2013年、ジョージタウンのムンツリ通りにオープンした「カメラ」博物館。ビンテージもののカメラから、トイカメラに至るまで数えきれないほどのカメラが展示されている。ちょっと変わったカメラも展示されているし、ショップやカフェも併設されているので、カメラマニアでなくても楽しめる。 カメラ博物館の1階は、小さなイベントスペースとショップ、カフェが入っている。1階には無料で入ることができる。2階が展示室となっており、大人は20リンギットの入場料が必要。12歳以下の子供は無料だ。 カメラ博物館の展示室 2階に上がると広い展示スペースがあり、無数のカメラが並べられている。 懐かしいヤシカの二眼レフカメラ、ライカ、蛇腹の付いた大判カメラなどなど。日本の、キャノン、ニコン、オリンパス、ミノルタ、ペンタックス、マミヤなどのオールドカメラも多数展示されている。閃光電球を使用するフラッシュも懐かしい。子供向けのトイカメラなどもあり、なかなか楽しめる。それにしても、よくこれだけ集めたものだ。 大きな展示室を見終わって廊下に出ると、もうひとつ小さな展示室がある。ここにはちょっと変わったカメラが集められている。上の写真は、旧日本軍が使用した機関銃型のカメラだ。戦闘機に取り付けて、銃撃手のトレーニング用に使用したものだ。 こちらは、各国のスパイが利用したという超小型カメラ。右上の方に置いてあるコインを見ると、いずれもかなり小さいのがわかる。この小さい方の展示室の横に、もうひとつ小部屋がある。ここは、部屋そのものをカメラに仕立ててある。壁にあけた小さな穴から外部の光を取り込み、部屋の内部に外の景色を逆さまの像として映し出す。カメラの原理が、意外とシンプルであることがわかる。これについては、体感しないとなかなかわかりにくいので、是非現地に足を運んで体験していただきたい。 スナップショップ 展示室を見終わったら館内にあるお土産店「スナップショップ」をのぞいてみよう。Tシャツやカメラ型のペンダント、キーホルダーなど手軽に買える小物が揃っている。もちろん、カメラに関するものばかりだ。 ダブルエクスポージャー カメラ博物館には、「ダブルエクスポージャー」という小さなカフェが併設されている。 このカフェには、レインボーケーキやカメラ型のカップケーキなど、ユニークなケーキが揃っている。外は暑いので、ここでケーキを食べながら一服していくのもいいだろう。 アイスドリンクを注文するとレンズ型のカップに入れて出してくれる。徹底して、何でもカメラだ。ちなみに、このカメラ型のカップは「スナップショップ」で購入できる。 カメラ博物館は、おしゃれなカフェが多いムンツリ通りにあり、ジョージタウン内のホテルに宿泊していれば徒歩で行ける。すぐ横には、同じオーナーが経営する猫カフェもある。ジョージタウン観光のメインとなる、ハーモニーストリートからも近い。カメラ好きも、そうでない人も、街歩きの合間に是非立ち寄っていただきたいスポットだ。 【データ】 カメラミュージアム(The Camera Museum)【住所】49,Lebuh Mntri,10200,Penang,Malaysia【TEL】+60 04-2613649【営業時間】9:30-18:30【定休日】年中無休 阿部 吾郎24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。