行くたびに「ここまでやる!?」と思うほど、サービスに力を入れている人気火鍋店「ハイディーラオ (Hai Di Lao Hot Pot 海底捞火锅) 」。火鍋が美味しいのはもちろん、シンガポールで他には見られないサービスが満載。無料ネイルサロン、幼児が遊べるキッズルーム、各テーブルでの麺打ちパフォーマンスなど、楽しみ方もいろいろの同店を今回のコラムではご紹介します。
地下鉄MRTクラークキー駅 (Clarke Quay Station) から徒歩約5分。駅から地上に上がったら、川を渡ったところにある色鮮やかなショップハウスの一角に同店はあります。入り口が分かりにくいかもしれませんが、川に面している側から看板を探し (写真上)、そこからエレベーターで2階に上がると同店に到着。
レストランに入ると、丁重に席まで案内され、冷たいおしぼりが渡されるというシンガポールではまずないサービス。そして、メニューがプログラムされているタブレット端末を渡され、火鍋のベースとなるスープを選びます。1種類のスープで統一してもいいですし、2種類、4種類まで選べます。筆者は今回、友人と計5名で行ったので、色々なスープを試したくて、チキンスープ、シーフードスープ、ラクサスープとスパイシースープの4種類を頼みました (4種類でS$24)。スパイシースープは本当に辛いですが、好きな方にはやっぱり本格派火鍋スープを試していただきたい!
次に火鍋で楽しむ具材の選択。お肉や野菜、シーフードなど好きなものをタブレット端末のメニューで選んでオーダーするとすぐ持ってきてくれます。普通のポーションと、半皿のハーフポーションかで選べるのですが、5人だったので普通ポーションで頼んでちょうどよかったです。餃子 (S$8)、エビ団子(S$16) は火鍋のスープがしみ込みオススメ。エビ (S$12) も新鮮で、黒豚 (S$18) もしゃぶしゃぶのように柔らかくなって美味しかったです。葉野菜の盛り合わせ (S$18) も、どんどん箸がすすみ、おかわりを頼みました。
具材を火鍋に入れる前に、まずは自分用のタレをアレンジしにカウンターに行きます。そこには、様々なソースや、ネギ、ザーサイやパクチー、ナッツなどが並んでいて、ボールに好きなものを入れて混ぜて「My タレ」を作ります。筆者が好きなのは、ザーサイとビーフソースという牛肉を漬け込んだタレ。それに醤油やネギ、パクチーなど自分の思うがままに入れてみたら、お酒のおつまみみたいになって我ながら美味しくできました。
どんなタレがいいか迷った方は、お店の人に頼むと、「ハイディーラオ」特製タレ (写真上) を作ってくれます。タレとしてもオススメですし、葉野菜の盛り合わせに入っていたレタスに巻いて食べても美味しかったです。タレカウンターには、果物や杏仁豆腐のようなデザートもあり、こちらも自由に取ることができます。
店内には各テーブルの様子をうかがってる店員さんが沢山いて、中国茶がなくなるとすぐついでくれたり、食事の写真を携帯で撮っていたら、汚れ防止のビニール袋に入れてくれる嬉しいサービス。こんな気遣い他では見たことありません。
そして、ハンドメイドヌードルを注文すると、各テーブルに担当のお兄さんが来て、器用に麺を宙で振り回して麺打ちパフォーマンス。麺がお客さんに当たりそうで絶対当たらない技。これは何度見ても楽しいので、同店に来たらぜひオーダーしてみて下さい。
平日のランチは空いていましたが、週末は混むそうなので、予約をオススメします。ただ、待ち時間も楽しめるのが同店のいいところ。同店入り口には、カフェのようなテーブルがあり、雑誌が読めたり、無料のアイスクリームやポップコーンなどのスナック菓子も置いてあり自由に楽しめます。
小さなお子さんと行かれる方は、キッズルームで自由に遊ばせることも可能という嬉しいサービス (写真上) 。そして、もっとビックリなのが、レストランなのに無料ネイルサロンまで完備する同店。来店時にネイルサロンのチケットを貰えば、順番が来た時に呼んでくれます。
同店のスタッフには英語があまり通じない人が多いですが、サービス精神は旺盛なのでちゃんと対応してくれますし、本当に困ったら英語を話せる人を呼べば大丈夫です。日本人客にも慣れているので安心です。
とにかくサービスが凄すぎるハイディーラオ火鍋店。シンガポールに行かれた際にぜひ試していただきたいお店のひとつです。
【データ】捞
店名:ハイディーラオ・クラークキー店 (Hai Di Lao Hot Pot 海底捞火锅 Clarke Quay Branch)
住所:3D River Valley Road #02-04, Clarke Quay, Singapore 179023
Tel:+65-6337-8626
URL:https://www.haidilao.com/sg/
営業時間:10:00~6:00(am)
北野 洋子
2010年末よりシンガポール在住。元ロイター通信記者。
旅先では現地の人の生活を見るのが好きで、シンガポールでもホーカーセンターやローカル店での小さな発見を日々楽しむ。年間パスで何度も通うほどシンガポール動物園がお気に入り。