トビタテ!JAPAN日本代表コース高校生コース(以下、トビタテ)に見事選ばれ、今年の夏カナダへ3週間の留学を決行したSRさん。トビタテ高校生コース2期生となったSRさんのトビタテ応募から留学を終えての感想まで聞いてみました(前編)。
―SRさんの留学計画書(トビタテ応募書類)を拝見しました。大変しっかりした内容で驚かされたのですが、計画書はかなり時間をかけて作りましたか?
留学計画書は、トビタテ募集開始すぐに要綱を見て作り始め、数カ月かけて先生にも見ていただきながら、修正を重ねました。僕の高校には昨年トビタテの制度を利用して留学した先輩がいました。その関連もあり、トビタテについての情報を先生方が持っておられ、早く準備を開始できたと思います。
―先生にご指導してくださったのですね。
はい。お陰で自分でも納得のいく計画書ができましたし、書類審査に通過したときには、かなり自信を持つことができました。自分ひとりだけで作るにしても、募集の趣旨にあっているかどうか考えながら、時間をかけて作った方が良いと思いますよ。今年は僕の学校から2名トビタテで留学しました。
―トビタテの面接はどんな様子でしたか?
面接は東京の文科省にて行われました。審査官2人に対して応募者2人で、時間は15分くらいでした。最初はもう、相当緊張しましたが、書類審査を通過したときの「根拠のない自信」に支えられたこと、審査官の方が笑顔で和やかな空気を作ってくださったことで、うまくリラックスして、自分の伝えたいことを述べることができたと思います。僕の場合、高校の先生に面接の練習もしていただいていたので、質問が練習通りだったことも、緊張をほぐしてくれましたね。面接は、僕の知っている高校の学生と一緒でした。偶然二人とも審査を通過したことが後にわかって、それはすごく嬉しかったです。
―SRさんは、高校生にしてはすごくしっかりお話しされる方だなと感じます。日ごろから人前で話したりされているのですか?
特に人前で、ということはありませんが、中学、高校と生徒会長をしています。先生方とお話しする機会は多いですので、そのせいでしょうか。
―それでしっかりしている印象を受けるのかもしれませんね。そんなSRさん、初めておひとりで海外、カナダへ行かれるわけですが、、、SRさんはタイとベトナムへのグループでの留学経験があったのですよね。
はい。ベトナムへは学校の留学プログラムで行きました。その後、地元のボランティア協会が企画するプログラムに参加しました。いろいろ感想はあるのですが・・・・・・貧しいと言われる国で、日本以上に笑顔が輝いている人たちに触れて、いままで自分が日本で持っていた価値観が根本から揺らぐような気持ちがしました。日本は豊かなはずなのに、自分も含めて毎日こんな笑顔で過ごしていない。本当の「豊かさ」とは一体何なんだろう?と深く考えさせられました。そこで、日本と同等の「豊かさ」があるはずの、他の先進諸国を見てみたくなったのです。
SR撮影バンクーバーの夕陽。左側には近代的なビル群、右側にはスタンレーパークの豊かな緑が対照的に広がっている。
―それで、カナダに?
そうです。僕はTEDを視聴しているので、ニューヨークかカナダのTED*の本部を見てみたいというもう一つの動機もありまして。あと、やはり北米が一番身近な先進国ということもありますね。
*TED=(Technology Entertainment Design)とは、アメリカ・ニューヨークに本部を置く団体の名称で、インターネット上で無料の講演を動画配信している。講演はTEDカンファレンスと呼ばれ、学問、デザイン、エンターテインメントなど幅広い分野について、その道の第一人者と呼ばれる人物が講演する。毎年カナダ・バンクーバーにて大規模なイベントを開催。優れたプレゼンテーションの教本として、または英語字幕を付けて英語学習の一貫としても注目を集めている。
SRさん撮影バンクーバー市内にて、バスを待っている時に撮った一枚。「まさに外国!」と思いました。
単身、カナダに留学した高校生のSRさん。彼は、ティーンエイジャー向けではない語学コースに入って、どんな留学生活を送られたのでしょうか?
留学中に、他の学生から「飲みに行こうぜ」と誘われて「すみません、高校生なんで......」と断ったら、心底ビックリされたそうです。
留学計画はどのように実行できたのか?後編につづきます。
★トビタテ!留学JAPAN〔高校生コース〕第3期応募状況が発表に!