2019年10月1日以降、ニュージーランド政府は訪問者に対し、NZeTA(New Zealand Electronic Travel Authority:電子入国許可証)と観光税(IVL:International Visitor Conservation and Tourism Levy)を導入しました。
日本はこれまでビザが免除されていたため、3カ月以内の観光や短期留学、ニュージーランドの空港を経由して乗り継ぐ場合、ビザなど事前に申請するものはありませんでした。
しかし、2019年10月1日以降に3カ月以内の観光や短期留学でニュージーランドへ渡航する場合、もしくはニュージーランドの空港を経由して乗り継ぐ場合は事前にNZeTAの申請を完了することが必須となります。
NZeTA は滞在ビザではなく、ニュージーランドへの入国を保証するものではありません。今回、NZeTAが導入された背景には「犯罪者などリスクがある者の入国を未然に防ぐ」「入国時のセキュリティーを強化する」という目的があります。
<Before>
・日本国民で3カ月以内の観光や短期留学が目的=パスポートのみで渡航することができた
<After>
・日本国民で3カ月以内の観光や短期留学が目的=事前にNZeTAを申請&取得が必須に
渡航する前にNZeTAを申請していない場合、ニュージーランドに入国拒否される可能性がありますので、注意しましょう。
なお、ビザを取得する場合、NZeTAを申請する必要はありません。
<NZeTAが必要>
・日本を含むビザ免除国、トランジットビザ免除国のパスポートを所持しているニュージーランドへの渡航者(乗り継ぎでオークランド空港を経由する場合も含む)
・クルーズ乗船客(国籍問わず)
・オーストラリア永住者(オーストラリア国民は除く)
<NZeTAが不要>
・ビザ(学生ビザ・ワーキングホリデービザ・ワークビザなど)を取得している人
・ニュージーランドパスポート保持者
・ニュージーランドの永住者
・オーストラリアパスポート保持者
<NZeTA申請方法>
NZeTAはWebサイトと専用モバイルアプリ(Android/iOS)から申請することができます。Webサイトから行う場合、料金は12NZドル(1NZ=約70円:約840円)。専用アプリから申請をする場合、料金は9 NZドル(約630円)。専用アプリを使うと、Webサイトよりも3NZドル(約200円)安く申請できます。
申請するには、パスポートとクレジットカードが必要になりますので、事前に準備しましょう。
手続きを行う所要時間は5分~10分ほど。有効期限は2年。有効期限内に複数回渡航することができます。承認まで最大で約72時間かかりますので、余裕をもって申請しましょう。
<観光税(IVL)導入について>
今回のNZeTA改定にあわせて同じく導入された観光税(IVL)はNZeTAやビザを申請する際、同時に徴収されます。学生ビザやワーキングホリデービザを取得している場合でも、同じく徴収されます。料金は35NZドル(約2,450円)。有効期限はNZeTAと同じく2年間で複数回渡航可能。
観光税(IVL)は、観光インフラの整備と自然保護を目的としています。