
快適に宿泊するということに特化したシンプルかつスタイリッシュなシティーホテルは、今でこそ台北市内に多く見られますが、2005年にオープンした「シティースイーツ南西館」は、そういったタイプのホテルの先駆けとなったホテルです。使い勝手の良いフリースペースが豊富に設けられているのも、このタイプのホテルの特徴です。
場所は、恋愛の神様として人気のある、霞海城隍廟(シアハイチョンホアンミャオ)や市場、問屋街などが集まる「迪化街(てきががい・ティーホアシエ)」の近くで、MRTの中山駅から徒歩12分ほどです。おいしいものが多いと評判の寧夏路夜市もすぐ近くです。


ホテルの入口を入るとすぐに階段があり、これを登った2階がホテルのロビーです。まるでレストランのような雰囲気ですが、これがすべて宿泊客が自由に使えるロビースペースです。

ガラスの向こうに竜安寺石庭のような一角がありますが、ここは喫煙コーナーです。ベランダなようなオープンスペースになっています。台北市内でたばこを吸える場所はかなり少なくなっていますので、愛煙家にはうれしいですね。

ロビーには、常にコーヒー・紅茶が準備されており自由に利用できます。本格的なコーヒーメーカーが設置されています。

スタンダードダブルルームは、広さ21?でダブルベッド1台のお部屋です。コンパクトなお部屋ですがシンプルで落ち着いたデザインで、設備も整っていますので使い勝手は悪くありません。
もちろん、2名で宿泊できますがシングルルームとしての利用にも向いています。
写真は窓のあるタイプのお部屋ですが、スタンダードルームには窓のないタイプのお部屋もあります。

広いワークデスク、フラットテレビ、DVDプレーヤーも完備されています。



客室内の備品は充実しています。クローゼットには、バスローブ、スリッパ、シューズクリーナーが入っています。セーフティーボックスはテレビ台の下にあります。コーヒー、お茶、ミニバー、フリーのミネラルウォーターと必要なものは揃っています。


このホテルは、すべての客室にバスタブが付いています。
シャワーブースも別に設置されています。
ウォシュレットはありません。


バスアメニティーも充実しています。4本並んでいるチューブは、シャンプー、コンディショナー、バスジェル、ボディーローションです。手前には、歯ブラシ、髭剃り、くし、綿棒などが揃っています。ドライヤーは洗面台の下の棚に入っています。


「スーペリアツインルーム」は30?のお部屋です。標準的なシティーホテルのお部屋よりは広めで、かなりゆったりとしています。バスルームも広めにスペースが取られています。


「コーナーダブルルーム」はホテルのコーナー部分に位置する、33?のお部屋です。角部屋ですので、バスルームにも窓があります。
ご紹介した客室の他、39?とかなり広めの「デラックスファミリールーム」もあります。

ロビーの横に、ラウンジのような場所があり、こちらに朝食が用意されます。朝食終了後は、宿泊者が自由に使えるスペースとして開放されています。

こちらが、1階の入口から2階のロビーに上がる階段です。
この階段を登らずに、右手の方に行くと、宿泊者が使えるもうひとつのフリースペースがあります。


こちらが1階にある「書斎」です。静かに読書や考え事をしたい人のための場所で、半個室のようなスペースがいくつかあります。コーヒーメーカやお茶の準備もあり、セルフサービスの喫茶店のような感じもします。
2階をロビーにして、1階にこのようなスペースがある造りもなかなかユニークですね。
朝食スペース以外は館内にレストランがなくプールやジムと言った設備もありません。決してデラックスなホテルではありませんが、泊まるということに特化して快適さを追求したホテルで、このため宿泊料金が比較的安く抑えられ、コスパの良いホテルとなっています。
観光やグルメ重視で台北で思う存分遊びたいけど、ホテルもあまり安ぽいのは嫌だという方にピッタリのホテルです。
【ホテル情報】
住所:台北市南京西路169号
Tel:02-2550-7722
客室数:80室
チェックイン:15時
チェックアウト:12時
行き方:MRT中山駅から徒歩12分

阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。