パディントン駅は、ロンドンと各地方をつなぐ中・長距離列車が発着するターミナル駅のひとつ。中でも空港まで15分で行ける便利なヒースロー・エクスプレスや、観光地バース行き鉄道の拠点でもありますから、ご利用される機会が多いことでしょう。 そこで乗車までの待ち時間などに、ぜひ立ち寄って欲しいのがこちら。 ひょっとして実物大?!という存在感のある、熊のパディントン像です。数年前までは駅中のショッピング・モールにいましたが、今では1番線プラットフォームで旅行者を歓迎しています。 お話の中のパディントンは、ペルーからロンドンにやって来たのはいいけれど…さてこれからどうしよう?と、この駅で途方に暮れていたんですよね。そんな彼の不安げな表情が、よく現れていると思います。首に結わえ付けられた札には、「この熊の面倒を見てあげて下さい。」って書かれてて…スーツケースの上に座り込んで、心細そうにしていた子供の熊。著者のマイケル・ボンドさんは、第二次世界大戦の経験者。親元を離れてロンドンから田舎へ疎開していく子供たちが服やカバンにつけていた名札が印象的だったため、そんな設定に結び付いたのだそうです。 もちろん子供にも大人にも人気者ですから、タイミングによっては順番待ちになる事も。でもその隣には、こんな可愛いベンチがありますよ! 時間が許せば銅像とベンチの両方で記念フォトを撮って、楽しい旅の思い出にしちゃいましょう。なお同じパディントン駅でも地下鉄の方ではありませんので、地下鉄で来た場合は地上階にあるプラットフォーム1番を目指してくださいね! もっと時間に余裕があれば、ショッピング・モール内にある「パディントン・ショップ」で可愛いお土産を探してみませんか? お店の中にあるパディントン像は、実写版映画「パディントン」に出てきた彼そっくり。ショップの中なので他のお客さんの邪魔にならないよう気を付けつつ、こちらでもツーショットを狙いたいですね。 大ヒットした実写版映画の第2作「パディントン2」も、2017年11月にはUK公開が決まりました。前作と同じ出演陣に加え人気俳優ヒュー・グラントも登場予定。益々の活躍が期待される、熊のパディントンなのです。 【データ】パディントン駅(Paddington Station)住所:Praed St, London W2Tel:0343 222 1234URL:http://www.thisispaddington.com/ 小野 雅子ロンドン西郊外に住む会社員、職場はヒースロー空港周辺です。在英20年以上の経験値を発揮して、初めてイギリスへいらっしゃる方にも興味深く分かりやすいロンドン観光&生活ガイドとしてお役に立てれば…と思います。個人ブログ「ロンパラ!」はこちら♪