「マリマリ文化村」は、コタキナバルシティーから車で30分ほどの場所にあります。ボルネオ島の5つの部族の建物を再現しおり、それぞれの文化や伝統を学んだり体験したりすることのできる施設です。
マリマリとは、「おいでおいで」という意味です。
マリマリ文化村では、午前・午後・夜の3回ガイドツアーが行われます。入口で英語の説明を聞いてから園内に入ります。
公共交通機関がないので、現地旅行会社のホテル送迎ツアーに参加するのが一般的です。日本語ガイド付のツアーもあります。
園内の地図です。ドゥスン族、ルンガス族、ルンダヤ族、バジャウ族、ムルッ族の順に巡ります。
入口の門を抜けると吊橋があります。川を渡ってマリマリ文化村の園内に入ります。
マリマリ文化村は、森の中にあります。鳥たちの声が響き、時々木々の間をリスが駆け抜けていきます。
最初に訪問するのはドゥスン族の家です。首狩り族として知られた部族で、軒先にはしゃれこうべが吊るされています(もちろんレプリカです)。
内部では、ドゥスン族のお酒の造り方を教えてくれます。試飲もできます。
竹筒料理の体験ができます。竹筒に米と様々な具を詰めていきます。それを、そのまま火にかけて調理します。ここで作った竹筒料理は、最後の食事の時に食べることができます。
ルンガス族の家は、長屋のようになっており、テラスのような共用部分と奥の個室に分かれています。ここでは、火起こしやビーズを使ったアクセサリー作りが体験できます。
ルンガス族の家の横にはハニーハウスがあります。ここではミツバチを飼っており、そこで採れるはちみつを味わうことができます。
ルンダヤ族の家です。家の前にはワニの形をした塚があります。
室内には、様々な工芸品があり、手先の器用な民族であることが想像できます。
木の皮をなめして敷物や服を作る工程や、木の繊維を寄って紐を造る作業を見学・体験することができます。
バジャウ族の家は、高床式です。かなり通気性が良さそうです。酋長の部屋でしょうか、派手な装飾が印象的です。
粉を溶いたものを、細かい穴の開いた容器から熱した油の上に垂らした網状の揚げ物を作っています。もちろん試食できます。
最後はムルッ族です。この家に入る前に、酋長に許可をもらう必要があります。その際、絶対に笑ってはいけません。
家の中には、竹でできたトランポリンがあり、ムルッ族の若者はこれを使ってとても高く飛びます。観光客も、このトランポリンを体験することができます。
5つの部族の家を見終わった後は、ステージで行われる民族舞踊ショーを見学します。ケチャックダンスが見事です。
最後にビュッフェスタイルの食事をして、ツアー終了です。
なかなか他ではできないユニークな体験ができるツアーです。ボルネオ先住民族の文化と伝統に触れることができます。ご家族での参加もおすすめです。
【住所】Jalan Kiansom Kota Kinabalu Sabah」
【電話】+60 013-8814921
【営業時間】10:00〜、14:00〜、18:00〜
【休業日】無休
【入場料】大人RM165、子供RM145(ツアーの場合は各社料金が異なります)
阿部 吾郎
24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。