海獣好きには有名、世界有数のダイビングスポット ダイビングやシュノーケリングが趣味で、メキシコのラパスに憧れている方は多いのではないでしょうか。ラパスには世界的にも珍しい、野生のアシカと泳げるスポットがあるのです。しかもアシカ達はかなり人好きで、積極的に寄ってきては身体を擦り付けてきたり、甘噛みしてきたり(怪我をするほど噛まれることはほぼ無いので、ご安心を!)。まるで犬や猫と戯れるようにアシカと遊べるのですが、アシカの生息地エスピリトゥ・サント島までの行程は、メルヘンなイメージと違ってかなりハード。これから行くのを計画している方に、実際シュノーケリングツアーに参加してきた経験から、是非以下の点を踏まえてから参加することをお勧めします。 ?目的地までは船で片道二時間 海自体は波が高いわけでは無いのですが、船が小さい上にかなりのスピードなので、結構揺れます。下手にスマホやカメラなどいじっていたら、船酔い必至です...実際、同じ船で、船酔いでダウンして海に入れなかった人がいました。私が乗った船は横になれるスペースの無い造り、食事も含めて昼から夕方までずっと船の上のツアーだったので、一度酔ってしまったらもうひたすら耐えるしかない感じでした。酔いやすい方は、事前に薬で自衛しましょう。 ?一人でじっとしていられないお子様には向きません ツアーに年齢制限は無いのですが、ベビーカーで乗り込もうものなら、片手で船の手すり、片手でベビーカーを往復4時間支え続けることになります。もう少し大きなお子様でも、走行中はモーター音が大きくて隣の人との会話も困難、携帯ゲーム機等も船酔い対策で使えませんし、甲板は簡単な柵しかないので歩き回れません。お子様連れの場合は、片道2時間1人でじっとしていられるか?をご検討ください。 ?泳げない人でも参加OK!の実態は、浮き輪シェア シュノーケリングツアーは、泳げない人でも参加OKでした。救命胴衣と足ひれをつけていますから、まず沈んでしまうことは無いのですが、泳げない人5名で船に積んである唯一無二の浮き輪をシェア。参加者40名を2チームに分けて、20名ずつ海に入ったのですが、一緒に入るインストラクターは各二人ずつしかいません。海も底が見えるほどの透明度は無いので、宣伝の割には、泳げない人には結構ハードルが高いような・・・。泳ぎに自身の無い方は、 ・マイ浮き輪持参 ・常に泳げる同行者に近くにいてもらう くらいの対策は取ったほうが良さそうです。 ?死活問題・寒さ対策 写真でも分かる通り、私がツアーに参加した2016年年末は、運悪く寒波襲来、その上雨でした(本来ならこの季節でも、日中は気温28度ほどで日が照っています)。船には日除けの幕が天井代わりにはってあるのですが、これがメッシュなので雨除け効果はゼロ。びしょびしょで高速走行ですから、相当寒かったです。泳いだ後のサービスで出てくるのも、冷えたスイカ・メロン・ソフトドリンクと、冷たいもののオンパレード!運悪く天気が悪い中参加することになってしまったら、魔法瓶に温かい飲み物やホッカイロでもあると、格段に快適だと思います。 (本当は、天気の良い暖かい日を選んで参加できるくらい余裕を持ってラパスに滞在できれば、理想的なんですけどね。笑) ?もう一つの死活問題・空腹対策 ラパスの港を出たのが大体お昼12時、そこから移動2時間、2チーム各30分ほどアシカと泳いで、お昼を食べるスポット(入り江)に移動して...お昼ご飯は4時過ぎ!泳いだ後の空腹に、これはかなり辛い。食事込みのツアーだったので何も持っていかなかったのですが、とにかく移動が長いので、おやつくらいはあった方が良いです。ちなみにお水とソフトドリンクはツアー中飲み放題、お昼ごはんはセビーチェ(白身魚のマリネ)、セルフで作るサンドイッチ(ハム、チーズ、レタス、トマト)、ポテトチップスとチョコチップクッキーでした。 ?ドル払いよりペソ払いが断然おすすめ ラパスはツアー会社に限らず、米ドルが使える箇所がかなり多いです。今回は4泊5日のラパス旅行で、現地に着いてからいくつかツアー会社を回ってシュノーケリングツアーを予約したのですが、 ・ラパス市内から港までの送迎 ・エスピリトゥ・サント島までの船 ・シュノーケリングセット ・昼食と飲み物 で、トータル7,8時間、1人750-900ペソくらいが相場のようです。ドル払いも可ですが、日本円に換算して考えると、ドル払いだとペソ払いの2割増しか、それ以上にかかるところも。こちらが日本人だとまずドルでツアー代を提示されると思いますが、ペソだといくらか?確認してみることをお勧めします。 ちなみに私達が今回参加したツアーは、ドル払いで$50(約5700円)、ペソ払いで$850(約4470円)でした。 ここでしかできない体験を求めて、世界中から旅行者を集めるラパス(私が乗った船で一番遠くから来た方は、スイスからでした!)。私は元々マリンスポーツや釣りの趣味は無いので、夢の島までの道のりは想像以上にハードでしたが、次はもっとしっかり準備をして万全の体制で挑みたい...と、既に再訪問する気満々でいます。笑 アシカとは一年中泳ぐことができますが、1月中旬から2ヶ月ほどはホエールウォッチング、また通年で野生のジンベイザメとシュノーケルで泳ぐアクティビティも行われていますので、動物好きな方は是非、メキシコ旅行の候補地に入れてみてください。 以下、参考に今回利用した旅行会社の情報を載せておきます。 【データ】 名称:クルブ・カンタマル(Club Cantamar) 住所:Alvalo Obregón 1665-2, Malecón, La Baz, Baja California Sur, 23000 TEL:52-612-122-1826 URL:http://www.clubcantamar.com/index.html(西語、英語) 営業時間:8時-20時 アクセス:ラパスのバスターミナルから徒歩3分ほど。マレコン(海沿いの遊歩道)に面して、バスターミナルと“LA PAZ”のフォトスポット(何と呼ぶのでしょう。。。よく観光地にある、街の名前を模したオブジェ、下の写真参照)の真ん中あたりにあります。 Sayaka初めてのメキシコは、一年間の語学留学で訪れたメキシコシティ。今は仕事の都合で、二度目のメキシコ生活を通称「美男美女の街」「肉の街」のモンテレイで送っています。(名前に偽りなく、確かに美男美女は多いし、肉は美味しいです!)旅先で欠かせないのは、スーパーマーケット巡り・絵葉書を書く・各地の公共交通機関に乗ること。まだまだ旅行情報の少ないメキシコ、自分が「あったら便利」と思う情報を、どんどん共有していきたいと思います。