去る2019年12月11日、海外留学協議会(JAOS)は留学事業者42社を対象とした日本人留学生数調査の結果を発表しました。この調査によると、2018年の年間留学生数は8万566人と、前年より2,447人増加しています。
留学渡航を国別にみると、1位:アメリカ/1万7,894人。2位:オーストラリア/1万7,076人。3位:カナダ/1万2,573人。4位:フィリピン/6,755人。5位:イギリス/6,648人。6位:ニュージーランド/5,672人と続いています。
IIE(国際教育協会)の調査でも、アメリカへの留学数は3年連続で減少。JAOSでは、2017年にトランプ大統領が就任して以降、外国人向けのビザ規制によって、世界的にアメリカへの留学生数が減少傾向にあると分析しています。
アメリカへの留学生数が減少している一方で、マルタやフィリピン、アイルランドなどへの留学が増加。アメリカ一強ではなく、新たな留学先が増え始めていることがわかります。
留学の目的別では、前年に比べてもっとも数字が伸びているのは「語学留学」。「語学留学3カ月未満」4万3,627人、「語学留学3カ月以上」9,704人と、"語学留学"が7割を占めています。
語学留学が増えている背景としてJAOSでは、「企業が新卒採用で企業応募時に求める英語力が年々上がっている」「グローバル市場を目指す日本企業の管理職への昇進基準に英語力が課せられつつある」など、会員各社の声を紹介しています。
※「日本人留学生数調査2019」は、JAOS会員である留学事業者42社を対象に、留学事業者42社を対象に2019年8月に実施。統計調査の対象期間は2018年1月1日~12月31日。