェントの情報を定期的にチェックしておくのがおすすめです。

航空券は早めに予約する

航空券代は、渡航時期や予約時期によって価格が大きく変動します。座席が埋まらないうちに、早く予約しておいた方が、安いことが多いです。留学時期が分かったら、余裕を持って航空券を用意しましょう。

留学生が多くなる新学期シーズンや、人出の多い旅行シーズンなどを避けることで、さらに数万円ほど費用を抑えられます。

ホームステイではなくアパートに滞在する

ホームステイは、一般的にサポート費用などが上乗せされることもあり、滞在費が高くなってしまいます。英語環境を作れたり、ネイティブの生活を体験できたりするメリットはありますが、現地に慣れてきたら、共同生活できる物件を探した方が、家賃を安く済ませられます。

複数人でのシェアハウスだと、家賃を折半できるだけでなく、必需品や食材をシェアしたりと、節約しやすいメリットがあります。

0円で留学はできない！安く留学したいならプロに相談してみよう

0円留学のメリット・デメリットや実情についてご紹介しました。

0円留学といっても、完全に0円で留学できるわけではありません。学費や滞在費を抑えられるメリットはありますが、留学の目的が「しっかり英語を身につけたい！」という場合は、学校に通う語学留学がおすすめです。

「成功する留学」では、フィリピン留学をはじめ、2か国語留学やインターンシッププログラムなど、740校の提携学校、28種類の多岐にわたるサポートプログラムから、あなたに最適な留学プランをご提案します。

予算と希望に合ったオーダーメイドの留学ができるので、ぜひ、経験豊富なカウンセラーに相談してみてくださいね。

　　　　

　　　　

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