誰もが一度は耳にしたことのある歴史スポット「喜望峰」。1488年、ポルトガル人のバルトロメウディアスがヨーロッパ人として初めてこの地に到達し、後にヴァスコダガマ達がインドに辿り着く際の重要な経由地となったのがこの喜望峰です。 場所は南アフリカのケープタウンの南端にあります。※最南端ではありません 南極にほど近いこの場所には1100種を越える土着の植物が咲いており、固有種を含め250種以上の鳥たちを見て楽しむこともできます。 喜望峰は国立公園の中にあり、ケープタウン観光の人気コースの一つにもなっています。交通手段は、観光バスかレンタカーが主流です。日本からはるばる来てケープタウンの南端まで行くと聞くとあまりの距離に気が遠くなりそうですが、70kmほどの距離なので実は1時間半ほどで着けちゃうのです。ケープタウンまで来たなら外せない名所ですね!ケープタウンからは車幅の広い道路を南に向かって進みます。海沿いを通るルートと山間部を通るルートがあるので、行きと帰りで変えてみてもいいですね。1時間20分ほど走ると喜望峰が所属するテーブルマウンテン国立公園入り口に到着します。入場料を支払い、喜望峰の駐車場まで20分ほど車を走らせます。※入場料は末尾記載のHPから確認できます。 広い駐車場には観光バスやレンタカーがたくさんあり、観光客がたくさんいます。まずは一つ目の見所「Lighthouse=灯台」へ向かいます。高台にある灯台へは「Flying Dutchman」というケーブルカーか徒歩で登ることができます。ケーブルカーは所要時間5分ほどでした。徒歩で登っている方も大勢いましたよ。 ケーブルカーで楽々と頂上まで登ると絶景が待っていました。何も無い絶景です。はるか昔、ポルトガルから荒波を越えてここに辿り着いた人がいたのかと思うと、「昔の人はなんてすごいんだ」と安物の表現ですが思わずにはいられません。 世界中から観光客が集まっているのでしょう。各都市までの距離を記したポールの前ではみんなが写真を撮っていましたよ。生憎、JAPANはありませんでした。 ケーブルカー乗り場の付近にはお土産物屋もありました。さすが南アフリカ、動物の絵柄のものが揃っています。お子さまへのお土産にもってこいですね。値段は見ていませんが、もちろん観光価格だとは思います。 二つ目の見所は、喜望峰と書かれたサインボードです。灯台のある場所から車で海辺へと5分ほど移動するとあります。ここに行くまでに道路を何匹ものダチョウが通過しました。 「CAPE OF GOOD HOPE=希望の岬」この岬を発見したバルトロメウディアスは、強風が吹き荒れてあまりに難しい航海だったことから「嵐の岬」と名付けました。しかし後に、ヴァスコダガマがこの岬を経由してインド航路を発見しポルトガルに大きな希望をもたらしたため、ポルトガル国王ジョアン二世により「希望の岬」と改名されたのです。日本語で「HOPE=喜望」と訳す所以は分かっていません。日本からはるか遠くにあるケープタウンの喜望峰。アフリカ大陸南端から雄大な海を眺め、過去の偉大な功績に思いを馳せ…歴史の苦手な私でもジーンと胸が熱くなるものがありました。ケープタウンの町中からわずか1時間半ほどです。ぜひ、足を運んでみてくださいね。 【データ】名称:喜望峰(Cape Of Good hope)交通:レンタカー、観光バス(HPに詳細あり)入場料:おとなR135(約1178円)、こどもR75(約654円)URL:http://capepoint.co.za サリーアラブ首長国連邦はドバイで暮らしています。超高層ビルが立ち並び、200以上の人種が暮らすドバイ。ふと横に目をやると、モスク。そして町の奥には砂漠。近代と昔ながらが混在する国際都市ドバイから、面白いアラブの世界を紹介します。