ローカルエリアにある海の上のモスク マレーシアの国教はイスラム教のためモスクが至るところに在ります。小さな村の住宅街の中から、クアラルンプール中心部まで、人々の生活に根ざしてます。半球体のドームとミナレット(尖塔)を備えたモスクは、いわばマレーシアの原風景の一つとも言えます。 ペナン島の北部にある波穏やかな入江に面したタンジュン・ブンガ(Tanjung Bungah )にある水上モスク(Floating Mosque)。周囲はのどかな漁村といった景色で、どちらかというとローカル色の強いエリア。さほど離れていない同じ道沿いには、高層コンドミニアムが立ち並んでいるのが見えます。 礼拝時間以外は、周囲を海に囲まれて静かにたたずむ凛とした印象のモスク。暑い陽射しと潮風の香りがふきぬける絶景スポットでもあります。 モスクのすぐそばには漁船が停泊しています。穏やかな波が打ち寄せてきます。干潮の時間だったため、残念ながら海に浮いているように見える、ということはありませんでした。 2004年の津波の被害があった近所のモスクを場所に移し新たに建てられた水上モスクは、マレーシアと中東の要素が重なりあったスタイルとして目を引きます。このようなモスクはマラッカ(meraka)や、湖の上になりますがやはりプトラジャヤ(Putrajaya)にも水上モスクがあります。しかしながらタンジュン・ブンガのモスクはマレーシア初として知られています。 水上モスクの広さは約1295平方メートルで、礼拝所の収容人数は1500人。尖塔は7階建てのビルと同等の高さだとか。モスク自体が近隣エリアのランドマークとなっているのだとか。どこからでも海が見えるため、ペナン島らしさを感じさせる佇まいでもあります。 アクセスは車、タクシー、バスとなってしまいますが、ペナン島のビーチリゾートが集まるバツー・フェリンギ(Batu Ferringhi)へ続く一本道の途中にあります。ちょっと足をのばして立ち寄ってみてはいかがでしょうか。 【データ】施設名:タンジュン・ブンガの水上モスク(Tanjung Bungah Floating Mosque)住所:Tanjung Bungah Road, Pulau Pinang, 11200, PenangTel:+60 4-250 2800休み: 逗子 マリナ広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。