イタリア、ボローニャで過ごす 初めての海外3ヶ月　Part1

「Mangiare! Cantare! Amore!(食べて歌って人を愛す)」

この言葉のシンプルさからイタリアに憧れ、Bologna（ボローニャ）での3ヶ月の語学留学を決めました。英語もイタリア語もまったく喋れず、はじめはホストマザーにも困り顔をさせてしまう始末でしたが、折り返しを過ぎた今、ずいぶんリラックスして日々を過ごしています。

そしてそんな私ですが、先日、習いたてほやほやのイタリア語を携えて、夢のアルプスMonte Bianco(モンブラン)を観に行ってきました！

フランスとの国境にあるMonte Bianco。日本では「モンブラン」と言った方が親しみがありますね。イタリア側ではクールマイユールという街に「SKY WAY Monte Bianco」というロープウェイがあります。今回の旅の目的はこのロープウェイに乗ってヨーロッパアルプスを堪能すること。週末二日間では時間が足りないので、金曜日の学校終了後に電車に乗って、ミラノで一泊。翌日はクールマイユールの少し手前、アオスタという街に向かいました。

アオスタに着いて、まずはインフォメーションセンターへ。この時ちょうどイタリアには台風が接近していて、この日もあいにくの小雨。実はこの時点で翌日のロープウェイも半分くらい諦めていた私でした。ですが！明日ロープウェイに乗りたいこと、天気が心配なこと、帰りの電車(14:30)に間に合うか、などなど聞いてみると、「明日は午前中の天気が少し悪そうだけど午後から晴れ、時間も十分足りるからトライしてみて！」とのこと。「何とかなりそう？！」と行ってみることに決めて、その日はアオスタ観光を楽しみました。

ローマ劇場跡

この街には2000年前の姿がよく残っているそうで、大迫力のローマ劇場跡(↑)や地元の郷土料理「牛肉の煮込み ポレンタ添え」などを堪能。街並みもミラノやボローニャなどとはずいぶん違っていました。小雨も降ってはいましたが、日本から合羽や軽ダウンを持参していたので 雨を気にせず歩き回ること半日。雨にしっとりと濡れたアオスタの街は、少し落ち着いた雰囲気が心地よかったです。

アオスタのリストランテの店先には季節の食材が並んでいました。

そして翌日、始発のバスに乗るべく早起き。アオスタの空に雨雲の気配はありませんでしたが、山の上の天気を気にしつつバスを乗り継いでようやくSKY WAY Monte Biancoの乗り口へ！遠かった！

そこから先は絶景の連続でした。幸い山の上も天気がよく、SKY WAYの先のテレキャビンにも乗って一瞬だけフランス入り。目の前には大迫力のアルプス、テレキャビンの足元には氷河とクレバス、窓を開けると、アルプスにアタックする登山者の話し声が聞こえてくるほどでした。信じられないような風景で、今でも「夢だったのでは？」と思ってしまうほどです。

Monte Biancoを背にして

テレキャビンと氷河

大満足の帰りのバスでは乗客が私一人。運転者さんとのお喋りがはずんで、「今度アオスタに来たらうちにおいで！会社にいるから！」と思わぬ招待を受けました。記念に写真を撮って握手をして手を振ってお別れしましたが、まさに"イタリアの陽気なおじさん"といった風でした。

この旅行を決めたのは留学開始から1ヶ月が過ぎたころ。まだまだ自信もなく、不安と緊張の中で宿の手配などをしましたが、アルプスの風景を見た時、また無事にボローニャに帰り着いた時、「頑張って行ってみてよかったな、イタリアに来て良かったな」と心から思いました。このBlogの中には書ききれないほどたくさんの人に出会い、イタリア語で会話をし、助けてもらった旅となりました。

余談ですが、この旅行でアオスタの伝統的なお菓子 "テゴーレ" を学校のクラスへのお土産に購入しました。次回のBlogでは、そんな学校の様子についても書いてみたいなと思います。

アルプスに見送られる帰り道

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