赤坂に日本初のトルタ(メキシコ風サンドイッチ)専門店が最近できたというニュースを聞きましたので、今回は近々日本でブームを起こすかもしれないメキシコの屋台グルメ、トルタ(Torta)をご紹介します。
「トルタ メキシコ」で日本語で検索すると、「野菜がたっぷり、ヘルシーなサンドイッチ」というような情報がよく出てくるのですが、そのようなトルタがあるなら、私は是非お目にかかりたい!日本で売られているトルタは日本人向けに野菜多めで肉少なめにアレンジされているのでしょうが、これを本場の味と思っていては、メキシコのトルタにはとても太刀打ちできません。
一口でメキシコと言っても広いので、野菜たっぷりがスタンダードな地域もあるのかもしれませんが、私が知っているモンテレイ及びメキシコシティで主流なトルタはこれ。ソーセージ!ベーコン!ハム!焼肉!卵!チーズ!ある限りのたんぱく質を総動員した、肉肉しいホットサンドイッチなのです。とても一口では上から下まで口に収まらず、上側から一口、下側から一口...と、交互に食べ進めていくことになります。肉たっぷりサンドイッチというと、カナダ・モントリオールのスモークミートサンド等が有名ですが、見た目のインパクトは負けていないと思います。笑
大きさ比較用にサングラスと撮ってみましたが、どこのお店でもこれが標準サイズ。厚さも10cm近くありますので、女性では(男性でも)一個食べきるのはなかなか難しいかと...。私はどんなに空腹でも、丸ごと一個食べきれたことがありません。この大きさで、しかもずっと同じ味なのがちょっと...。ただ具の組み合わせは色々選べますし、大抵、包み紙ごと半分に切って提供されるので、日本人同士の場合は二人以上で行って半分ずつ交換して食べると良いと思います。メキシコ人はこの大きさをものともしないので、現地の人に連れて行ってもらう場合は、この技は使えませんが(食べ切れなかった分のお持ち帰りは、どこの店でもOKです)。
日本だと写真を見て、挑戦してみたい!とそそられる人と、見ただけでお腹いっぱい...な人に分かれそうなトルタですが、こちらの人たちは本当にトルタが大好きで、屋台で一日中売られていますし、朝食でも夜食でも、このボリュームいつでもウェルカム!なんです(ちなみにトルタのお供はコーラがお約束)。世界有数の肥満大国の所以ここに有りな感じですが、そんなことを気にしている人はこの陽気な国にはほとんどいません。お肉がいっぱい=ハッピー!!なんですね。
日常的に食べるのは油分塩分共に危険ですが、旅の記念に日本ではまずお目にかかれないジャンクな味に挑戦してみてはいかがでしょうか?ファストフードなのでレストランには置いていませんが、トルタの屋台や簡易食堂は人の集まるところならどこでも簡単に見つけられます。今回写真を撮影しているのは、特に具の多さを売りにしているモンテレイのトルタ専門店、その名もモンスター・トルタスです。
どこでもメニューは大抵、トルタの名前の下に入っている具が書いてありますので、少し食材の名前をおくと注文を決めるのに便利です(パンは一種類なので、選ぶのは具のみ)。
★トルタの具一例
Salchica(サルチーチャ)=ソーセージ
Tocino(トッシーノ)=ベーコン
Jamón(ハモン)=ハム
Bistec(ビステク)=焼肉
Huevo(ウエボ)=卵
Queso(ケソ)=チーズ
Piña(ピニャ)=パイナップル
【データ】
名称:モンスター・トルタス(Monster Tortas)
住所:Calle Benito Juárez 400, Iturbide, 66400, San Nicolas, Nuevo León, México
TEL:52 81 2045 7219
営業時間:月ー土 11:00-21:30、日 12:30-21:00
※メニューは西語のみ
Sayaka
初めてのメキシコは、一年間の語学留学で訪れたメキシコシティ。今は仕事の都合で、二度目のメキシコ生活を通称「美男美女の街」「肉の街」のモンテレイで送っています。(名前に偽りなく、確かに美男美女は多いし、肉は美味しいです!)旅先で欠かせないのは、スーパーマーケット巡り・絵葉書を書く・各地の公共交通機関に乗ること。まだまだ旅行情報の少ないメキシコ、自分が「あったら便利」と思う情報を、どんどん共有していきたいと思います。