ケンジントン宮殿は、ハイド・パークの一角ケンジントン・ガーデンズにある英国王室の居城。その歴史は17世紀に遡り、ヴィクトリア女王が幼少期を過ごしたり故ダイアナ元妃の住居なども経て、現在もウィリアム王子夫妻と子供たちやグロスター侯爵夫妻などがロンドンでの邸宅としています。 でも一部は一般公開されています。バッキンガム宮殿はエリザベス女王がスコットランドのバルモラル城で夏を過ごす間だけの公開ですが、こちらは年間を通してOK! 入場料金を払って(あるいはロンドン・パスなどを提示して)中に入ると、各国語で用意されたマップ&インフォメーションのパンフレットが並んでいます。日本語バージョンもありますよ♪ 代々の王族が住んできた宮殿らしく、展示品は豪華そのもの。キングズ・ギャラリーの美術品、ヴィクトリア女王らの愛用品や服飾類、ジョージ王朝時代の居室が再現されていたり、という具合です。 こんな凄いドレスも展示されていました。↓豪華絢爛で素晴らしいけれど、着るのは大変そうです! 更に、入場者がそういうドレスを着た気分になれる工夫も。 宮廷のやんごとなき紳士・淑女になれる(?)服の後ろに立って、はいチーズ! また別の部屋では、実際に着たりカツラを被って写真を撮れるコーナーもありました。子供サイズの服も豊富に揃っていたので、王子様・お姫様ごっこのように楽しめそうです。 宮殿内を見終わったら、お土産ショップやカフェに寄ってみるのも良いでしょう。ダイアナ元妃の関連グッズは今も大人気、本当に愛されているんだなーとつくづく実感します。 エリザベス女王が可愛がっている事で有名なコーギーや、衛兵姿のクマなど、可愛い王室グッズも沢山あります。イギリス定番の紅茶やお菓子はもちろんあるけれど、これぞ宮殿ならでは!のお土産探しを。 美しい庭園も、お見逃しなく。ゆっくり散策をして、世が世なら・・・と空想に耽るのも楽しいでしょう。 この建物はケンジントン宮殿の別館「オランジェリー」。昔はオレンジなど温帯・亜熱帯の植物を育てる温室でしたが、今はレストランになっています。 ここはランチやアフタヌーンティーで大人気のレストランで、事前に予約しないと入れない場合が殆ど。反面、レストラン利用だけならば宮殿への入場料が要らないので、アフタヌーンティーだけという使い方もアリです。前述したように夏季限定のバッキンガム宮殿と違い年間を通して一般公開しているし、ロンドンに滞在している場合はウィンザー城ほど遠出をしない。気軽にサクッと行きやすいのが、ケンジントン宮殿の利点だと思います。【データ】ケンジントン宮殿(Kensington Palace)住所:Kensington Gardens, London W8 4PXTel: 020 3166 6000URL:https://www.hrp.org.uk/kensington-palace/ 小野 雅子ロンドン西郊外に住む会社員、職場はヒースロー空港周辺です。在英20年以上の経験値を発揮して、初めてイギリスへいらっしゃる方にも興味深く分かりやすいロンドン観光&生活ガイドとしてお役に立てれば…と思います。個人ブログ「ロンパラ!」はこちら♪