コタキナバルシティーから車で30分ほど行った郊外にある「ロッカウィ・ワイルドライフ・パーク」は、2007年2月にサバ州野生生物局によって設立された動物園です。ボルネオやマレー半島に生息する珍しい動物たちを見ることができます。 「ロッカウィ・ワイルドライフ・パーク」の楽しみ方 コタキナバルシティーから「ロッカウィ・ワイルドライフ・パーク」へは、タクシーを利用するか、旅行会社のツアーに参加するのが便利です。園内はかなり広く、徒歩でゆっくり回ると2時間近くかかります。日中は気温がかなり高くなりますので帽子と水は必ずご用意ください。体力に自信が無い方は、トラムを利用しましょう。11:00と15:15にアニマルショーがあります。45分ほどの楽しいショーです。見逃さないように、この時間から逆算して予定を立てましょう。なお、アニマルショーは金曜日がお休みなので、できれば金曜日は避けましょう。エレファントライドは、週末と祝日のみで10:00-11:00と14:00-15:00の2回です。 園内を巡る汽車型のトラムです。1日4回(10:00、11:15、14:00、15:15)、約1時間かけて園内を1周します。 園内は緑に覆われ、ところどころ花も咲いています。よく観察していると、ウツボカズラも見つかります。 広い敷地で飼育されるアジアゾウ ここからは、園内で見られる動物たちをご紹介します。まずは、東南アジア一帯に生息するアジアゾウです。かなり広い敷地で飼育されているので、ゾウたちものびのびしています。取材に訪れた時は7頭のゾウが柵の中にいました。これだけの数のゾウが、こんなに広い場所で飼育されている状態は、日本の動物園ではなかなか見ることができません。 冒頭の写真は、エレファントライドに使われるゾウが階段を登って移動しているところです。上の写真は、エレファントライドの様子です。小さなグランドを一周するだけですが、大人も子供も楽しめます。 木の上で昼寝をするマレー熊 マレー半島、ボルネオを始め東南アジアに分布するマレー熊です。 マレー虎の水浴び マレー半島の密林地帯に生息するマレー虎です。暑いので、水に浸かって気持ちよさそうにしていました。 テングザルの食事風景 ボルネオの固有種、テングザルです。どうして、このような大きな鼻をしているのか、まだ解明されていないそうです。 絶滅が危惧されるサイチョウ サイチョウは、マレー半島、ボルネオを始めスマトラ、ジャワにも生息しています。頭の上の突起がサイの角に似ていることから、この名前が付きました。頭の突起を象牙のように加工して装飾品を造るために乱獲され絶滅の危機にあります。 池を泳ぎ回るカワウソ カワウソは、世界中にいますので珍しい動物ではありませんが、ロッカウィでは広い池の中を自由に泳ぎ回っていますので、愛嬌のある動きが存分に見られます。 少々バテ気味のウンピョウ マレー半島、ボルネオを始め東南アジア、中国、台湾に分布するウンピョウです。見事な毛並みと模様は一見の価値ありです。暑くてちょっとバテ気味です。 アニマルショーの会場 冒頭でもご紹介したアニマルショーの様子です。オウム、オランウータン、へびなどの動物が登場します。ユーモアたっぷりの、なかなか完成されたショーで楽しめます。絶対に見逃さないようにしてください。 【住所】Jalan Piantas Penampang Kota Kinabalu 89500【電話】088-765793【入園料】大人20リンギット、子ども10リンギット【営業時間】09:30〜17:30・汽車型のトラム 10:00、11:15、14:00、15:15(一人2リンギット)・アニマルショー 11:00、15:15(金曜休・無料)・エレファントライド 10:00-11:00、14:00-15:00(土・日・マレーシアの祝日のみ、一人5リンギット)【休業日】年中無休 阿部 吾郎24年間旅行会社に勤務した後、2013年に独立し「トラベルガイド株式会社」を設立。「人がそこに行きたくなる写真」をテーマに国内外で写真撮影を行っている。同社が運営するマレーシアの旅行情報サイト、トラベルガイド・マレーシアにも自身で撮影した写真が多数使われている。その他、旅行写真素材の販売、旅行記事の執筆、旅行会社へのコンサルティングなどを手掛る。最近はマレーシアに年4~5回程度渡航。その他、旅行会社時代の経験も含め得意な方面は、台湾、香港、マカオ、シンガポール、アイスランドなど。