スペイン南部アンダルシア地方にあるロンダ（Ronda）という町をご存知でしょうか。スペインといえばマドリードやバルセロナ、トレドやセビージャを思い浮かべる人が多く、真っ先に思いつく地名ではないかもしれません。ロンダは深い渓谷が連なる土地にある小さな町で、18世紀に建てられた新市街と旧市街を結ぶヌエボ橋が有名です。詳しくは過去の記事（http://tabiisara.com/column/sightseeing/Europe/Spain/53_320948_1441272119.html）も是非ごらんください。
今回はロンダを訪れたらぜひためしてほしいお勧めレストランをご紹介します。レストランの名前はカサ・マリア（Casa Maria）、いくつもの人気グルメランキングで上位に入る人気店です。
ヌエボ橋を新市街を抜けて15分ほど歩くとカサ・マリアが見えてきます。民家のなかにさりげなくある大人気レストランです。店名の「カサ・マリア（Casa Maria）」とは、スペイン語で「マリアの家」と言い、1989年に夫婦でレストランを立ち上げた際、娘のマリアさんの名前を借名したのだとか。
1階のカウンター席と20人ほどしか入れない2階席があり、19:30に予約を入れましたが入店して間もなく満席に。さすがの大人気店、予約は必須のようです。料理は基本的にコースメニューのみの提供です。その日の"良いもの"を小さなお皿で提供するのがシェフのこだわり...と案内文には書かれていますが、全く小さなお皿ではありません！お腹がたっぷり満たされるコース料理です。私が行った日は、上の写真にあるアスパラガスが粗塩がぴりっときいていてとっても美味しかったですよ。というか全て美味しいのですが...
そしてグルメサイトの口コミでも大好評の生焼けのマグロは体験したことのない絶品です！見ての通り生焼けで口に入れるとほろほろと...海外では珍しく、わさび味のソースも最高のアクセントです！ディナーコースは、前菜からデザートまでついて値段は25ユーロ（約3000円）ほどでした。
前述の通り、席は満席。1階の厨房ではお父さんとお母さんが、2階のテーブル席は店名の由来になった娘のマリアさんが担当しています。まさに家族経営です。2階で注文が入るとマリアさんが大きな声で「ビール一杯〜！」とご両親に叫んで伝え、1階で出来上がったお料理に細かな説明を添えてお客にサーブするマリアさん。素材のこと、味付けのこと、たわいもない話まで気さくに話をしてくれるマリアさんはまさに看板娘です。お父さんお母さんはいまいち英語が伝わりませんでしたが、超人気店だというのに気取らないその雰囲気がなんとも心地よい。きっと思い出に残る食事なると思いますよ。前述した通り、予約は必須です！
満腹なお腹を抱えて新市街から旧市街のホテルへ戻ると、夜のヌエボ橋もとても美しかったです。美味しくて楽しくて（そして安くて！）、大満足のディナータイムでした。
【データ】
店名：カサ・マリア（CasaMaria）
住所：Almada de San Francisco,Ronda
Tel：+34 951 08 36 63
サリー
アラブ首長国連邦はドバイで暮らしています。超高層ビルが立ち並び、200以上の人種が暮らすドバイ。ふと横に目をやると、モスク。そして町の奥には砂漠。近代と昔ながらが混在する国際都市ドバイから、面白いアラブの世界を紹介します。
