まずは「リトルイングランド」の別名もいただく「紅茶のふるさと」ヌワラエリヤの街にある老舗ホテル「グランドホテル」のアフタヌーンティー(ハイティー)からご紹介しましょう。
ホテルは英国植民地時代の名残りでブリティッシュな雰囲気。標高1800メートルのこの地はイギリス人の避暑地としても有名で西洋風の建物が垣間見られる可愛い街並みが、ある意味スリランカらしくない風情です。
グランドホテルのティーラウンジはスタイリッシュなアイテムに囲まれ欧米人にも人気。地元スリランカではポピュラーな紅茶メーカー「ディルマ」のカラフルな紅茶缶が並びセンスの良さを感じます。
お天気もよくテラス席は高地ならではの爽やかな風が心地よく黒のパラソルや椅子にも高級感が漂います。
「アフタヌーンティー」といっても既成の概念にとらわれず上段は欧米でも人気の「すしロール(巻き寿司)」があったり、お食事系が並び、アジアンリゾートらしい食材選びでランチ代わりにふさわしいプレートでした。
中段はサモサやハンバーガー、スリランカのカレーコロッケなどローカルフードが旅気分を上げてくれます。
下段がスイーツ系、素朴だけど甘さは控えめ。見た目以上に繊細なお味で、ディルマの紅茶もお食事にも合うように渋さがなく軽めのセイロンティーらしいお味に納得。
朝食をいっぱいいただいておけばランチ抜きで充分満足な内容。観光&ショッピング&移動だけに終わってしまう旅の日程に優雅な時間をプラスでき、少しトクした気分になれます。
一方、南部のゴールでは「アマン」リゾートが誇るホテル「アマンガラ」が君臨しています。今回は宿泊なしのアフタヌーンティー・オンリーなので敷居もそれほど高くない?
とは言っても、コロニアルな雰囲気の中、洗練されたインテリアのロビーラウンジは凛とした空気感で背筋が伸びます。
テラスサイドのお席ならカジュアルな雰囲気でグループで予約しても落ち着けました。
宿泊者ならプールサイドでもライブラリーテラスでも、客室でも好きな場所に、こちらのアフタヌーンティー3段スタンドを運んでくださるそうですよ。
さすがに8人分は圧巻!ピンクのシュークリームが愛らしく、おなじみの英国菓子もあったり一同写真撮影が止まりません。
サービスもホスピタリティーにあふれ「微笑みのおもてなし」が光ります。
下段は、やはりサモサやサンドイッチ。色は茶系が多くなりますが紅茶にも合うティーフードがうれしい。
中段の前に評判の良い存在感のある特大スコーンが登場します。見た目どおりのサクサクな食感に冷めても美味しいスコーンと紅茶の組み合わせが改めて絶妙だと認識しました。
中段からすでにスイーツが、これでもか?と並び日本人には、この甘さは、なかなか手強い。
上段もスイーツ攻撃が続きます。ポルトガル統治時代の名残なのか?エッグタルトは他のスリランカのティータイムでも登場していて定番なのかもしれません。メレンゲやマカロンは食べやすく、それぞれのスイーツのグレードは高く紅茶ももちろん上質なセイロンティーがセレクトされています。
旅の途中で、ランチでも夕食でもなくホテルアフタヌーンティーの優雅な時間をとれるのは、なんとも贅沢で長い移動の疲れも吹き飛びます。スリランカのトイレ事情も考えると、この「休憩」は貴重。
高級ホテルであってもスリランカはドレスコードもうるさくない。Tシャツにスニーカーでも気軽に立ち寄れるのがいいですね。
ただテラス席だと、虫よけスプレーが必要となり日差しが強い季節は帽子もマストアイテム。あとは食べ過ぎあとの「胃薬」を準備しておけばいいかな?
気になる価格も非常にリーズナブルだし、せっかくなのでスリランカのエレガントなアフタヌーンティー体験で「紅茶生産国」の現地紅茶をじっくり味わってみるのはいかがでしょうか?
【データ】
店名:グランドホテル「ティーラウンジ」
住所:Grand Hotel Road, Nuwara Eliya, Sri Lanka
Tel:(94)-52-2222881
営業時間:12:00~15:30
URL:http://www.grandhotel.website/ja/
店名:アマンガラ ダイニング
住所:10 Church Street, Fort, Galle, Sri Lanka
Tel: (94) 91 223 3388
URL:https://www.aman.com/ja-jp/resorts/amangalla