初めての国に旅行される場合、お金の種類や使い方の予習は皆さんされると思うのですが、メキシコの場合はガイドブックのお金についての情報だけでは少し足りないかもしれません。何故なら、記念硬貨、記念紙幣が日常的に支払いに使われているからです。日本だと記念紙幣はありませんし、記念硬貨も保管・売買して楽しむもので、普通の買い物に使おうという人はまずいませんよね。なので筆者は、記念紙幣、記念硬貨のやり取りに慣れないメキシコに来たばかりの頃は、買い物のお釣りをもらって、これって偽造...?と驚かされたことも何度かありました。笑
まずメキシコで記念硬貨が出ているのは、5、10、20ペソ。私の感覚としては、一ヶ月メキシコで生活すると、2、3枚の記念硬貨はお釣り等で手元に入ってきます。どの記念硬貨も大きさと表面のデザインは通常の硬貨と同じ(各硬貨共通で、蛇を掴んだ鷲)なのですが、裏面のデザインが違います(通常硬貨の裏面デザインは、5ペソが数字の5、10ペソがアステカカレンダー、20ペソは記念硬貨のみ)。驚くのがそのデザインの豊富さで、10ペソは1種類、20ペソは10種類なのですが、5ペソに至っては37種類!
メキシコに長期滞在する方は、記念硬貨の収集を趣味にすると、なかなか楽しめますよ。私はメキシコで記念硬貨を集め始めて1年半(売買は無し、手元に来たものを貯めるのみ)でこの程度なのですが、コンプリートへの道はまだまだ遠そうです。笑
そして日本では作られていない、記念紙幣。これについては100ペソが2種類、200ペソが1種類発行されています。記念紙幣は両面とも通常紙幣とデザインが違うのですが、100ペソはオレンジ、200ペソは緑と色調は変わりません。この写真だと、上が通常の100ペソ札、下が100ペソの記念紙幣です。手元に実物がなくてお見せできないのが残念ですが、200ペソの記念紙幣は短い辺が上下になるような縦型のデザインになっており、よりレアな感じがします。
今メキシコで両替や買い物をして、一番手元に入ってくる確立が高い記念紙幣が、流通し始めたばかり(2017年2月より)の、この写真の憲法制定100周年記念100ペソ紙幣。100ペソ記念紙幣と同時に、20ペソの記念硬貨も発行されています。 下の写真は1枚の表裏を撮ったもので、今回発行されたのは紙幣も硬貨も1種類のみです。
メキシコは偽造貨幣の流通問題があるので、受け取ったお金はその場でよく確認するのが鉄則なのですが、そんなときに記念硬貨、記念紙幣が混じっていると、ちょっとラッキーな気分になれますよ!記念に取っておいても良いですし、外国の硬貨を集めているような方には、良いお土産になるのではないでしょうか。勿論通常発行されているお金同様に使えますので、興味がない方はそのままスルーして使ってしまってOKです。笑
メキシコの中央銀行であるバンコ・デ・メヒコ(Banco de México)のホームページでは、全ての記念硬貨、記念紙幣のデザインと、その由来を見ることができます。歴史的な出来事から○周年記念で発行されているものが多いので、メキシコの歴史に興味がある方には、読み物としても面白いと思いますよ!
【データ】
名称:バンコ・デ・メヒコ(メキシコ中央銀行、Banco de México)
URL:https://www.banxico.org.mx/(紙幣と硬貨の紹介ページ。西語、英語が選べます。)
Sayaka
初めてのメキシコは、一年間の語学留学で訪れたメキシコシティ。今は仕事の都合で、二度目のメキシコ生活を通称「美男美女の街」「肉の街」のモンテレイで送っています。(名前に偽りなく、確かに美男美女は多いし、肉は美味しいです!)旅先で欠かせないのは、スーパーマーケット巡り・絵葉書を書く・各地の公共交通機関に乗ること。まだまだ旅行情報の少ないメキシコ、自分が「あったら便利」と思う情報を、どんどん共有していきたいと思います。