前回は英語圏のクリスマスの過ごし方をご紹介しました。
今回はフランス、イタリア、スペイン、ドイツ、オーストリアのヨーロッパ5ヵ国のクリスマスについてご紹介します!
それでは、どのようなクリスマスを過ごすのか、見ていきましょう♪
フランス
フランス人にとってクリスマスは1年の中でも大切な日であり、家族や親戚と過ごすためクリスマス前は帰省する人が多いです。
フランスの各都市でイルミネーションやクリスマスマーケットが開催され、お店ではクリスマスギフトが販売されます。
クリスマスディナーもこだわりがあり、前菜からシーフードの盛り合わせやメインのターキー、チキンやローストビーフ、デザートにはブッシュドノエルというケーキなどが用意されます。
クリスマスシーズンだけ販売されるパピヨットというチョコレート菓子があります。金や銀などのきらきらした包装紙にキャンディーのように包まれており、中には名言やことわざなどが書かれた白い紙が入っているユニークなお菓子です。
イタリア
イタリアでも各地でクリスマスマーケットが開かれ、とても賑わいます。キリスト教・カトリックを信仰している国民が全体の8割というイタリアではクリスマスはとても特別な日と言えるでしょう。
クリスマスと言えばクリスマスツリーですが、イタリアでは"プレゼーペ(プレゼピオ)"というキリストの生誕を再現した箱庭のような置物も飾られます。手作りする人が多く、どれも精巧に作られています。
プレゼーペは聖母マリアの胎内にキリストが宿ったとされる12月8日から1月6日の公現祭(3人の博士がキリストに会いに行った記念日)まで飾られます。クリスマスのデコレーションやツリーも1月6日まで飾ってあることがほとんどです。
クリスマスの食事は家族や親戚と一緒に盛大に祝います。普段離れて暮らしている家族も集まり、1日中食べたり飲んだり、寝たりとゆっくりと過ごします。
スペイン
スペインのクリスマスもまた家族や親戚と集まり、ゆっくり過ごす日となります。
スペインのクリスマス期間は長く、12月24日~1月6日までです。1月6日は公現祭で祝日です。
スペインもマルタやイタリアと同じ様に"ベレン"というキリストの生誕を再現した置物や展示がされます。もちろん、クリスマスツリーやイルミネーションもあちこちで見かけます。
クリスマスの食事は地方によって様々ですが、ターキーやチキンよりかは仔羊や仔豚のオーブン焼きや煮込み料理がよく食べられます。
クリスマスケーキを食べる習慣はなく、クリスマススイーツと言えばトゥロンやポルボロンというお菓子です。アーモンドの粉をハチミツと卵白で固めたものが基本ですが、チョコレートを使っているものも多く、そのフレーバーはたくさんあります。
そして、1月6日の公現祭とその前日にはロスコン・デ・レジェスという甘いリング状のパンを食べる文化があります。
ドイツ
ドイツのクリスマスも家族や親戚と過ごす日です。普段はミサへ行かない人もクリスマスには教会へ出かけます。
ドイツ人にとってのクリスマスとは11月最後の土日辺りから準備を始めるところ(アドベント)からがクリスマスのスタートとなります。
クリスマスマーケットの発祥地とも言われているドイツでは、クリスマスマーケットは2,500の場所で開催されています。場所によって地方色豊かな食べ物などが提供されます。
クリスマスの定番料理はガチョウやチキンの丸焼き、鴨肉、サワークラフト(キャベツの酢の物)、じゃがいも料理やソーセージ、ラクレットやフォンデュです。
スイーツはシュトーレンというクリスマスの伝統的なケーキがあります。
ドイツではクリスマスアドベントという準備期間でプレゼントの買い物やクリスマスマーケットへ出かけて楽しみ、クリスマスイブやクリスマス当日は家族と一緒に家でゆっくり過ごします。
オーストリア
オーストリア人のクリスマスも11月中旬か下旬頃から始まり、12月25日までと考えられており、他のヨーロッパの国同様、家族や親戚と過ごします。
オーストリアもまたクリスマスマーケットの発祥地ではないかと言われていますので、あちこちで開催されます。きれいなイルミネーションを見ながら、暖かい飲み物や食べ物を買い、クリスマスグッズのお店などを見ることができます。
クリスマス当日まではまだ先の12月5日には"クランプス"という怖い鬼たちが街中を歩き、悪い子がいないか見て回ります。良い子には聖ニコラウスよりお菓子やプレゼントがもらえます。
地域によっては各家庭を回るそうです!日本で言うなまはげと似ています。
オーストリアのクリスマスの食事はターキーやチキンなどの肉料理ではなく、意外にも魚料理をメインに食べる家庭もあります。また、煮込み料理の家庭もあるようで、その地域や家庭によって異なります。
クリスマスに欠かせないのはクッキーです。各家庭ではクッキーが焼かれ、それを食べたりしながら当日を楽しみに迎えます。
まとめ
いかがでしたか。
ヨーロッパのクリスマスは伝統や文化を守ってクリスマスを厳かに、そして家族を大事にして過ごすことが分かりましたね。
もちろん、地域や人種によって異なることもあると思います。
本場のクリスマスマーケットを見たり、クリスマスの食事やお菓子を食べたりできる経験は貴重ですね!
クリスマス以外のシーズンでもヨーロッパへの留学は言語の勉強はもちろん、文化も学べるので充実した時間となることでしょう☆
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