台北の西の端に位置する「廸化街」は、乾物やお茶などの問屋街、また恋愛の神様「月下老人」が祭られている「台北霞海城隍廟」などで有名な台北の人気観光スポットです。いつも多くの人で賑わう廸化街ですが、旧正月の前になると、「年貨大街」と呼ばれる旧正月用の食材などを販売する期間限定のマーケットが行われ、さらに多くの人でにぎわいます。 南は南京西路、北は民權西路まで伸びる廸化街のストリートですが、チャイニーズニューイヤーの春節の前になると、歸綏街から南、南京西路までの廸化街の「南街」と呼ばれるメインロードが「年貨大街」というマーケットになります。 台湾全土から様々なお店が廸化街に集まり、路上にお店を出します。旧正月用の食材などを買い求める人で賑わい、特に土日は身動きが取れないほどの人手になります。また、お店側もこの時が年に一度の書入れ時で、親戚総出、または臨時のアルバイトを雇うほどの一大イベントです。 毎年「年貨大街」は大体旧正月の2週間ほど前から本格的に始まり、旧正月に入ると終了する期間限定のマーケットです。旧正月用の縁起の良い飾りつけ用品などが販売され、とても煌びやかです。 旧正月には飴を食べたり、贈ったりする風習があり、甘い飴を食べると縁起が良く、また「甘い言葉で縁起がよくなる」と言った意味合いもあります。そのため、この時期にはキャンディーやチョコレートなどの専門業者も廸化街に集い、人生の中でこんなに飴を見る機会も無いだろうと思うほど、様々な飴を見ることができるほどです。 「年貨大街」を日本の風景に例えるならば、東京アメ横のようで、大量のお菓子や乾物などを袋に入れて販売しています。お店の人も威勢がよく、とても賑やかです。 「年貨大街」には、普段廸化街でお店を出していない業者も台湾全土から集まり、この時期の廸化街はさらに美食の宝庫とも言われます。選りすぐりのおいしい食材が廸化街に集まるので、買い物にいはもってこいの時期ですよ。旧正月の家族団らんの際に食べるナッツやドライフルーツなども人気で、多くの業者が軒を連ねます。 特にこの時期には、お客も多く、動けないほどの賑わいになる廸化街。楽しいお買い物中でも気を緩めず、しっかり貴重品には目を配り、スリなどの犯罪に気を付けるようにしましょう。年貨大街散策を楽しい思い出にする重要なポイントですよ!旧正月前の「迪化街 年貨大街」を訪れて、ぜひ台湾の「お正月」の雰囲気を味わってみてください! 【データ】店名:廸化街 年貨大街住所:台北市迪化街一段Tel: 02-2720-8889営業時間:毎年旧正月の2週間前ほどから旧正月までの10:00〜22:00くらい(旧正月期間に入ると終了)URL:http://taiwan.net.tw/m1.aspx?sNo=0001090&id=R108 石井 三紀子台湾人との国際結婚により2011年より台北在住。台湾で教育関係の仕事を経て、2012年より台湾現地旅行社にて台湾国内担当として勤務。2015年に旅行社退社後、今までの経験を生かし台湾のフリーライター、またデザイナーとして活動。趣味は写真撮影と食べ歩き。強靭な胃袋(?)でローカルグルメから贅沢グルメまでを食べ歩き、フットワーク軽く台北だけでなく、高雄や台中をはじめとする都市にも出没。くいしんぼうCAMのもっとおいしい台湾!!!!