フランスの土産物候補で、常に上位に入るのがビスケット。地元の人が通うスーパーマーケットから観光地の土産物屋まで、多くの種類が売られています。安いものだと1箱1ユーロ台からありますし、どのビスケットも日本ものと比べふんだんにバターが使われおり、ぜひ試したい品々です。そんなビスケット激戦地のフランスでも指折りのビスケット屋が、パリのモンマルトルにあります。 店の名は「コンパニー・ジェネラル・ド・ビスキュイトリ」。パリのパラス・ホテル「ル・ブリストル」でシェフパティシエをした後、「ラ・メゾン・ド・ショコラ」でクリエイティブ・ディレクターを務めたパティシエ、ジル・マルシャルが開いたビスケット専門店です。 場所はモンマルトルの丘の中腹。映画『アメリ』の舞台となったカフェ「レ・ドゥ・ムーラン」がある道から、通りを1本入った所にあります。シンプルな外観のため、少し見落としやすいかもしれません。 店内にならぶビスケットは量り売り。店員さんに好きなものを伝えて、ほしい種類を好きな分量だけ買います(例えば「このクッキーを100gください」と言った感じに)。種類も多く、見た目だけではどれがどんな味か分からないものも多いです。その時は店員さんに聞いてみましょう。 同店の近くには、ビル・マルシャルが同様に営むパティスリー「ジル・マルシャル」もあります。スイーツ好きなら「こちらではビスケットを」「あちらではケーキを」と2軒はしごしても良いですね。パンはパン屋、チーズはチーズ屋のように、専門店ではスーパーマーケットでは出合えない、一段おいしい食材に出合えます。コンパニー・ジェネラル・ド・ビスキュイトリで、ビスケットの本場フランスでも選りすぐりの、専門店の味を堪能してみてください。【データ】名称:コンパニー・ジェネラル・ド・ビスキュイトリ(Compagnie Générale de Biscuiterie)住所:1 Rue Constance 75018 ParisTel:06 86 43 40 84営業時間:11:00〜18:00休み:月曜最寄り駅:地下鉄2号線BlancheURL:http://www.ciegeneralebiscuiterie.fr/ 加藤 亨延ジャーナリスト。日本の雑誌に海外事情を寄稿。専門は日・英・仏の比較文化。ロンドンにて公共政策学修士を修了後、東京で雑誌、ガイドブック制作に携わる。2009年9月よりパリ在住。取材などで訪れた先は約60ヵ国800都市。現地コーディネートも担当。趣味は飲物。各国蔵元とミネラルウォーターの源泉へ足を運ぶことがライフワーク。フランス/パリの旬の話題を中心に更新していきます。ご連絡はこちらまで。