アラブ首長高連邦はイスラム教が国教で、豚肉やアルコールを食すことを良しとされていないことはよく知られているかと思います。豚肉やアルコールが使えないとなると、作れる料理が限られます。日本料理は多くの調味料にアルコール成分や豚エキスが入っているので、ドバイで日本食屋へ行っても「アレ?」と物足りなさを感じるかもしれません。そして中華料理も然り。紹興酒や豚肉が使えません。豚肉・アルコール成分の使用許可が降りているホテル等もあるのですが、なかなか値段がはります。ドバイで手軽な値段で美味しい中華を食べるなんて無謀なのかな〜
なんて思っていたら、なんと、鼎泰豊(ディンタイホン)がやってきたではありませんか。巨大なスキー場が併設されていることでも有名なモールオブジエミレーツ(MallOfTheEmirates)の新しくできた2ndフロアに店舗があります。
鼎泰豊とは1958年に台湾で創業した世界的にも有名な料理店です。鼎泰豊と言えば、小籠包!皮をつつくとジュワッと溢れ出す小籠包の肉汁がとても美味しくて人気なんです。ここ、モールオブジエミレーツの店舗も例に漏れず大人気で、特にオープン当初は余裕の1時間待ち!ドバイで初めて行列を見ました。
日本語とフランス語訳が記載されている食べ方ガイドに沿っていただきます。ガイドに記載されているようにお酢とお醤油の割合にはこだわりがあり、店員さんが美味しい配分で作ってくれます。
さて、冒頭でもお伝えしたとおりドバイはイスラム教の国。豚肉、アルコールはNGです。でもさすが世界の鼎泰豊!鶏肉で肉汁を再現してくれているんです。もちろん豚肉と風味が違いますから同じとは言えませんが、パサついているのかなと思った予想を越える鶏肉小籠包の美味しさでした。鶏肉の小籠包は6つ入りで22Dhs(約660円)、シーフード小籠包は6つ入りで32Dhs(約960円)です。
他にも、エビと鶏の餃子は6つ入りで38Dhs(約1140円)です。しかも羽根つき餃子!美味しい!変わり種としては同じような見た目で「マトン餃子」があります。マトンは「羊肉」です。ザ・ドバイというか、ザ・イスラム教の国といった感じです。気になる方はぜひおためしください。33Dhs(約990円)です。
点心以外の前菜、主食もそろっています。どれも量は多すぎず(やや少なめ?)、また値段も20〜40Dhs(約600〜1200円)程度なので数人で何皿か注文すると色々と味を楽しめて良いのではないでしょうか。
海外旅行をすると日本食はもちろんのこと中華料理など親しみのある味を欲することがありますよね。鼎泰豊の味付けはどこかほっこりするような優しい味付けなので、疲れた胃腸を癒してくれることと思います。有名ショッピングモールのなかにあり、それでいて値段もドバイにしては安心価格です。「豚肉・アルコールを一切使用していない鼎泰豊」という、ここならではの特徴も忘れずに食事を楽しんでみてくださいね。
【データ】
店名:鼎泰豊(ディンタイホン)
住所:モールオブジエミレーツ(MallOfTheEmirates)2ndフロア
時間:午前11時〜午後10時(木金曜日は午後11時まで)
電話:042651288
サリー
アラブ首長国連邦はドバイで暮らしています。超高層ビルが立ち並び、200以上の人種が暮らすドバイ。ふと横に目をやると、モスク。そして町の奥には砂漠。近代と昔ながらが混在する国際都市ドバイから、面白いアラブの世界を紹介します。