レストランガイドでは常に高い評価を受けている「癒月(ゆづき)」大きな看板がある訳でもないので、通り過ぎてしまいそうですが、ターティンベーカリーのお向かいさんです。 無駄なものは無く、すっきりとまとまっているお店で、天井も高くゆったりくつろげる空間です。 白木のお箸と柄違いの洗いざらし手ぬぐい風ナプキンで、温もり感じます。 旨さのオーラでついフォーカス撮影してしまったお豆腐だけの写真。薬味もちゃんとついていますが、ざるに入って出てきた一見何の変哲もない「手作り豆腐」一口食べてその違いに驚きです。まったり〜でもつるっとしたお豆腐です。大豆を摩り下ろすところから自家製で、これ食べる前から美味しいのが伝わってたんですね。 「おばんざい三種類($15)」京都風のおばんざいを豆ちょこ小皿に、ごぼう、グリンピース、ほうれん草。どれも美味しく見た目も綺麗です。 大根、きゅうり、人参の王道ナインナップ、毎日手入れをしている(のが分かる)「ぬか漬け($8)」は絶品。 「スルメイカ($15)」本体は麹の働きでとても柔らか、エンペラのコリコリとした食感、ゲソは揚げて日本酒のつまみに最高の一品。手作りゆずマヨネーズはこれだけカップに入れて持ち帰りたかった。 日本酒は、香りがふわりフローラル系の新潟「越の誉」と一緒にいただきました。 癒月は、酒ソムリエのいるお店です。新潟で酒仕込みの修行も行っているとか。お酒を作る工程でできる酒粕、今は機械で搾り取り本当にカスになってしまいますが、ここで使っている酒粕は手で絞られているので絞りきれない分、お酒の香りや旨味が充分残っていて美味しい。ただお酒が飲めない人は酔っ払っちゃうかもしれないので注意してください。ちょいと干した魚の出汁もよく効いています。 ハイテク関連会社に勤めている方、医療関係に勤めている方に人気のミッション地区にオープン当初から不動の人気のお店です。メニューは基本の日本食が並んでいます。オーナー自ら料理の説明に来てくれたり有名店なのにどこかホッとできる癒しのレストラン。日本食を知りたいアメリカ人セレブシェフや長期滞在の日本人ビジネスマンが日本の味が恋しくなった時にはこっそり訪れる場所です。 基本忠実な「手作り日本のご飯」が味わえます。 【データ】店名:癒月(Yuzuki Japanese Eatry )住所:598 Guerrero ST San Francisco, CA 94110Tel:1-415-556-9898営業時間:水〜金18:00〜22:30土17:30〜22:30日17:30〜21:30休日:月、火URL:http://yuzukisf.com 美丸(Mimaru)サンフランシスコ市内小さなアパート在住。未だ修学旅行気分の生活で激変するベイエリアの旬のネタをアナログ的な視点でお届けします。認定フードコーディネーター。好きな事:見物。