ホーチミン中心街のメインストリートとも言われる「ドンコイ通り」。フランス統治時代の歴史ある建物が多く見られることでも知られています。その中心部パリ・コミューンにあるのが、サイゴン大教会(聖マリア大聖堂)。ホーチミンでも主要な観光スポットとなっており、いつも多くの観光客で賑わっています。
1863年〜1880年のフランス植民地時代に、建築家ジュール・ブラール氏によって設計されたネオ・ゴシック様式の教会。内観は天井が高く広々としており荘厳な雰囲気に包まれています。キリスト教徒が多いベトナムでは、ミサの休日になると多くの信者が訪れるのだそうです。
パリのオルセー美術館をモデルにしたと言われるサイゴン中央郵便局。有名なエッフェル塔を手がけた建築家ギュスターヴ・エッフェル氏が設計しました。郵便局というより、美術館か博物館のような佇まいですね。(こちらは2014年時に撮影したもので、2017年現在は黄色に塗り替えられたようです)
建物内はヨーロッパの駅舎を思わせる内装!入り口には木製の電話ボックスが並んでいますが、中は電話だったりATMだったりと様々。中央は土産物店、両側は郵便局のカウンターになっています。一番奥にあるのは故ホー・チ・ミン主席の肖像画で、遠くからでも存在感がありますね。
1897年、フランス人建築家ウジェーヌ・フェレにより建てられたホーチミン市民劇場(サイゴン・オペラハウス)。一時期は国会議事堂でもありましたが、現在は劇場として使われています。パリの美術館プティ・パレを思わせるファザードが素晴らしく、ウェディングの記念写真のスポットとしても人気があるようです。
今回はドンコイ通りで見ることができるフランス統治時代の建物をご紹介しました。話題の店も多くショッピングやグルメを楽しめる通りですが、近代建築が好きな方はぜひ色々周ってみてはいかがでしょうか?
【データ】
地名:ホーチミン市1区ドンコイ通り(Đồng Khởi)
住所:Bến Nghé Quận 1 Hồ Chí Minh
篠宮あかり
広告会社や出版社などを経てフリーのトラベルライターに。プライベートでひとり旅に目覚めてからはアジア、ヨーロッパ、アフリカなど数十カ国を渡航。個人ブログ「いつだって、ひとり旅!」を開設後、様々な旅メディアで国内外の観光スポット、ホテル、グルメを紹介しています。