世界中の都市で観光アクティビティとして人気を集めるサイトシーイングダブルデッカー (2階建てオープントップバス) が、ついに台北の街にも誕生しました。 2017年1月18日より正式運行開始となった台北のオープントップ観光バス「臺北市雙層觀光巴士」。当日の午前中には、台北市政府にて記者会見とメディア向けの試乗が行われました。 台湾第二の都市と呼ばれる高雄では一足先に2016年から運行を開始していた2階建オープントップバスですが、台北は2017年からサービススタートです。 台北市のダブルデッカーはVOLVO社製の車両で、全長約12m、高さ約4m。バスの駅名アナウンスは、中、英、日、韓の四か国語で、Wi−Fiも完備され、専用のアプリをダウンロードしておけば、観光案内を多言語で聞けるそうです。 今回、台北2階建て観光バスサービスでは、おもてなしも重視しており、日本の観光バス大手「はとバス」と事業協力し、「はとバス式おもてなし」のノウハウを指導してもらったとのこと。乗務員はしっかり制服を着用して、安全確認や乗客のケアなどを行います。こういったおもてなしサービスは日本以外の観光バスでは珍しく、注目を集めるポイントでもあります。 始発と終点は、台北車站(台北メインステーション)です。乗り場は忠孝西路のM4出口付近、下り場はM3出口付近で、乗り場はもちろん、悠遊卡(Easy card)や一卡通(iPASS)などのICカードで、どこのバス停からも乗ることが出来ます。さらに事前にWebサイトからのチケットの購入も出来ます。「HOP ON/HOP OFF」方式で、チケットの時間内なら好きなところで降りて、また乗れるというのがポイントです。 チケットは、單次票(シングルライダー/4時間以内で乗り降り自由)NT300 、日間票(デイチケット/当日09:00-18:00で乗り降り自由) NT500 、夜間票(ナイトチケット/当日18:00-23:00で乗り降り自由) NT400 、單日票(1DAYパス/当日営業時間内で乗り降り自由)NT700 などがあります。(チケット詳細は専用Webサイトからご確認ください) バスは、2階建てのオープントップ型で、2階は49人、1階は10人分の座席があり、車いす2台分のスペースが1階にあります。雨天には、レインコートを提供してくれるそうです。 メディア向けの試乗では、台北市政府から台北101をぐるりと走る約10分のコースを回りました。実際のコースは2線あり、「紅線 Red Line」は、台北を東西に走り、台北駅から出発して、西門、永康街、中正紀念堂、台北101ビル、国父紀念館、華山などを回ります。「藍線 BLUE LINE」は、台北駅を出発して、中山北路を北上、国賓ホテルや、民権西路の方を経て、花博公園、士林観光夜市、士林官邸を回り、国立故宮博物院へ向かいます。(路線詳細は専用Webサイトからご確認ください)2線合わせて8台のバスが運行し、40分に1本くらいの割合で運行する予定です。オープントップエリアからは、信号機や看板などが間近で見れて、また違った台北の風景を楽しむことができます。 また、台北101を車道の中心から見上げる体験は今までになく新鮮な体験で、人気の観光地を巡る交通手段としてだけではなく、「臺北市雙層觀光巴士」自体が観光アクティビティとして人気を集めそうです。台北を訪れたら、ぜひ「臺北市雙層觀光巴士」を利用して、また違った角度から台北観光を楽しむのも良いですね! 【データ】HOP ON,HOP OFF 臺北市雙層觀光巴士(Taipeisightseeing Co., Ltd.)住所:(始発点)台北車站 忠孝西路のM4出口付近(終点)台北車站 M3出口付近Tel:02-8791-6557 #6006営業時間:紅線 Red Line 9:00-22:00藍線 Blue Line 9:10-16:20URL:https://www.taipeisightseeing.com.tw/ 石井 三紀子台湾人との国際結婚により2011年より台北在住。台湾で教育関係の仕事を経て、2012年より台湾現地旅行社にて台湾国内担当として勤務。2015年に旅行社退社後、今までの経験を生かし台湾のフリーライター、またデザイナーとして活動。趣味は写真撮影と食べ歩き。強靭な胃袋(?)でローカルグルメから贅沢グルメまでを食べ歩き、フットワーク軽く台北だけでなく、高雄や台中をはじめとする都市にも出没。くいしんぼうCAMのもっとおいしい台湾!!!!