「出産」は万国共通ですが、出産スタイルは国それぞれ。あまり聞くこともない日本と海外の出産スタイルについてご紹介します。
無痛、帝王切開が当たり前の文化
アメリカで日本人が出産するときに驚くことは、無痛分娩が当たり前だということです。痛みを味わいながら産む、という概念はアメリカにはなく、麻酔をした方がリラックスして産める、という考えがあるそうです。そのため入院期間が短く翌日退院も珍しくありません!
フランスでも無痛分娩が一般的。また、「育てやすい社会」と呼ばれるほど、育児に優しい国です。育児休業、仕事の休暇制度、保育施設などが整っていることが女性や働くお母さんにとって産みやすく、育てやすい環境を作っているのです。出産や育児にあたっての補助金もとても充実してるのもありがたいですよね。出生率が高く、第一子を産んだお母さんがもう1人産みたい!と思えるような社会が成り立っています。
ブラジルでは帝王切開出産が人気で、平均的な所得の世帯の9割以上が帝王切開というデータがあります。無痛・計画出産(予定日を決めて出産する)のポイントからでしょう。日本では逆子や何らかのお産経過の事情でやむなく帝王切開というのが一般的。自ら望んで帝王切開する国があるというのは驚きです。
移民が国民の2割を占めるオーストラリアでは、公立病院で出産するときには通訳を州政府が無料でつけてくれます。予約が間に合わない場合は電話通訳がつけられるほどの徹底ぶり。英語があまりよく話せない妊婦さんでも、コミュニケーションを取りながら出産することができるのです。
ママを支えるミッドワイフの役割
ミッドワイフとは、日本語で助産師を指し、お産のお手伝い以外に役割が国によって異なります。
オーストラリアやニュージーランドではミッドワイフが妊娠初期からマンツーマンで妊娠から出産のケアをしてくれ、とても心強い存在。妊娠するとすぐに近所に登録されているミッドワイフを探します。どんなお産をしたいのか、どこの病院で出産するかなど、出産スタイルの相談ができ、イメージに沿ったお産ができるお手伝いをしてくれるのです。産後1ヵ月ほどもいろいろな訪問して経過をチェックしてくれるというなんとも心強い制度が整っています。
外国で生まれた場合の国籍は
B国人の両親を持つ子供がA国で生まれた場合、子供はどの国籍を取得できるのでしょうか?
世界には大きく分けて「血統主義」と「生地主義」の国家があります。「血統主義」とは両親のいずれかの国籍を子どもも継承する考え方で、日本人の親の子は日本国籍を取得する考え方。一方「生地主義」は生まれた国の国籍を取得するというもの。日本は「血統主義」なので日本人の親を持つ子はどこで生まれても自動的に日本国籍を取得します。
日本人の両親の子どもが「生地主義」の国で生まれると2つの国籍を持つことになり、一定の年齢に達してからいずれかの国籍を選ぶことになっています。
*生地主義の国家はアメリカ、カナダ、アイルランド、ブラジルなど
出産する場所によって手厚いサポートがついていたり、主流な出産スタイルも日本と違って興味深いですよね。お産以外にも、文化によって違う発見がまだありそうです!
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