ここ数年に渡って、開通の予定が立っていたものの、工事延期や点検延長などで延期されていた台北市内と桃園国際空港を結ぶ空港線「桃園MRT(桃園大眾捷運/Taoyuan Metro)」がついに、2017年2月より運行を開始しました。2月初めからの2週間の団体、関係者試乗期間を経て、2月16日より一般試乗が始まりました。3月1日までの始めの2週間は無料の試乗期間、そして3月2日から4月1日までは乗車料金半額のイベントを実施中です。
台北のセントラル駅となる「台北車站」と「桃園國際機場(桃園国際空港)」、そして「高鐡桃園站(新幹線桃園駅)」などを結ぶ重要な交通手段となる桃園MRT。さっそく台北駅から桃園空港まで乗車してみました。
台北駅には2月から「桃園大眾捷運(桃園MRT)」の案内板が追加され始め、案内に沿って進むと桃園MRT乗り場に到着します。MRT台北車站と北門駅のどちらも、桃園MRTの台北駅へ繋がっています。
新しく設置された桃園MRTの台北駅は、地下から地上まで続く、高い天井が解放感があります。竹のデコレーションもあしらわれ、デザイン性にも富んでいます。
改札では、駅で購入できるトークン(ICチップ入りの回収型チケット)の他にも、悠遊卡(EASY CARD)や、一通卡(I-PASS)などの台湾の交通ICカードを使用することができます。
また、台北駅では、提携航空会社のフライトチェックインが可能な受付もあります。台北駅にてスーツケースなどの荷物を預け、身軽に空港へ向かうことができるという世界的にも珍しいサービスとなっています。
桃園MRTには、2種類の列車があり、紫色の「直達車(Express)」は、直達列車は台北と桃園空港の区間を主要駅しか止まらず、台北駅から40分ほどで桃園空港に到着します。直達車の車内は横並びのデザインで、開閉式の机もありますが、台北地下鉄同様、車内は飲食厳禁なのでご注意を。
もう1つは、台北と新幹線桃園駅や桃園市内まで結ぶ各駅停車の「普通車(Commuter)」です。こちらは向かい合わせの座席デザインです。
乗車料金は、直達車、普通車共に同額で、台北駅から桃園空港までの料金は大人1人片道160元です。
車内にはフライトスケジュールを確認できる画面が設置されていたり、スーツケースなどを置くことができる荷物置き場などがあり、空港線らしいデザインです。
「桃園機場(桃園空港)」は第一ターミナル、第二ターミナルと駅が分かれています。第二ターミナルでは、地下2階がMRT駅と直結しています。
地下2階がMRT駅出入り口には、台湾原住民の木彫りのアートが施されており、台湾らしさを世界中の人に感じさせるデザインとなっています。
地下2階の桃園MRT駅からエスカレーターを利用し、3階の出国ロビーへ向かうことができます。
空港線は、15分に一本の間隔で、朝は6時台から、夜は23時台まで運行します。各駅停車に乗車すれば、今まで路線バス利用がメインの交通であった、台北のベッドタウン「五股」や「林口」などにも移動することができます。各駅停車駅「三重」からは、台北MRTのオレンジライン・中和新蘆線への乗り換えも可能です。
空港線を利用すれば、今まで高速バスやタクシーなどが主な移動手段であった桃園空港から市内への移動がぐっと便利になりますね!台湾を訪れたら桃園MRTを利用して、もっと便利に台湾旅を満喫しましょう!
【データ】
桃園大眾捷運 Taoyuan Metro
URL:https://www.tymetro.com.tw/tymetro-new/en/index.php