![彼方を見やる犬と、馬の姿](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/17021508120691788.2.jpg)
ハイド・パークは、ロンドン中心地にある大きな公園。それに沿ってパーク・レーンという大通りがあります。この周辺は有名ホテルも多いから、旅行中に宿泊などで立ち寄る機会が多い事でしょう。
![大通りから見た慰霊モニュメント](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/17021508120699395.8..jpg)
そのパーク・レーンとアッパー・ブルック・ストリートの交差点には、遠目に見ると児童公園でもあるのかな?と思うほど小さな緑地帯があるんですよ。でも、何やら動物の姿をしたオブジェも見えてきます。
![「アニマルズ・イン・ウォー(戦時下の動物たち)」](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/1702150812072620..jpg)
これは、20世紀に起こったすべての戦争でイギリス軍の戦いに貢献した動物たちに捧げられた記念碑。第一次世界大戦勃発から90周年を迎えた、2004年に建てられました。
![重い武具を背負って歩む2頭のロバ](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/1702150812075543.2..jpg)
銅像となっているのは馬、ロバ、犬ですが、2つの世界大戦では大活躍した伝書バトも讃えられています。第一次大戦では10万羽、第二次では20万羽もの伝書バトが通信に使われていたそうです。
![荷役にあえぐロバの表情が心を打つ](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/1702150812079136.7..jpg)
犬は伝書バトなみに通信役はもちろんのこと、地雷の探知や戦地の兵営まわりのガードをしたり、中には20回以上も兵士と一緒に敵地へパラシュートで降下した犬などもいたそうです。
他にも戦艦に兵士とともに乗船して彼らの心を慰めたペットの猫、ラクダやカナリア、そして象なども戦時中にあらゆる用途で使われました。
![They had no choice 彼らに選択肢はなかった](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/17021508120712170.3..jpg)
壁にはそんな史実が簡略に刻まれているほか、「They had no choice:この動物たちには選択肢がなかった」という言葉にも、強く胸を揺さぶられます。
![ロバの息遣いと足音まで聞こえてくるような](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/img/17021508120714855.5..jpg)
戦争は多くの人間たちを犠牲にするだけではないんだ・・・という事を、改めて見る者に強く訴えてくる、動物たちの慰霊モニュメントなのです。
【データ】
戦時下の動物たちへの慰霊碑(Animals in War Memorial)
住所:Brook Gate, London W1K 7TN
Tel:020₋7641₋6000
URL:http://www.animalsinwar.org.uk/
![小野 雅子](https://www.studyabroad.co.jp/files/blog/tabiisara/writer/58.jpg)
小野 雅子
ロンドン西郊外に住む会社員、職場はヒースロー空港周辺です。在英20年以上の経験値を発揮して、初めてイギリスへいらっしゃる方にも興味深く分かりやすいロンドン観光&生活ガイドとしてお役に立てれば…と思います。個人ブログ「ロンパラ!」はこちら♪