ワシントンDCは目下「全米桜まつり(National Cherry Blossom Festival)」たけなわですが、先日訪れたワシントンDCの南に位置するノースカロライナ州ダーラム市内のデューク大学のキャンパスの「セーラ・P・デューク・ガーデンズ(Sarah P. Duke Gardens)」の桜並木は、すでに葉桜になってしまっていました。 アメリカ北東部より一足早く芽吹きの季節を迎えた植物園内は、花や緑にあふれ、池の畔では、小さな子どもたちが、啼声を立てながら泳いでいる鴨の群れを追いかけている姿を見かけました。暫くの間周囲の景観に眺め入ったり、高木のてっぺんでさえずる鳥の声に耳を傾けながら散策を始めます。 デューク・ガーデンの発祥は1934年ですが、1939年にイタリア風のテラスガーデンが造られ、1949年までに、池、ロックガーデン、遊歩道、メモリアルガーデンなどが少しずつ加わりました。 現在の「セーラ・P・デューク・ガーデンズ」の22ha(55エーカー)の敷地は、「歴史庭園(Historic Gardens)」「ドリス・デューク・センター&ガーデン(Doris Duke Center & Gardens)」「H.L.ブロムキスト原生植物園(H.L.Blomquist Garden of Native Plants)」「W.L.カルバーソン・アジア植物園(W.L.Culberson Asiatic Arbortum)」の4つのガーデンと遊歩道によって形成されています。 テーマパークのようにそれぞれのガーデンに特徴がありますが、私が特に気に入ったのは、「W.L.カルバーソン・アジア植物園」。茶室や四阿、石燈篭、手水鉢、飛び石や敷石、入り口の門の屋根瓦や竹の垣など細部に至るまで、見事に日本的(アジア的?)な意匠を凝らしているので、ここがアメリカ国内であることを思わず忘れてしまうほど!圧巻でした。 日本からの留学生でなくても、ホームシックで日本が恋しくなった時に訪れたら、たちまち元気を取り戻すことが出来るかもしれない、と思わせる魔法仕掛けのこのアジア植物園。1時間歩いただけでたちまち私を魅了してしまい、久しぶりにゆったりとした気分に浸ることができました。周囲の景観を思う存分堪能して後ろ髪を引かれる思いで一旦後にしたのですが、近所の食料品店のカフェでお昼ご飯を食べた後に引き返し、空港へ向かうぎりぎりの時間まで、再び園内のベンチで寛いでしまったのでした。 【データ】セーラ・P・デューク・ガーデン(Sarah P. Duke Gardens)住所:420 Anderson St, Durham, NC 27708TEL:919-684-3698入園料:無料開園時間 グランド:8:00〜日暮れまでドリス・デューク・センター&ガーデン(Doris Duke Center & Gardens):月~金曜日 9:00~18:00 土曜日 9:00~17:00 日曜日 12:00~17:00テラスショップ:月~土曜日 9:00~17:00 日曜日 12:00~17:00アクセス&パーキング URL:http://gardens.duke.edu/visit/visitor-hours-parkingURL:http://gardens.duke.edu/ デューク大学(Duke University) 住所:McClendon Commons 2138 Campus Drive Durham, NC 27708TEL:919-684-3214学部入学に関する問い合わせ月~金曜日: 8:30~16:30土曜日: 8:30~12:30 舞林鳥 恵80年代後半から日米間を往復する暮らしを始め、現在DCから小一時間の田舎町で夫とのふたり暮らしを満喫しています。カントリーライフの醍醐味をHappyNest in Americaにて配信中。ワシントンDC周辺の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けします。