今年もバレンタインの季節を迎え、スーパーやドラッグストアなどは特設コーナーを設置して商戦真っ只中です。各種チョコレートはもちろんのこと、手作り派のための製菓グッズやハートがモチーフのインテリア雑貨など、特設コーナーに行けば何もかもが揃います。アメリカのバレンタインデーは一般的には男性が女性に花束をやプレゼントを贈る日。この日に思い切ってプロポーズをする人も多いですし、特別デートのためのレストランの予約も早いうちから埋まっていきます。でも今回お話しするのはそういうロマンチックなバレンタインのアイディアではなく、特設コーナーの大部分を占める可愛い子供用バレンタイングッズについてです。大きさも手頃、お値段もおサイフに優しいのでおみやげにもってこいですが、セット価格であまりにも廉価なので、バラまきおみやげの季節物オマケみたいに付けたらどうだろう...というご提案です。 さて、毎年2月の声を聞くと小学生、特に低学年の子供達は学校からクラスメートの名前のリストをもらってきます。クラス名簿が無い学校も多いため、秋に学校が始まったのに2月になって初めてクラスの子供全員の名前が分かるなどということもあります。何があるかというと、学校でバレンタインを行事として取り入れていて、クラスメート同士でカードやプレゼントのやり取りをするんです。その際、人気者と恥ずかしがり屋さんとでもらう数に差が出ないように「あげたい人は全員分の用意をしてきて下さい」ということになっています。たいていの子は自分ももらいたいですから頑張ってクラス全員分を用意し、カードだけでも構わないところ、やっぱりバレンタインですから気は心で小さなキャンディやチョコレートをつけます。でもアメリカの小学校は少人数制とはいえ、1クラスに22〜23人から30人はいますから、用意すると言ってもまとまった数になり、なかなか大変ですが、やはり文化なんですね、特設コーナーにはそのときどきの人気キャラクターのカードセットがどっさり売っているんです。 中は大きくても5センチ四方ぐらいの小さなカードが24枚〜36枚分ミシン目つづりになっていて、片面に可愛い絵とともにメッセージが「ハッピー・バレンタイン!」とか書いてあり、反対側に相手の名前と送り主である自分の名前を書き入れるようになっています。小さいカードなので他に何か書ける余白もなく、大量にカードを書かなければならないのに合理的にできています。幼稚園なんかだと限られた余白に収まるように字を書く練習にもなります。 同じキャラクター物でもディズニー系は男女年齢問わず喜ばれます。スターウォーズはロングランで毎年違うデザインが出ますし、コレクションしている人もいるほどです。 余談ですが、このバレンタイン交換のために郵便ポストを手作りさせる学校もあります。特設コーナーがある店、特にクラフトショップなどでは子供雑誌の付録的なポスト作りキットが売られています。こんなのが出来ると思うと、ちょっと自分が作ってみたくなってしまいますね。 こちらはティッシュの空き箱などをリサイクルして作れるようになっているキット。子供に与えるのに、親としてはこちらの方が好きかもしれません。ちなみにうちの子達が通う小学校では、それが図工の宿題になっていた時期があり、親の方が張り切ってしまって手伝い過ぎ、恐ろしく立派なポストを持ってくる子がいたものでした。子供の背丈と同じぐらいのティラノサウルスがちゃんと立っていて、お腹部分がポストになっているというのを見た時は、これは点は付けられない、担任は気の毒にと思ったものでした... 話を元に戻して、こういう小さなカードに付けるチョコやキャンディーは大袋入りでバレンタイン用の小包装になっているのを使いますが、それよりもう少し頑張りたい相手、例えば子供から担任にあげたいなどという場合には、上の写真にあるような普通のチョコがバレンタイン特別パッケージになっているものが便利です。これだと1個3ドルから5ドルぐらいなので、面白がってくれる人にはばらまき用にしてもいいかもしれません。 カードのセットのほうも、以前は小さなカードのほかにはせいぜい小さなシールが付いているぐらいだったのが、この頃は鉛筆や消しゴムなどが付いているものも増えました。これはチョコレートの製造工程でナッツ類が混入する危険性があり、この頃増えているナッツアレルギーの子供にチョコレートやキャンデーの代わりにということで増えてきた傾向です。アレルギーがなくても山ほど甘いものをもらえば子供は食べたくなるし、体にも歯にも悪いですし、お菓子以外のほうが歓迎されるのはいいことだと思っています。 ところで、子供達がクラスメート用に買う小包装のチョコ売り場で今年の新製品なのか、今まで見たことがなかったのがこちら、レッドベルベットケーキ味のキットカットです。このケーキはチョコレートスポンジに赤い着色料、もしくは野菜のビーツの赤を加えて綺麗な赤に仕上げ、何層にもスライスしてクリームチーズがベースのフロスティング、またはミルキークリームのような味のアイシングをたっぷり挟み込んだ、リッチなレイヤーケーキです。大好きなんですが、カロリーを考えるとかなり危ないのでなるべく買わないようにしています。これもかなり迷った挙句、自分に自信が持てなくて買わずに帰ってきたんですが、バレンタイン前にもう1回見かけたらフラフラ買ってしまうかもしれません。 今回ご紹介したものは、アメリカ国内ではごく普通の総合スーパーやドラッグストアで手に入ります。季節もので大抵のお客が見に行くため、特設コーナーが店内の一番奥に設置されていることも多いです。どうぞ探してみてくださいね。 【データ】※この記事で取り上げた店店名:フレッド・マイヤー(シアトル地元店)住所:915 NW 45th St, Seattle, WA 98107TEL:(206) 297-4300URL:https://www.fredmeyer.com/営業時間:年中無休 7:00〜23:00お近くの店舗の検索は下記URLより郵便番号を入力してくださいhttps://www.fredmeyer.com/storeLocator?hash=findStoreLink店名:ターゲット シアトル店(全国チェーン店)住所:1401 2nd Ave, Seattle, WA 98101TEL:(206) 494-3250URL:http://www.target.com/営業時間:年中無休 7:00〜23:00お近くの店舗の検索は下記URLより郵便番号を入力してくださいhttp://www.target.com/store-locator/find-stores 店名:バーテル・ドラッグス(シアトル地元店)住所:1628 Fifth Avenue Seattle, WA, 98101TEL:(206) 622-0581URL:https://www.bartelldrugs.com/営業時間: 月〜金曜 6:00〜22:00 土曜:7:00〜22:00 日曜:8:00〜22:00お近くの店舗の検索は下記URLより郵便番号を入力してくださいhttps://www.bartelldrugs.com/store-locator/店名:ライト・エイド(全国チェーン店)住所:201 Broadway E, Seattle, WA 98102TEL:(206) 324-7111URL:https://www.riteaid.com/営業時間:日曜 9:00〜21:00 月〜土曜 7:00〜21:00お近くの店舗の検索は下記URLより郵便番号を入力してくださいhttps://locations.riteaid.com/locations/search.html Eko夫の転職に伴い渡米、シアトルに住み着いて、気が付けば20年になりました。仕事、子育て、学業と突っ走って来ましたが、2011年3月の震災をきっかけに、微力ながら復興のお手伝いをさせて頂いています。長年住んでいるからこそ知っている昔話など交えつつ、大人の、または家族で、そして子供向けと、シアトルの色々な楽しみ方をお届けします!