キャンプや旅行で体験する洞窟探検。
暗くて足元の悪い中を進むのは、ちょっとした冒険気分です。
ペラ州(Perak)イポー(Ipoh)から南へ25km、車で約30分ほどのゴペン(Gopeng)にあるグア・テンプルン洞窟(Gua Tempurung)ではそんな冒険、いやそれ以上ができます。
４０分ほどの軽いトレッキングから4時間かけてヘッドライトとヘルメットをつけ、水に浸かりながら行く4つのツアー。
暗いところ、高いところが苦手だとかなり過酷な探検になるかも!?
まずはコースの説明。到達ポイントによってツアー内容は2種類4パターンあり、名
ドライツアー(Dry Tour)は、濡れないで運動靴程度の軽装で参加可能。
GF(40分)-大人RM40、子ども&シニアRM10
TOW(1時間45分)：大人RM30、子ども&シニアRM15
ウエットツアー(Wet Tour)は、文字通り水につかったり穴を抜けたりとタフ。
TWR(2時間30分)：大人RM40、子ども&シニアRM20
GT(3時間30分)：大人RM50、子ども&シニアRM25
一番軽めのツアーでも40分かかります。そして最長の場合3時間30分。
これはもうアトラクションというよりもアドベンチャー。
実際にツアー難度が高くなるとガイドさんと共に洞窟内を行くことになります。
今回参加したのは自分たちだけで行ける一番短い40分のGFコースにしました。
結果から言うと、できたらスニーカー、サンダルの場合でも滑らないソールなどの方が無難です。
というのもアップダウンする傾斜や階段が多く、濡れているところなどもあったからです。
中に広がるのはとにかく大きくて広くて、そしてぽっかりと口を開ける洞窟。
ただしここから先はかなり狭く細くなってきます。
石灰岩でできている鍾乳洞があちらこちらに。内部は5カ所ほどに分かれていて、気温や水位がそれぞれ異なるのだとか(※)。
※ツーリズムマレーシア公式サイトより
http://www.malaysia.travel/ja-jp/places/states-of-malaysia/perak/tempurung-cave-gua-tempurung
手すりもついた階段や鍾乳洞に沿って進むだけなのですが、高低差があるのと遥か下方から聞こえてくる流水の音がスリリング。
ヒンヤリしているイメージがある洞窟ですが、かなり蒸し暑い。
汗だくになりながらひたすら前進。
でもふと顔をあげると壮大で幻想的な趣をたたえた岩が目の前に。
どのぐらいの年月をかけて、このような形になったのであろうかと悠然としたその姿に見入ってしまいます。
一番短い40分コースの終点がプラットフォーム4(Platform 4)。
ゴールデン・フロウストーン(Golden Flowstone)と名付けられたところまでとなります。
膝がガクガクするほど怖い気持ちを抑え絶景の中進んできましたが、着いてしまうとあっけなくもあり。
そしてここから先のコースは胸まで水に浸かることもあるらしい、本格的な探検コースが続きます。
入り口付近に流れる清流。グア・テンプルン洞窟より流れてきます。
泥で濁った河が多いマレーシアでは珍しいほどの透明で冷たい水。
もしかすると長い時を経て石灰岩の中を通り濾過された水なのかもしれませんね。
【データ】
店名：グア・テンプルン洞窟(Gua Tempurung)
住所：Pusat Pelancongan Gua Tempurung, 31600 Gopeng, Perak
Tel：+605-3591561
URL：http://www.gtoc.asia/# (公式サイト)
http://www.malaysia.travel/ja-jp/places/states-of-malaysia/perak/tempurung-cave-gua-tempurung (ツーリズムマレーシア公式)
営業時間：9:00-16:00(最終ツアー催行時間)
休み：なし
※公共のアクセスは期待できません。レンタカーまたはタクシーアプリなどを利用してイポーから。またはツアーなど。
逗子 マリナ
広告代理店、コミュニティ紙の取材記者、その後フリーランスへ。雑誌ライター、ムック本コピーライターの他、現在は主にWebを中心に寄稿。今まで訪れた国は約30カ国。アメリカ、オーストラリアと海外在住歴はのべ8年。現在はクアラルンプール在住。旅は寄り道や偶然に発見が多いので自分で車を運転していくのが好き。
