上野の国立科学博物館で2017年6月11日まで開催している、「大英自然史博物館展」。進化論で名を馳せたチャールズ・ダーウィンを始め、イギリスの自然科学研究を牽引してきた人々の結晶が好評を博しています。 実際ご覧になった方も、上野の科博まで行けそうにない方も、「じゃあロンドンにある本物ってどんな所なのだろう?」と興味を抱いた方が多いかもしれません。 そこで今回は、この素晴らしい博物館をご案内しようと思います。 最寄りの地下鉄サウス・ケンジントン駅からは徒歩1分。ちなみにこの周辺にはヴィクトリア&アルバート美術館や科学博物館もあるため、目抜き通りの名前もミュージアム・ストリートと分かりやすい。 クリスマスなど数日を除いて年中無休。しかも無料ですから、気軽に立ち寄れるのも魅力ですね。 もう地上から絶滅した動植物の化石や複製標本、剥製、鉱石、隕石・・・と質・量ともに圧倒的な所蔵品。ざっくり展示数を挙げると動物&昆虫の標本5500万点、化石900万点、植物標本600万点、などなど。 また同時に、それは世界の自然科学界をリードした、近代イギリスの歴史とも重なります。 ダーウィンはメイン・ホールの階段に立派な銅像があるだけでなく、彼の蒐集品や研究資料などの展示も大充実です。 樹齢どのくらい?という巨大な年輪を見上げる人々。 「不思議の国のアリス」にも登場した飛べない鳥ドードーは絶滅してしまったけれど、骨格や複製がありました。フラミンゴとペリカンを合わせたような、独特な姿が印象的。 展示物だけでなく、1880年に完成した建物や手の込んだ装飾も見ものですよ。お茶や軽食で一休み出来る館内カフェも、ふと見上げたら天井がゴージャスで驚きました。 自然科学に造詣があってもなくても、見ごたえ満点の博物館なのです! 【データ】自然史博物館(Natural History Museum)住所:Cromwell Rd, Kensington, London SW7 5BDTel:020 7942 5511URL:http://www.nhm.ac.uk/ 小野 雅子ロンドン西郊外に住む会社員、職場はヒースロー空港周辺です。在英20年以上の経験値を発揮して、初めてイギリスへいらっしゃる方にも興味深く分かりやすいロンドン観光&生活ガイドとしてお役に立てれば…と思います。個人ブログ「ロンパラ!」はこちら♪